第九話 「美しい人形スパイ」(82/5/14)脚本・上原正三 監督・奥中惇夫
細菌研究所の異変を知り、ギャバンが急行した。しかし、潜入していたダブルマンには逃げられてしまう。ねらいは強力な殺傷能力のある細菌・バシラスXOのデータだった。
細菌の発見者である杉本博士は、悪用から逃れるため、塚原と名前を変え中学の教師をしていた。マクーはその事を調べあげ、博士に細菌培養を要請する。兵器として使用する腹なのである。博士はもちろん拒んだ。するとマクーは娘のナナエのことをにおわせ、よく考えろと言って立ち去った。
その頃、ナナエは乗馬クラブで烈にサッカーを教わっていた。しかし、博士が血相を変えてやってきて、急用が出来たと言ってつれて帰ろうとする。その時、いあわせた大山小次郎が博士の顔を思い出した。地元で有名な天才少年だったのである。小次郎が話しかけると、博士は杉本姓を否定して帰っていった。博士のフルネームを聴いた烈は顔色を変える。細菌研究所から盗まれたデータに関わる男の名前だったのである。
その夜、ダブルマンが博士の家に忍び込んだ。細菌を培養しなければ娘の命は無いとおどし、ついに博士に要求を飲ませた。
張り込んでいたインコのミミーは、ダブルマンにおどされている博士を見て烈に知らせる。
烈は博士と家族が拉致されている廃工場へ向かい、蒸着して救出に成功した。培養施設も破壊し、ダブルマンも倒して、悪魔の兵器は消え去った。
「オゼバン談」
この回はダブルマンしか出てきません。ベム怪獣が出てこないのは初めてのことでした(節約?)。顔もどこか滑稽で弱そうだったです。
ギャバンとダブルマンによる、古タイヤ置き場でのモグラたたき風やりとりが面白いです。ダブルマンの顔を見ているうちに思いついたのかもしれません。
「超次元高速機ドルギラ〜〜ン!」有り(多分最後)。
少女が人形をギャバンに買ってもらったと聞き、陽一が「宇宙刑事ギャバンかい? いいなあ〜」と言います。8話で子供達を誘拐した嫌疑は晴れ、名前が一般に浸透していたということでしょう。
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