第三話 「久美子との約束」(83/3/18)脚本・上原正三 監督・田中秀夫

 伊賀電はドライブ中に花と会話している少女・久美子と知り合い、食事をごちそうになる。母を亡くし、父は仕事が忙しくて帰ってこない。一人で留守番をする久美子に同情した電は、スイッチを入れると電波で知らせる発信器をぬいぐるみに入れてあげ、「何か怖いことがあったら飛んできてあげる」と約束した。

 翌日、電は久美子の父が働いている銀河エレクトロ研究所へ向かう。久美子の父が無理矢理働かされているのを感じ取った電は、リリィに敷地内をバイクで攪乱してもらい、その隙に研究所内へ潜入、久美子の父がミサイルの制御装置を作らされていることを知る。やがて見つかった電は赤射して一暴れし、久美子の父はリリィが保護した。

 電がジープで久美子の父を家まで送ると、目の前で久美子がさらわれてしまう。しかし、久美子は抱えていたぬいぐるみに発信器があることを思い出し、スイッチを入れた。電波を受信した電はただちに救出に行き、マドー一味を前に赤射。牢で毒ガスに苦しんでいた久美子をモグリランで救出し、キバビーストを倒した。


 「オゼバン談」

 マシンガンをバリバリ連射する宇宙刑事の映像は珍しいですよね。

 リリィの豪華だった髪のウエーブがとれ、ストレートになっています。確かストレートパーマが一般に普及し始めたのがこの頃なので、試してみたのかもしれません。女宇宙刑事の活動的でワイルドなイメージが消えたような気がするのは、私だけでしょうか?

 第1話、第2話と観ていて「あれ?」と思ったのは、グランドバースの手から発射する光線をグランドバスター、肩から発射する光線をプラズマカノンと言っていたからです。この回からみなさんの記憶通り、肩からをグランドバスター、手からプラズマカノンと言っています。武器名が変わるのは、きわめて珍しいことではないでしょうか。ホシノ・スペースカノンの技術を応用して作ったという設定を活かすため、見栄えがし、メイン武器になるであろう手からの光線を、よく似た名前のプラズマカノンにしたのだと思われます。

「高次元ソナー」で両耳からアンテナを出したシャリバンは、ずいぶん顔の印象が変わります。

 かけ声の「シュウ!」が固定されたみたいです。

 クリスタルふうのレーザーブレードが初登場。

 大葉氏の出演は一カ所。


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