第二十五話 「鬼の目に涙・天使の涙・パパ助けに来て」(83/8/26)脚本・上原正三 監督・田中秀夫

 一晩で利子一千億という法外な取り立てをして、マドーは一流会社を乗っ取っていた。拒めば妻子を殺すと言われ、ペルセウス電子工業の郷原社長は姿をくらます。電は郷原の暴走する車とぶつかりそうになり、何とかかわした。

 ボロボロの衣類を着た大山小次郎を見て電はおどろく。無利子、無担保、無保証人で五万円借りたところ、三日経ったら二十五万円請求されて逃げていると聞き、話をつけるために電はローン会社へ向かった。そこでハードビーストに襲われたが、赤射してしのいだ。

 社長一家の失踪を報じた雑誌広告の写真を見て、電は暴走車に乗っていた男だと気づく。リリィに調べてもらうと、ペルセウス電子工業の郷原社長であることが分かった。ギャンブルに手を出し一千億の借金を作って会社を乗っ取られたという。妻子は人質に取られたままだと聞き、電は郷原社長の足取りを追ってギャンブル会場を聞き出した。

 電とリリィは会場である豪華客船に潜り込んだ。マドーは理性を麻痺させる薬を混ぜた酒を飲ませて、ギャンブルに没頭させ、次々と借金をさせていた。電は郷原の妻子を見つけだし、リリィに逃がすよう指示。自分は乗客達を逃がし、怒り狂うマドー一味を前に赤射、ハードビーストにシャリバンクラッシュを喰らわせた。

 郷原一家は何もかも失ったが、子供たちを中心にゼロから再出発することとなった。家族にとってはつらい現実であったが、子供たちに悲壮感はなかった。


 「オゼバン談」

 リリィと電がフランスのものらしき新聞を読んでいます。烈も読んでいましたから、フランス語もバード星で習うのでしょうか?

 着た切り雀の烈や電とは違い、リリィは普段着がいくつもあっておしゃれです。やはり女性職員の方が給料がいいのかもしれません。

 小次郎さんの変装はかなりやばめです。電も「ル○ペン姿」って……。

 ジープを飛び越えながらの瞬時の赤射は見事でした。つなぎの発光シーンが必要ないほど自然です。

 広告文の「謎の社長一家(改行)失踪」は、「社長一家(改行)謎の失踪」の方がいいような気がします。

 子役の女の子は「宇宙刑事ギャバン」第15話でまりつきをしていた子です。

 ハードビーストは少しタモリさん似(グラサンだけだって)。

 大葉氏の出演は無し。


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