久しぶりに最初から最後まで通して観たのですが、とにかく面白かったです。17年前にこのレベルの作品があったかと思うと、日本人として誇らしいです。あらゆるジャンルで一流の人が集結し、手を抜くことなく力を出し合った成果だと思います。人間が本気を出すことの素晴らしさをあらためて感じました。
番組に携わった方は、大葉氏も含めてみなさん素晴らしいのですが、中でも脚本家の上原正三氏、アクション監督の金田治氏、スーツアクターの村上潤氏は、もっと評価されていい人だと思います。
大葉氏によると、この作品は現場の雰囲気がすごく良く、本来なら監督・アクション監督・カメラマンくらいで、どんなシーンにするか決定するところを照明係や小道具係の人までどんどんアイデアを出してくれたそうです。待ちの時間が長くても、あまり文句が出ず、こったシーンでも時間をかけて撮影できたとか。ほとんど奇跡に近いレベルの作品に仕上がるのも解る気がします。
後年、大葉氏が渡氏に、「宇宙刑事シリーズは単なる子供番組ではなくスペースオペラだ」ということをしきりにおっしゃっていたそうですが、まったくその通りですね。
大葉氏は当時のインタビューで、「宇宙刑事ギャバンを今見ている子供達が、大人になってからも覚えていてくれるような作品にしたい」とおっしゃっています。私は大きな声で「そうなりましたよ!」と言いたいです。
最高の番組を作って下さった方々に応えるためにも、オゼバン第一ルール「いっさいの悪事に荷担せず」、第二ルール「いったん味方と見定めたら絶対に裏切らず」は、今後も守り続けていくことを約束します。
それから、今回HPを作っていく上でも、あらすじを書くということはいい勉強になりました。あらすじは書こうと思えばいくらでも詳しく書ける、かといって省くとスカスカになるといった感じで、加減が意外に難しく、思った以上に時間がかかりました。
しかし、苦労した分、みなさんがあの話は何話だったのかと思いだそうとしたときに、役に立つものができたのではないかと思います。喜んでいただけるようなら嬉しいです。
HPの文章がずいぶん増えた気がしたので、試しに四百字詰換算をしてみたところ、なんと総文章量が三百枚をこえていました。読みやすいように改行は多くしてありますが、それにしてもいつの間に……って感じです。大好きな大葉氏や宇宙刑事がらみじゃないと、とても出来なかっただろうなと思います。
今後も背筋を伸ばして取り組んでいきますので、よろしくお願いいたします。
(1999年5月31日)
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