第三十話 「ドンホラーの息子が魔空城に帰って来た」(82/11/5)脚本・上原正三 監督・小林義明

 テレス星から怪電波が発せられていると知り、ギャバンは調査に向かった。

 そこでギャバンは、いきなり赤い鎧に身を包んだ男に襲われる。男はドンホラーの息子サンドルバ。彼流の挨拶をして、魔空城へ帰還した。

 魔空城ではサンドルバのために宴が催された。ハンターキラーはサンドルバにすすめられた酒を断り、叩きのめされてその場を辞す。

 サンドルバはギャバンと一対一の勝負をするつもりだった。突如サンドルバの槍先のドクロから、謎の老婆が飛び出す。老婆はサンドルバの母・魔女キバ。キバは正面からギャバンと戦うのをさけ、妖術でまず金縛りにすべきだと献策した。

 その直後、ドルギランに宇宙刑事特有の暗号電文が届く。「森が動くとき、見るなしゃれこうべの目」烈はその言葉を胸にサンドルバと対決、槍のドクロに隠れていたキバの妖術をかわした。

 作戦が失敗したマクーはケイビダブラーを差し向け、二対一で烈を攻めたてる。烈は身動きがとれないようにされ、サンドルバの槍で貫かれそうになった。そこへ男が助けに入る。帯びていた剣でクラッシャーを次々に倒し、烈の身を自由にした。「蒸着せよ! ギャバン!」男の言葉に応える烈。サンドルバを退け、ケイビダブラーを倒した。

 ギャバンを倒せなかったことにいらだち、酒を飲むサンドルバ。キバはサンドルバを慰め、妖術を使うことをギャバンに教えたとハンターキラーを指さす。宇宙刑事特有の暗号は元宇宙刑事でなければ使えない。裏切りが露呈し、ハンターキラーは暗黒銀河の果てに追放された。

 烈を助けた男は「宇宙刑事アラン」と名乗った。地球に使命を帯びてきたアランは、力を貸して欲しいと烈に頼む。烈は快諾し、二人はかたい握手を交わした。


 「オゼバン談」

 魔女キバはドンホラーの妻ですが、どう見てもおじいさんです。でもサンドルバのことを「腹を痛めて産んだ息子」と言っていますから、やはり女なのでしょう。

 ハンターキラーは、結局ギャバンとまともに戦わないまま追放されてしまいました。元宇宙刑事なら、それらしい戦いも見てみたかったです。ボイサーを騙して連れてきた手柄だけで幹部になったのなら、案外マクーは人材難ですね。

 ハンターキラーの手先となったエイのようなミニモンスターは、6話と13話の魔巣窟にもいました。

 どうやらギャビオンはレギュラー化されたみたいです。

 クラッシャーの衣装がベストからジャンパーに戻っています。

 宇宙刑事アラン役で宮内洋氏が出演します。謎のウエスタン野郎から全身タイツへ華麗に変身(腹は見ないで!)。コンバットスーツは持っていませんでしたが、剣はエネルギー弾を飛ばせる新型(旧型かも)でした。伊賀電もそうですけど、瞬時に服を脱ぎ捨てる技術は宇宙刑事訓練学校で習うのかもしれません。

 後に「宇宙刑事シャリバン」で、ミスアクマ2役をされるララさんが出演しているらしいです(ピンクのタイツで踊るダンサー?)。顔面の銀塗りには意味があるのでしょうか?ダブルガールの東まり子さんまでひどい目にあっていました。

 この回のダブルモンスターは必見!自分の頭をもぎ取り、ギャバンに蹴りつけるのです(超斬新)。ロケットパンチならぬロケットヘディング!


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