第四話 「マイコン指名手配」(83/3/25)脚本・上原正三 監督・田中秀夫

 コンピューターによる学習システムによって、学生が信じられないほど成績を上げていると聴き、伊賀電は使っているツトム少年の家へ見せてもらいに行く。学習システムはマドーが学生を支配し、さらに全家庭をも操る目的で作った物であった。シャリバンが嗅ぎつけてきたことを知ったドクターポルターは、あらかじめシステムに仕込ませておいたシャリバン回路をオンにし、コンピュータを爆発させた。

 電はバラバラになったコンピューターに、「日本未来電子工業」と記されているのを見つけ、行ってみたがもぬけのからであった。

 マドーの仕業であることを確信した電はツトムがマドーと接触するのではないかと尾行を開始する。ゲームセンターにたどり着いたが、そこでもシャリバン回路をオンにされゲーム機が爆発した。残骸を調べてみると、やはり「日本未来電子工業」の文字があった。

 その頃リリィは、再び学習システムがツトムの家に届けられるのではないかと張り込み、運んできたトラックの後をつけて製造工場へとたどり着く。しかし、マドーに襲われてしまった。危ういところをシャリバンが助け、工場はモグリランで破壊した。

 マドーはシャリバンを抹殺しようと「日本未来ハウス」へ招待する。電は誘いに乗り、捕まっていたツトムを救出、現れたマドー一味を前に赤射して、マイコンビーストを倒した。


 「オゼバン談」

 OPは変わっていませんが、本編ではプラズマカノンの映像が変更されていました。光線に勢いがありパワーアップしたみたいです。

 マイコンビーストの頭がデンジマン風でした。登場時にはおそらく竹田道弘氏が入っていらしたのでしょう、ビーストの下半身がただのタイツなので足がやけに細く見えました。しかしスーツアクターの村上潤氏の話によると、一対一のからみの時には竹田氏が一番やりやすかったそうです。

 リリィのアクションシーンがあります。ミミーとは違い、女宇宙刑事なので活動的なのがいいです。リリィ役の降矢由美子さんは、高校時代にはバスケットをやっていて大会に出たこともあるらしく、このあたりでも村上氏とうまがあったのかもしれません。休憩中には宇宙刑事のポーズを取って遊んでいたとのこと、コンバットスーツを着て活躍したかったそうです。

 ツトム少年は伊集院光にそっくり。冷蔵庫の中で「たすけて〜!」と叫ぶ姿が最高です。「宇宙刑事ギャバン」第16話では、雨宮君の足を引っかけて転ばしていました。

 ツトムのお母さんは、幼稚園バスでダブラーに殴られたのに笑っていた保母さんでした。

 しかし「マイコン」という言葉が懐かしいですね。たしか「マイクロコンピューター」の略だったはず。

 大葉氏の出演は一カ所。


もどる