第四話 「死を呼ぶ魔人兜」(82/3/26)脚本・上原正三 監督・奥中惇夫

 かぶった者に無敵の力を与えるという魔人兜を見つけるため、宇宙考古学者・神永教授は探索を続けていた。三つの玉から構成された光コンパスを使い、ついに兜の眠る洞窟を発見する。中に入ると、同じく魔人兜を狙っていたマクーに遭遇し、一行は閉じこめられてしまった。ただ一人、神永教授に同行していた大山小次郎が難を逃れ、光コンパスをもって逃げ出す。

 子供たちと遠足に来ていた烈は、命からがら逃げてきた小次郎を助けるため追ってきたマクーと戦った。しかし、サソリモンスターには苦戦し蒸着、無事に敵を退け、光コンパスは烈の手に渡る。

 あせりを感じたマクーは、ダブルマンを神永博士に変身させて烈に接近、光コンパスを取り返した。

 偽の博士を信じ込んでいる烈は、毒の霧が吹き出している岩場へ言われるままに足を踏み入れてしまう。たちまち意識を失い、脚を滑らせて転落する烈をインコになって別行動をしていたミミーが発見、介抱の結果、烈は意識を取り戻す。

 神永教授が偽物であることに気づいた烈は、洞窟へ急ぎ問いつめた。偽教授は開き直りダブルマンに変身、現れたサソリモンスターと共に攻撃してくる。烈はただちに蒸着、サソリモンスターを倒す。だが、その間にダブルマンに魔人兜をかぶられてしまった。ギャバンは危険を感じるも戦い抜き、敵を討ち果たす。魔人兜の魔力は五千年の年月で効力を失っていたのである。

 洞窟内に閉じこめられていた教授達は、ドリルタンク・スクーパーで救出、魔人兜は研究用に神永教授へプレゼントした。

 戦い終わって夕日を観ながらくつろぐ烈とミミー。そこをオートバイで駆け抜けるハンターキラー。烈はすぐさまジープで追いかけた。マクーの暗躍がある限り、ギャバンにはデートをする時間もないのである。


 「オゼバン談」

 小次郎さんのヘルメットにビックリ、アメフトをやっていたのでしょうか?クラッシャーを頭突きでやっつける際に役立ちました。

 サソリモンスターに最初に殺されたのは、JACの益田哲夫氏だと思われます。

 美術さんが影をつけすぎたせいか、ドンホラーが異様にマッチョな体つきになっています。腹筋が「そんなに割れなくても……」といった感じです。

 高次元戦闘車ギャビオンと、ドリルタンク・スクーパーが初登場しますが、ギャビオンは輸送機で終わります(サンダーバード2号の役目?)。

 サソリモンスターはけっこう斬新なデザインですよね。

 クリスタル風で格好良かった魔人兜は、かぶると小汚くなって残念。かえって動きにくそう?

 魔人兜を傷つけないように、ギャバンダイナミックを袈裟斬りぎみにしたギャバンの配慮に注目。ダブルマンの体を走る斜線を観ていれば解ります。

 プレゼントされた魔人兜を、嬉しそうに抱えて帰る神永教授がかわいいです。


もどる