第十話 「幻夢城・東京 エキスプレスの影を追え」(83/5/6)脚本・上原正三 監督・田中秀夫

 雑誌に大山小次郎が写したUFOの写真が掲載された。UFOがマドーの戦闘機であることに驚いた伊賀電は、どうやって写したのか聴かせて欲しいと頼む。小次郎は自分のマンションに案内し、撮影システムを説明、自動撮影された五コマ目からはUFOが消えかかっていると話す。

 撮影されたUFOはやはりマドーの物であった。計器の故障で五秒だけバリアが途絶え写ってしまったのである。マドー砲の要塞を作るために資材を搬入していたのだが、思わぬ邪魔が入り、製作のおくれを懸念したサイコは、小次郎の撮影システムの破壊を命ずる。

 電は小次郎が襲われるのではないかと身辺警護をしていた。向かいのビルから狙撃しようとしている影を見つけ、慌てて駆けつけるも時遅く、撮影システムは破壊されてしまう。驚いて飛び出した小次郎は、
ユーホービーストにマンションの屋上から投げ捨てられた。赤射したシャリバンが救出したが、ユーホービーストには逃げられてしまう。

 リリィが写真を調べあげ、おおよその飛行ルートを割り出してくれたが、探索してもマドーの基地を発見できない。警戒され、UFOの飛行を控えていると判断した電は、写真が掲載された雑誌社へ行き、UFOが撮影されたのはどこか違う場所ではないかと尋ねた。

 シャリバンに気づかれていないと知ったマドーは、再び資材の搬入を開始、仕掛けられていた探知機によって基地の位置を特定されてしまう。

 電は怪しいビルを発見し潜入した。マドー一味の攻撃を受けるも、赤射してモグリランで基地を破壊、ユーホービーストを倒した。


 「オゼバン談」

 第1話を観たときにはさほどすごいとは思いませんでしたが、小次郎さんは知らぬ間に、ずいぶんいいマンションに住めるようになったんですね。ボロッチイアパートで屋根裏をつたって隣の部屋をのぞいていたころが懐かしいです。実家はお金持ちなのでしょうか?部屋にバズーカを撃ち込まれて死なない生命力にも驚きました。

 シャリバンが球体飛行をしますが、背景や落下した小次郎とのスケールがあっておらず雑に感じました。

 電の靴下も白。宇宙刑事御用達でしょうか?

 海坊主は黒スーツでした。

 ビル内のマネキン倉庫、気色悪ッ!

 この回はいつもよりガイラー将軍との戦いが長いです。ガイラー将軍の頭はFRPの土台の上に、人間の髪を張り付けているのだとか、気色悪ッ!

 ユーホービーストを観ているうちに、宇宙鉄人キョーダインに出ていたゴンベスを思い出しました。頭のUFOが飛んでいった後のビーストの顔、気色悪ッ!UFO部分はシャリバンクラッシュをくらっていないので、もしかするとまだ飛んでいるかもしれません。

「SON OF SUN 〜太陽の息子〜」が挿入歌として使われました。この種のドラマの歌は、詩が完成してから作曲されるそうですが、この曲はメロディー先行で作られたそうです。「ダイダバダッダ、ダイダバダッダ」「ダイダガ、ダイダガ、ダイダガ、ダイダガ」「ダガディッダッディッ、ダガディッダッディッ」と、意味不明のフレーズも宇宙刑事ソングの魅力ですよね。

 大葉氏の出演は無し。


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