第二十話 「なぞ?の救急病院!人類の滅亡が迫る」(82/8/6)
脚本・松下幹夫 監督・田中秀夫

 珍しい石を拾った少年が、石から出た悪臭で意識を失った。

 新聞記事を読んだ烈は日本地質学研究所をたずねる。すると職員がみな倒れ、石は奪われていた。烈はすぐに不振な車を追いかけた。

 石を奪ったのはやはりマクー。襲われた烈は蒸着し、石を取り返した。

 調べた結果、石は鬼火隕石と解る。六千年前、地球に落下し、酸素を吸って恐竜を絶滅させたという。仮説が本当なら、かけらが見つかった付近に本体が埋まっているはず。

 マクーもそう調べをつけていたのか、病院から少年を連れ去り、場所を特定した。

 烈は追跡し、少年を救出する。看護婦として捕らわれていた月子より、マクーの行き先を聞いて駆けつけた。

 蒸着してケラダブラーを倒すと、その爆発で鬼火隕石が現れる。ギャバンはドルで宇宙空間に運び、レーザーで破壊した。


 「オゼバン談」

 酸素が無くなると白骨化するのは、「ゴジラ」の「オキシジェン・デストロイヤー」以来の伝統でしょうか?

 第二話の岩が転がってくるトラップが再登場します。

 跳ね飛んだ鬼火隕石を追いかける烈とダブラー。烈の体が発光し、ギャバンとなってダブラーを追い抜き、石をキャッチする。崖から川へ飛び込み、再び飛び上がると烈の体が発光し、ギャバンになる。といった感じで、田中監督の回は蒸着の表現が優れています。ちなみに、いったん体が光って蒸着するようになったのは、第十二話からで、やはり田中監督の回です。

 光って変身するアイデアは、大葉氏が「電子戦隊デンジマン」のころから考えていたものだそうです。

 ギャバンが目から「凍結ビーム」を出します。初期設定ではビームで攻撃もする予定だったみたいです。

 ミミーの和服姿あり、少年の見舞いのためにわざわざ着るとは律儀なお姉さんです。

 窓際に金魚鉢を置くと、レンズのように日光を集めて、火事になってしまうことがあるらしいですね。


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