第十六話 「初恋は宝石の輝き さようなら銀河特急」(82/7/9)
脚本・上原正三 監督・小林義明

 ある雨の朝、わかばのクラスに雨宮という少年が転校してくる。少年は転入そうそう同級生達と喧嘩し、そのまま学校を飛び出した。

 たまたま歩いていた烈とぶつかり、水晶のような宝石を落として立ち去る少年。様子がおかしい事に気づいた烈は、家まで後をつけた。

 家の近所でダブルガールを見かけた烈は追いかける。しかし、待ち伏せをしていたマクーに襲われ、蒸着してしのいだ。

 宝石を調べた結果、レイク星の水晶体であることがわかる。「少年はドクターバーンズの息子のベンではないか」とコム長官が語り始めた。物理学者バーンズは、放射能を除去する装置を開発していた。マクーはそれに目をつけ譲渡を迫る。核兵器を自由に使っても、すぐに放射能を無くすことができるようになるからだ。バーンズ博士は堅く拒否したが、マクーはレイク星の東西対決に陰謀を巡らし、水爆戦争を起こさせた。その結果、ドクターバーンズは息子のベンをつれて、地球へ亡命するしかなくなったのである。

 烈とミミーは雨宮家へ侵入し、ドクターバーンズがすでに死んでいたことを知る。だが、地下の研究施設では放射能除去装置が完成していた。息子のベンが研究を引き継いでいたのである。

 マクーはベンを拉致しようとした。そこへギャバンが駆けつけ、カマダブラーを倒し、ベンを救出する。

 ベンは放射能除去装置を持ってレイク星再興のために旅立った。


 「オゼバン談」

 ベスト姿だったクラッシャーが、戦うときにわざわざジャンパーを羽織ります(彼らなりの蒸着?)。その前に溶接のマスクみたいなのをかぶっているクラッシャーが出てくるのも謎です。

 どうやらミミーがインコに変身するのも0,05秒クラスで行われているみたいです。

 ラストシーンで烈がわかばに見せる、愛情あふれる「JAC笑い」にも注目して下さい。これだけ見ても大葉氏がいかに非凡な俳優であったかが分かります。

「さようなら初恋」という言葉に胸をふるわせる人は、豊かな少年少女時代を過ごしていることでしょう。

 前編を通して流れているBGMも情感豊かな彩りを添えていました。


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