第二十二話 「黄金仮面と妹 太陽に向かって走るヨット」(82/9/3)脚本・上原正三 監督・小林義明

 ヨーロッパ各地で大富豪の宝石が狙われるという事件が続発。やがて日本にも飛び火する。

 マクーの気配を感じた烈は、事件現場が悪徳商人・石黒の旅行先と一致すると調べをつけた。烈は石黒邸へ忍び込む。そこには黄金のマスクをつけた怪盗Xがいた。非常ベルが鳴り、二人は逃げ去った。

 後日、烈は動き出した石黒の追跡を開始する。石黒は宝石を運ばせては、お金を払わずに殺していた。

 現場に怪盗Xが現れ、石黒の手に入れた宝石を盗んで逃走。マクーに捕まりそうになったところを烈が逃がす。烈は怪盗Xになっていた青年の身元を調べた。父は宝石商で、マクーに宝石を奪われ、殺されていたのだ。

 怪盗Xは奪われた父の宝石を取り戻すために動き出すはず。オークションにはマクーが絡んでいる。青年の身を案じた烈は、会場である豪華客船へ急いだ。

 烈の予想通り、怪盗Xはマクーに捕まってしまう。ショーの出し物として槍で貫かれそうになった時、烈が現れ救出した。

 正体を現すクラゲダブラー。烈は蒸着して倒した。

 青年は取り戻した父の宝石を胸に、妹とともにアメリカへ旅立った。


 「オゼバン談」

 バトルフランス役で大葉氏と共演したこともある、倉地雄平氏が怪盗X役で出演されています。船上で大葉氏に手を取られて逃げるシーンがほほえましかったです。放映当時、まだマスクをつけている段階で、「バトルフランスだ!」と叫んだ私は、やはりオタクだったのでしょうか?(笑)

 妹役の吉川理恵子さんは、吉川進プロデューサーのお嬢さんらしいです。

 クラゲダブラーは日本だけでなく世界中で悪さをした珍しい奴です。鼻炎持ちというのも変わっています。

 観ていただければわかりますが、この回の目玉はやはり大葉氏の変装でしょう。魔法使いのおばあさん、紅い花をくわえたブロンド女性、ヘラクレス(?)、ガンマンと次々に早変わりをします(ギランから衣装を電送した? あれも一種の蒸着?)。

 蛍光灯風のレーザーブレードが初登場しますが、やけに短く感じます。剣が円柱状に見えるので、私はあまり好きではありません(何かを連想させる……)。

 クラゲダブラーにとどめをさす直前のすれ違ったときに、ギャバンがレーザーブレードを落とします。しかし、そのままギャバンダイナミックをしました(揚げ足取りみたいですいません)。

 ヨットで旅立つ兄妹を観て、「ウルトラマンレオ」の最終回を思い出しました。レオはどこへ行ったんでしょうね(関係ないって!)。


もどる