第三十一話 「天使の歌が聞こえる 人形にされた王女」(82/11/12)脚本・上原正三 監督・小林義明

 マクーに捕らわれていたビーズ星のリン王女が逃走した。リン王女がいなければ、ダイヤモンドの宝庫であるビーズ星を意のままにはできない。魔女キバはワーラーという謎の男に捕まえてくるよう命じた。

 宇宙刑事アランの使命とはリン王女の救出であった。王の弟がマクーと結託してリン王女をさらわせ、自分の息子を次期王位につけようとしていたのである。

 リン王女は遊園地に逃げ込んでいた。しかし、ワーラーに見つかり捕まってしまう。助けに来たアランはワーラーに矢を撃ち込まれ、烈とともにいったんドルギランへ帰還した。

 深手を負って意識を失っていたアランの耳に、リン王女の悲しい歌声がテレパシーとなって届く。アランは弱った体に鞭を打ち、王女の救出に向かった。マクーに襲われ苦戦するアランのもとへ烈が駆ける。サイミンダブラーに変身したワーラーを蒸着して倒し、リン王女は助け出された。


 「オゼバン談」

 前回に続き宮内洋氏が登場。アクションも多いので、ファンには見所が多そうです。ケガをおしてリン王女を救出しに行く姿にシビレました。

 スパイラルキックが連続蹴りになっていたのは、アオレンジャーの影響でしょうか?

 リン王女がアランと同じ服を着ているところを見ると、アランの戦闘服はバード星で支給されたものではなく、ビーズ星の正装なのかもしれません。

 潮健児氏も再登場。ワーラー役で奇怪な演技をこなしています。首一回転もよく似合っていました(?)。

 ギャビオンでサイミンダブラーを砲撃、土の中へ逃げ込んだらスクーパーでほじくり出す。観ていてかわいそうになりました。

 ヨットでアメリカに旅立つバトルフランスに続き、メリーゴーランドの馬でビーズ星に帰っていくブイスリャー。おそらく当時公開されていた、「ET」の自転車で空を飛ぶシーンに影響を受けたのだと思われますが、あののんびりとしたスピードでよく大気圏を脱出できたなと思います。宇宙に出られたとしても、呼吸はどうするのでしょうか。その後アランが登場することがなかったので、あのまま死んで漂流しているとの噂も流れました(嘘)。


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