第三十四話 「思い出は星の涙 父のない子 母のない子」(82/12/3)脚本・上原正三 監督・小笠原猛

 宝石店の支配人がマクーに洗脳され、その一員にされてしまった。

 陽一は洗脳施設の近くを通りかかり、友人の父親(支配人)を見て声をかけようとしたところ、マクーに捕まり、最近数年間の記憶を消されてしまう。二年前に両親が死んだことを忘れた陽一は、「お父さんとお母さんはどこ?」とわかばを困らせた。

 宝石店の支配人は店の宝石をマクーの指示通り手渡してしまう。「マクー万歳!」と叫びながら警察に連行される支配人を見たあと、烈は現場に不審な人物がいるのを目撃し尾行した。途中、マクーに襲われ蒸着してしのぐも、見失ってしまう。

 国防軍の警備隊長がマクーと結託して武器を運び出したと聞き、マクーは記憶を操作することができるのではないかと烈は考えた。陽一がおかしくなったのもそのせいではと気づき、陽一を連れて記憶を失った日の足取りを追った。

 少しづつ思い出した陽一は洗脳施設にたどり着く。烈は潜入を試み、捕まってしまった。ダブラーの記憶と入れ換えられそうになったが、強靱な精神力で洗脳装置を破壊。現れたドクターダブラーを蒸着して倒した。

 陽一は記憶を取り戻し、おじいちゃんとわかばと楽しく暮らすようになった。


 「オゼバン談」

 奥中監督の組で助監督をやっていた小笠原猛氏の監督デビューです。

 わかばの連れていた犬の名前が「サブ」から「チロ」になっています。新しく飼い始めた犬かもしれません。

 放送禁止すれすれのこ○き軍団が怖い(今なら無理でしょう)。

 しばらく東まり子さんだったダブルガールの人間体が違います。

 アップ用ブーツによる烈の壁走りは少し無理がありました。

 それにしても、なんてタイトルでしょうか。

 想い出の歌を歌う陽一を泣きながら抱きかかえるわかば。釣りをしている豪介と烈のやりとり。死別は大きな悲しみを残すものですね。


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