第二話 「盗まれた日本列島」(82/3/12)脚本・上原正三 監督・小林義明

 50万トンタンカー・大日本丸が空へ消えた聞き、マクーの気配を感じたギャバンは、ドルギランで調査を始める。

 その頃、日本政府には脅迫状が届いていた。「大量のダイヤモンドをロケットで打ち上げろ、さもなくば東京上空で大日本丸を爆発させる」追いつめられた日本政府は要求を受け入れた。

 ダイヤモンドを手に入れたマクーは調子づき、さらに富士山を譲渡せよと要求してくる(日本一の山の所有権を手に入れ、日本政府を意のままに操っていることを示すためであろう)。

 アバロン乗馬クラブで馬の世話をしていた烈のもとに、ミミーがその情報を持ってきた。情報の確認のため烈は日本政府の施設へ潜入、マクーのたくらみを知る。ただちにドルギランで取引場所へ飛び、マクーの悪事を阻止した。

 邪魔をされたマクーは怒り狂い、大日本丸を東京へ飛ばす準備を始める。

 マクーの秘密基地のありかとして、東京周辺の小島が怪しいと思った烈は、調査をして発見。潜入した。数々のトラップに襲われるも無事に回避し、安堵していたところへガマラモンスターが現れる。烈は蒸着して戦った。やがて魔空空間に逃げ込んだガマラモンスターは巨大化する。ギャバンはドルを呼び寄せて対決、勝利を得た。

 一息つく間もなく大日本丸が移動を開始する。無線操縦されていることに気づいたギャバンは、エレクトロソナーで司令船を発見、サイバリアンで追跡し、乗っていたダブルマンを倒した。

 しかし、大日本丸は止まらない。爆発まであと3分。ギャバンはドルで追いかけ、すんでのところで捕まえる。そのまま宇宙空間へ運び、スクリューアタック(尻尾による打撃)で破壊。かくして東京の平和は守られた。


 「オゼバン談」

「宇宙刑事シャリバン」でガイラー将軍役をやった栗原敏氏がダブルマンとして登場します。しかし、ダブルマンって空が飛べるんですね。

 ドルギランに発見されまいと、物陰に隠れるダブルマンとハンターキラーがかわいいです。

 政府施設やマクー基地への潜入で大葉氏のアクションが爆発。動きにくそうなウエスタンブーツもなんのそのでした。

 マリーンの腰に手を当てるポーズはなくなっています。

 コム長官とミミーは番組では初顔合わせのはずなのですが、地球に居続けることは認めてもらえているみたいですね。

 ドルは頭部にコックピットがあり、「ドルダッシュ!」のかけ声でギャバンが外へ飛び出して鼻先に立つとか、両手の平からも「ドルレーザー」を出せるとか、忘れている設定もありました。

 この回のスパイラルキックはドロップキックのように両足で蹴ります。

 レーザーZビームも指先からだけではなく、手刀部分から発射したりして、使い分けが明確ではありません。

 エレクトロソナーの右アンテナあり。

 登場したガマラモンスターは、ベム怪獣の中で一番かわいいと思っているのは私だけでしょうか?(顔色の悪いプレーリードッグみたい)

 巨大化したガマラモンスターと戦う際、着ぐるみのドルが出てきます。後ろ足がみょうにたくましく、こちらもかわいらしいので、画面は微笑ましかったです。

 ドルは大気圏内ではどうやって飛んでいるのでしょうか?小さい翼で揚力を得、しっぽを振って進んでいる?


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