第十五話 「海鳴りの仕掛島」(83/6/10)
脚本・上原正三 監督・辻理
ギャバンが妹のようにかわいがっていた星野月子が、マドーに誘拐された。ホシノスペースカノンの設計図を渡さなければ殺すと言われ、ギャバンは苦悩する。グランドバースの主砲にも応用されているシステムだけに、敵に渡れば地球が大変な目にあってしまうからである。
悩み抜いた末、ギャバンは偽の設計図を渡すことにする。連行されていくギャバンをリリィと電が追跡したが、巧妙にまかれてしまった。
偽の設計図はすぐにバレ、ギャバンは拷問にかけられて秘密を話すよう強いられる。命がけでホシノスペースカノンの秘密を守った父の影を見つつ、ギャバンもまた口を割ることはなかった。
その頃、電はグランドバースで空からの探索を続けていた。マクーの要塞であった鬼首島を見つけ海から潜入すると、熾烈な拷問に耐え続けるギャバンを発見する。月子と共に救出し、シャリンガータンクに収容させた。
基地はギャバンがモグリランで破壊、立ちはだかるシカケビーストはシャリバンが倒した。かくしてホシノスペースカノンの秘密は守られたのである。
救出された星野月子は宇宙刑事の訓練を受けるため、バード星へと旅立っていった。
「オゼバン談」
大葉氏の手錠をかけられたままのアクションが凄まじいです。父の影を見ながら拷問に耐える迫真の演技、その直後、フラフラだったのにシャリンガータンクを操縦して、モグリランでマドーの基地を破壊する(まぶしすぎる!)。特にストーリーに必要がないなら、蒸着しないほうがうれしいですね。
鬼首島はボイサーが拷問を受けていた場所です。ギャバンが同じ場所で同じように拷問に耐える姿には、熱いものがこみ上げてきました。
しかし、隊長になってまで後輩に金を借りなければならないとは。銀河連邦警察の女性職員や長官の娘が、あれだけ金目のものを持っていたのに、現場で命をかけている宇宙刑事が安月給なのは不思議です。子供の頃から一人で生きていくにあたって、借金でもこしらえてしまったのでしょうか?
伊賀電がギャバンを救出するときに使ったミニ光線銃は、当時作った記憶があります。キャンプの時、ミニ懐中電灯として役に立ちました(苦笑)。
月子が幼稚園に勤めていたのは初耳でした。次の職業が宇宙刑事なのは飛躍しすぎ?
シカケビーストは、どこから見てもカメレオンビーストなのですが……。どうもタイトルから命名されたみたいです。LDではシャケビーストになっています。さすがに鮭には見えませんね(笑)。
渡氏の水着姿あり。
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