第十六話 「美少女歌手が歌う危険なヒットソング」(83/6/17)脚本・上原正三 監督・辻理

 喉を痛めたアイドル歌手の林田佐世子が海に消えた。人々は自殺ではないかと噂したが、佐世子はマドーの手により幻夢声帯を移植され、サイボーグとして生まれ変わる。

 ステージに復帰した佐世子の歌う「まぼろしブルース」は、なぜか若者達を凶暴にさせた。電はレコードをグランドバースへ持ち帰り調べた。聴いた者を暴力的にすることが判明し、マドーの影を感じた電は佐世子のもとへ向かう。

 佐世子のマネージャーはマボロシビーストであった。襲われた電は赤射し、クライムバスターで退ける。

 電は佐世子のマンションへ行き、マドーが何をたくらんでいるのか聴こうとしたが、魔王サイコによって連れ去られてしまった。

 佐世子の歌を聴いた少年少女達の暴力行為は、日増しに日本中に蔓延していく。効果に満足したサイコは、佐世子の妹の明子も歌手にするよう命じた。

 お姉さんと一緒にいられるからと明子に近づくドクターポルター。佐世子は妹を巻き込みたくないと手を取り公園に行った。いつも一緒にいたいという妹に、佐世子は自分の本当の顔を見せ、サイボーグであることを告白、同じ目にあわせたくないと説得した。

 そこへマネージャーのマボロシビーストが現れる。捕まりそうになった姉妹を駆けつけた電が逃がした。

 赤射してマボロシビーストは倒したが、佐世子もまた姿を消す。海にはアイドル時代のレコードと、明子が佐世子にあげたぬいぐるみが落ちていた。ぬいぐるみを抱き涙をこぼす明子を前に、マドーと最後まで戦い抜くことを誓う電であった。


 「オゼバン談」

 マボロシビーストの伸び縮みする顔が気持ち悪いです。鳴き声も「ムヒ〜〜! ゥフィ〜〜!」と独特。

「まぼろしブルース」の作詞はメインライターの上原正三氏だとか。

 暴力的になった暴走族が手榴弾で派出所を爆破するのは恐ろしいですね。

 佐代子のメカ顔はサンバルカンのダークQに若干色を加えた物。あの土台を美少女にするマドーの技術力はさすがの一言です。

 服を着てブーツを履いたまま泳ぐ伊賀電はすごい!佐世子のマンションでも土足でした。レディの部屋うんぬんの前に常識がないです。

 大葉氏の出演は一カ所。


もどる