第二話 「魔界ニュータウン」(83/3/11)脚本・上原正三 監督・小林義明
ニュータウンに怪現象が起こったと聴き、伊賀電とリリィは現場へ急いだ。
立入禁止であるはずのニュータウンにバスが現れ、シスターが降りてくるのを観た電とリリィは後をつける。いったん見失い探していると、ケガをした少年を発見、電はリリィにジープで病院へ運ばせた。
残った電が一人で捜査を続けていると、マドー一味に襲われる。シスターはミスアクマ1、ミスアクマ2だったのである。マドー戦闘機にまで追いかけまわされたが、赤射後シャリンガータンクを呼んで撃退。グランドバースに帰還した。
ギャバン隊長に励まされた電は再びニュータウンへ向かい、マドーに襲撃されたが、現れたエイビーストを赤射して倒し、ニュータウンは平和を取り戻した。
「オゼバン談」
観ていただければ一目瞭然ですが、「宇宙刑事ギャバン」第15話風の展開で、次々と場面転換する怪しい空間の中、渡氏のアクションを堪能できます。おそらく番組当初の早い段階で渡氏の魅力を見せたかったのでしょう。OPでも使われている橋でのロープを使ったターザンアクションは本当に怖かったらしいです。
渡氏は10年選手だった大葉氏から受け継いだということで、プレッシャーがとても大きかったそうです。第1話、第2話は立ち回りばかりで、クタクタに疲れたとのこと。しかし、ギャバンと意識的には変えず、とにかく先人の真似をしたとか。千葉さん、大葉さん、ご自身の趣味で藤岡弘さんを参考にしたそうです。
普段着からいったん全身タイツの艦内服になるとき、上着だけが投げ捨てられますが、やっぱりジーパンは瞬時にずり落ちているのでしょうか?赤射ポーズはアクション監督の金田治氏が考えたそうですけど、両手を空に突き上げるところは渡氏のアイデアとのこと。
かけ声「シュウ!」が登場しますが、固定はされていません。
この回のビーストの変形も面白いです。
まだ試行錯誤中なのか殺陣のパターンが確立されていなかったり、レーザーブレードの音楽でグランドバースが登場したりと、慣れた身にはとても気持ち悪かったです。
大葉氏の出演は一カ所(ウインクあり)。
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