第三話 「大変だ!黒星博士のベム計画を阻止せよ」(82/3/19)脚本・上原正三 監督・小林義明

 犬とヤギの散歩をさせていた陽一とわかばの前に、捕虫網を持った奇怪な老人が現れ、わかばがよそ見をしている間にヤギを捕獲して立ち去った。

 ミミーと共に乗馬を楽しんでいた烈は、いなくなったヤギを捜している陽一とわかばに出会う。老人が怪しいとの声に馬で追いかけた。

 行く先でマクーは烈を襲ってきた。蒸着して戦うも、すぐに相手はいなくなる。ハンターキラーの「ギャバン、お前の父は地獄へ堕ちた」という声だけが不気味に響いた。

 ドルギランへ戻り、コム長官に父の話を聞くギャバン。ハンターキラーは元々、父ボイサーの要請でコム長官が派遣した宇宙刑事であり、マクーへ寝返って以来、ボイサーは行方不明になった。ギャバンは真相を知り、驚きを隠せない。しかし、行方不明で死を確認した者がいないなら生きている可能性もある。そう信じ、ハンターキラーへの復讐を誓った。

 その頃マクーは地球上の生物を空気の薄い惑星でも生きられるよう改造し、宇宙に転送するというベム計画の研究をしていた。

 烈は地上での捜査を開始、出くわした大山小次郎に怪しい老人の話を聞き、未来宇宙食研究所へ向かう。そこで見かけた黒星博士と怪しい老人の姿が重なり、ミミーに身元を調べてもらった烈は、ますます博士に疑いを持つ。

 一方、マクーはベム計画の動物実験を終え、人体実験に移ろうと子供たちを捕獲し始めた。

 わかばが怪しい老人に連れ去られたと知り、烈とミミーは研究所へ潜入、無事に救出する。怒った黒星博士はダブルマンに変身、コンドルモンスターも現れ苦戦した烈は蒸着。マクーの悪だくみを阻止した。


 「オゼバン談」

 東映空手映画などでおなじみの石橋雅史氏が、黒星博士役で登場します。大葉氏とは「バトルフィーバーJ」のヘッダー指揮官二代目役で共演していました。

 劇中のボイサーの声は千葉さんではありませんでした。

 インコから人間に戻るミミーをわかばがおもいっきり目で追っています。しかし、捕まった恐怖から興奮状態にあったのか、何を見たのかは分かっていないみたいです。

 ミミーの乗馬服姿はよく似合っていました。

「レーザースコープ」と言うところからアップ用とアクション用の中間のスーツが出てくるのですが、この中にシャリバンの渡洋史氏が入っているらしいです。「寸づまりのギャバンになった」と後にご自身で自嘲しておられます。

 クラッシャー(戦闘員)との戦いで大葉氏が、正面の敵にバック転をしながら蹴りを入れます(サマーソルトキック?)、鉄拳5あたりでプレイヤーキャラになるかも(ホントか?)。


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