第二十七話 「先生たちが変だ!学校は怪奇がいっぱい」(82/10/15)脚本・上原正三 監督・小林義明

 学校で動物の世話をしていた陽一は、飼育小屋の前で校長がウサギを連れていくのを目撃する。後をつけると、校長は目の前で消えてしまった。陽一は他の先生に校長のことを言うが、ウサギは小屋に戻っており、誰にも信じてもらえなかった。

 悔しさのあまり、陽一は烈に泣きつく。烈は陽一を信じ、校長を調べ始めた。

 その夜、校長は先生を集め、まがまがしい儀式を行い、先生達を思うままに操り始める。邪悪の心を持った先生の指導で、邪悪の心を持った生徒を育てようとマクーはたくらんでいたのだ。戦争好きの大人に成長すれば、各国に侵略戦争を仕掛けると目論んだのである。

 次の日、陽一はクラスメイトと喧嘩して廊下に立たされた。校長がバスケットを持って出かけるのを見かけ、ついていくと、校長は穴を掘りバスケットを埋め始める。ウサギが入っていると思った陽一は、掘り返そうとして校長に捕まった。

 陽一が帰ってこないことを心配したわかばは、学校へ向かい、まがまがしい儀式を目撃してしまう。先生達に追いかけ回され、捕まりそうになったとき烈が駆けつけた。

 陽一とわかばを逃がすと、校長が正体を現す。烈は蒸着してジャアクダブラーを倒した。

 マクーの長期展望は立ち消え、子供達に平和な学校生活がもどった。


 「オゼバン談」

 邪悪の心を持った子供が大人になるのを待つなんて、マクーもずいぶんと気の長い計画を立てたものです。

 何の変哲もない昼間の学校で、特に恐ろしいメイクをしているわけでもない先生たちが追っているだけなのに、下手なホラー映画よりも恐ろしい映像を創りあげる小林監督の手腕に脱帽。魔空空間の幻想的な雰囲気や緊迫感のある映像は、小林監督のものだなと思いました。

 映像も怖いですが、校長の怖さには凍りつきます。

 レーザーブレードの効果音が変わり、以後はこれが使われるようになりました。

 最後に、「ウサギは耳を持ってはいけません!」


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