第二十一話 「恐竜半島へ突撃!!」
  脚本・上原正三 監督・山田稔

 エゴスは漁師の持っていた宝のありかが記してある短剣を奪おうとして、
ジャパンに阻止された。

 能登半島に宝があることだけは嗅ぎつけていたエゴスは、
恐竜怪人と諜報部員のゼロワン・ゼロツーを派遣する。

 伝は短剣を基地へ持ち帰り、鉄山将軍に見せた。
 将軍は古代エジプトの王のものではないかと推測する。

 剣には「龍頭篝火有西北五里鼻中」の隠し文字が記されていた。
 漁師はエゴスにおそわれたショックから記憶喪失になっていたが、
運転免許証の住所からフィーバー隊も漁師を連れて能登半島へ向かう。

 漁師の記憶を取り戻させるため金沢城を見せていた伝と白石は、
ゼロワン・ゼロツーの扮するお婆さんと孫に写真を頼まれた。
 快く応じると油断した隙に剣ごと漁師を連れ去られてしまう。
 曙と志田がバイクで駆けつけたため、
偽物の剣を奪われたのみで漁師を救い出すことができた。

 ダイアンが待つホテルに行くと漁師の娘もいた。
 娘は父が記憶喪失になっていることを知り意気消沈する。

 その後、漁師はフィーバー隊が注意をそらしている間に突如いなくなる。
 手分けをして探しても見つからない。
 伝はお父さんの好きだった場所はないかと娘にたずね、
岬に立つ篝火堂へ向かい漁師を発見した。

 ホテルに戻ったフィーバー隊は剣の文字の謎を解こうとしていた。
 その間、ゼロワン・ゼロツーは漁師の娘を拉致し、
ゼロワンが娘に化けてフィーバー隊に近づいた。

 篝火堂は見つけてある、後は龍の頭を探そうと、
伝は地図を広げているうちに、
能登半島自体が龍の頭なのではないかと気づく。
 篝火堂の西北五里に関野鼻という地名がある。
 伝は白石と漁師親子を連れて行ってみた。

 洞窟に入ると壁にちょうど剣がはまりそうな穴があったので、
伝は迷わず差し込んだ。
 壁が開き宝箱が見つかった瞬間、
娘に化けていたゼロワンが正体を現す。
 恐竜怪人とカットマンも出現したが、
フィーバー隊が立ちはだかった。

 しかし、戦っているうちに宝箱を奪われてしまい、
満足したサロメは娘を返して立ち去った。


 「オゼバン談」

 能登半島に海賊が隠した古代エジプトの宝があるというのは、
いかにもバトルフィーバーらしいストーリー?
 この回は謎解きがあって面白いです。
 子供の頃に見て以来、
いまだに能登半島が恐竜の形に見えます。

 ゼロワン役は賀川雪絵さん。
「スパイダーマン(特撮)」ではアマゾネス、
「太陽戦隊サンバルカン」ではアマゾンキラーと、
目をむいて熱演されていました。
「秘密戦隊ゴレンジャー」第19話にも出演されています。

 OPのスーツアクターの欄になぜか小牧リサさんの名前があります。
 ミスアメリカには小野寺えい子さんが入られているように見えるため、
ダイアンの声の吹き替えの意味かもしれません。
 17話から20話までは「小野寺えり子」と記されていましたが、
この回から「小野寺えい子」になっています。

 ダイアンは能登では髪を結っています(水着姿あり)。
 ゼロワン・ゼロツーや志田京介の水着姿もありました。

 伝政夫が「篝火の西北五里」と言いつつ、
地図の北東を指し示します。
 一瞬方角が分からなくなったのかと混乱しました。

 海をバックに戦うバトルフィーバー隊が美しいです。





  第二十二話 「女スパイ団の逆襲」
  脚本・上原正三 監督・山田稔

 エゴス一味は奪った宝箱の中身を確認したが、
詰まっているのは石であった。
 ゼロワンは責任を問われ、
ジャパンを捕らえてくるようサロメに命じられる。

 フィーバー隊は宝箱奪還のため道路で検問をするも、
見つけることはできなかった。

 ホテルへもどった伝は、
ゼロワンに漁師親子を殺すと脅され車に乗せられた。
 宝箱のありかを吐くよう海で拷問を受けたが、
石が詰まっていたことを知らない伝は耐え続けるしかなかった。

 伝がいないことに気づいた残りのフィーバー隊は海辺に出て、
沖合でアワビ取りをしている不審な漁船を発見、伝を救出した。

 伝は漁師がいなくなったときに宝をすり替えたのだろうと思い、
漁師に問いただした。
 漁師は認めたが、
能登一の大金持ちになりたいから隠し場所は言えないと話す。
 しかし、娘に「海で働くお父さんが好き」と、
独り占めにしようとするのを諫められ、
漁師は岸壁に案内し、海から宝を引き上げた。

 エゴスはその瞬間を狙っていた。
 フィーバー隊は集結しカットマンを蹴散らすも、
爆弾を帯びたゼロワン・ゼロツーに前後を挟まれる。
 爆発は何とかしのいだが、恐竜怪人に宝を奪われ、
恐竜ロボットに飲み込まれてしまった。

 フィーバー隊はペンタフォースで恐竜怪人を倒し、
バトルフィーバーロボで恐竜ロボットを粉砕した。

 ロボットごと吹き飛んだ宝を見て、
一度は落ち込んだ漁師であったが、
源義経の隠した宝の地図を発見し元気を取り戻す。

 一緒に探そうと誘われたフィーバー隊は、
笑顔で別れ帰路についた。


 「オゼバン談」

 謎が謎を呼ぶストーリー展開で、先がまったく読めませんでした。
 前話とともに当時の記憶がある非常に印象深い話です。

 OPのスーツアクターのクレジットがありませんでした。
 誤字といい、時々いい加減なところがあるみたいです。

 記憶が戻らない父を見て落胆する娘に、
曙四郎が丁寧語で接しています。
 意外に繊細な心遣いを持っているみたいです。

 拷問を受けた後なのにゴルフをやっている伝正夫に感動。
 回復の早さは、さすがバトルフィーバー隊。

 バトルシャークがマッハ3で飛来します。
 しかし、いつものスピードと変わらないように見えるため、
普段も近いスピードで飛んでいるのでしょう。

 クロスフィーバーは新モーションでした。





  第二十三話 「決戦!!怪人総登場」
  脚本・高久進 監督・竹本弘一

 エゴスの挑戦状を受け、フィーバー隊は倉庫街へ向かったが、
慢心からゴースト怪人にこてんぱんにやられてしまう。

 遊びに夢中になりエゴスを甘く見ていたフィーバー隊を鉄山将軍は叱りつけ、
真剣に戦っていた頃のビデオを見せて心を入れ替えさせた。

 再び出動したフィーバー隊は、
ゴースト怪人の分身攻撃を精神統一で見破り、ペンタフォースで倒す。
 暴れまくるゴーストロボットもバトルフィーバーロボで破壊した。


 「オゼバン談」

 OPには小牧リサさんと小野寺えい子さんの名前あり。

 志田京介の衣装が初期バージョンに戻っていました。
 伝正夫も少し変わっているみたいです。

 サロメは外出着を変更、わりとまともな扮装になっていました。
 基地内でも青いマントを羽織っており、
肌の露出が気になったのかもしれません。

 インベーダーゲームが懐かしいです。
 当時のゲームセンターはあれだけで成立させることができました。

 ゴースト怪人はムンクの叫びを連想させるデザイン。

 恐ろしくわかりやすい縄の罠に、
簡単に足を取られるコサックとケニアが笑えます。

 動物虐待寸前の白石謙作のおかげで、
ロボット九官鳥の内部構造が分かりました。

 クロスフィーバーは旧モーション。

 タイトルにはあまり期待しないほうがいいですよ。





  第二十四話 「涙!ダイアン倒る」
  脚本・高久進 監督・竹本弘一

 妹のキャサリンが来日すると知り、久しぶりに会えると喜ぶダイアン。
 だが、フィーバー隊一同で迎えに行く途中、
エゴスの襲撃を受けてホテルへの到着が遅れてしまう。
 その間にキャサリンはさらわれてしまった。

 フィーバー隊は付き添っていたスチュワーデスが、
誘拐に一役買っているのではないかと疑ったが、
彼女はFBIの捜査官であった。

 エゴスのアメリカ支部は多くの人を誘拐して身代金を奪い、
血を吸い取っては死体を捨てていた。
 キャサリンを誘拐したのもアメリカ支部のドラキュラ怪人であった。

「妹を助けたければ新宿公園に一人で来い」との電信を受け、
ダイアンは汀マリアのガードの下、指定の場所へ向かう。
 しかし、隙を突かれてダイアンは連れ去られてしまった。

 妹とは再会できたダイアンであったが、
バトルフィーバーの基地のありかを吐くよう拷問を加えられる。
 ドラキュラ怪人の棘に血を吸われ衰弱していったダイアンは、
ロケットにしくんだ爆弾で注意をそらした隙に信号弾を発射、
妹を連れて脱出し、汀マリアに保護された。

 フィーバー隊はドラキュラ怪人と戦うも、
ミスアメリカがいないためにペンタフォースをすることができない。
 瀕死のダイアンはバトルスーツを汀マリアに託し、
戦いに向かわせた。

 五人そろったフィーバー隊は、
ドラキュラ怪人とドラキュラロボットを無事に倒す。

 ダイアンは回復したが、
妹と一緒に暮らしたいとアメリカへ帰ることを望んだ。
 鉄山将軍も、エゴスに正体がばれた以上日本にいては危険と判断し、
汀マリアに後任を任せることにした。


 「オゼバン談」

 OPには小牧リサさんと小野寺えい子さんの名前あり。

 前話で壊された九官鳥は直っていました。

 ジャパン、コサックの前転同時フィーバーが、
ブレもなく自然にできており、かなりかっこいいです。

 二代目ミスアメリカ・汀マリア役として萩奈穂美さんが登場。
 広いおでこがかわいらしいです。
 しかし、初登場なのにキャサリンは奪われる、
ダイアンは刺されるで、全然護衛の役には立ちませんでした。
 二代目を受け継いだ瞬間から、
「名乗り」や「ペンタフォース」などのポーズが取れるのは、
ハイテクスーツにインプットされているからでしょう。

 ダイアンの家族は全然顔が似ておらず、見るからに他人でした。

 バトルフィーバーロボは、
新たに錫杖のような武器を持っています。
 クロスフィーバーは旧モーションでした。





  第二十五話 「撮影所は怪奇魔境」
  脚本・上原正三 監督・竹本弘一

 東城大泉撮影所にて少年ミニスーパーカー大会が開かれた。
 出場するまさるのサポートと応援のため、
志田、マリア、中原ケイコも同行していた。

 大会主催者が健全な少年を育成しようとしていると知ったエゴスは、
魔術怪人を差し向け子供達を誘拐する。
 悪事に気づいたフィーバー隊は、
ペンタフォースで魔術怪人を倒し、子供達を救出した。


 「オゼバン談」

 ミスアメリカのスーツアクトレスとダイアンの吹き替えが終わり、
お疲れさま出演なのか、小牧リサさんが有名女優役をされています。
 むきたまごのような顔が美しいです。

 二代目ミスアメリカ・汀マリアは前任者とは違い、屋外活動が多いです。
 OP冒頭とEDでは、
なぜか初代(正確には赤いパラソルの女)の衣装を着ていました。
 EDは5人の乗馬シーンがあるため撮り直せなかったのでしょうが、
OPは着る必要はないのではないかと思いました。
 マリア役の萩奈穂美さんは、
「ザ・カゲスター」の第7話にも出演されています。

「宇宙刑事シャリバン」で、
鈴木モータースのおじさん役だった相馬剛三氏が、
映画監督役で出演されていました。

 井戸に突き落とされた志田が引き上げられると、
衣装が時代劇風になるのが謎ですが面白かったです。

 この回はめずらしくシャークとロボが出ません。
 魔術怪人は一人っ子で弟がいなかったのかも。

 悪食王・曙はマムシの蒲焼きを焼いていました。

 伝は白パンタロン。

 小野寺えい子さんがまた「えり子」になっていました。
 この間違いは27話まで続きます。





  第二十六話 「包帯男の仮面報告」
  脚本・曽田博久 監督・広田茂穂

 自分たちが戦った場所をかぎ回っている者がいると知り、
フィーバー隊は調査に出た。
 マリアは破壊したエゴスのアジトへ行き、
曙の足形が石膏でとられているのを見つける。

 その後、車にひかれそうになった男の子を助けたマリアは、
病院へ連れて行った。
 そこで看護婦に、男の子が姉の死を受け入れられず、
しばしば病院を抜け出していた話を聞かされる。

 バトルフィーバーのデーターを集めていたホウタイ怪人は、
マリアの顔を触ったことのある男の子を誘拐し、
粘土でマリアの顔を再生させた。
 サロメは面を割ったマリアのまわりをうろつく男達を撮影し、
ついにフィーバー隊員を特定する。

 マリアは探索を続け男の子を発見したが、
それはエゴスのわなであった。
 フィーバー隊は待ち伏せされたマリアを救うために集結、
追いつめられたホウタイ怪人は弟を呼んだ。
 ペンタフォースで怪人を倒したフィーバー隊は、
フィーバーロボでホウタイロボットを破壊した。


 「オゼバン談」

 ジャパン以外は「フィーバー!」と言わずに、
ターンをしただけで変身します。
 以後の話でもかけ声なしで変身するシーンが見受けられるので、
言葉よりも動作に変身スイッチがあるのかもしれません。
「フィーバー!」は五代の「超変身!」に近い言葉なのかも。

 前回、今回の怪人はやけに制作費が安そうです。
 マスクをして、布を羽織っているだけで、
着ぐるみというにはほど遠い造形でした。

 曙はOPのように素足で歩いていることが多いのでしょうか?
 地面に残った足跡だけで曙の物とわかるマリアにも感激しました。

 伝は黒パンタロンに戻っていました。
 曙の普段着の上は網目状のものに変更になっています。
 サロメの外出着は完全に一般人の服でした。

 白石が髪を切ってさっぱりしています。
 日高のり子さんもばっさりいっていました。
 マリアは三つ編みにして看護婦姿も似合っていました。

 上野トモコ隊員が初めてセリフをもらっています。
 随分無口の期間が長かったですね。

 クロスフィーバーは新モーションの方でした。





  第二十七話 「初恋泥棒にご用心」
  脚本・上原正三 監督・広田茂穂

 女性隊員・上野トモコの妹ユキに目を付けた黒仮面怪人は、
アンドロイド少年タケシをユキに近づけた。
 ユキと仲良くなったタケシは家に招待され、
トモコの口紅の中に発信器を入れる。

 エゴスは発信器を頼りにスナック・ケニアへたどり着き、
フィーバー隊の基地へ突撃した。
 フィーバー隊は通路をたくみにすり替え、基地の外へ追い出した。

 口紅の発信器に気づいたフィーバー隊は、
ユキに近づいたタケシが犯人ではないかとにらむ。
 問いつめられたタケシはユキを人質に取るも、
フランスによって破壊された。

 ショックで気絶したユキは基地に収容される。
 ユキのペンダントにはタケシによって爆弾が仕掛けられていたが
ロボット九官鳥が気づいて事なきを得た。

 反撃に出たフィーバー隊によって黒仮面怪人は倒された。


 「オゼバン談」

 ナチス兵のような武装した専用の戦闘員を持っている黒仮面怪人は、
なかなかのやり手でした。
 基地を見つけ、突入するシーンは緊迫感があります。
 しかし死に際はあっさりしており、弟も出現しませんでした。

 女性隊員の上野トモコと中原ケイコは、
同じマンションの同じ階に住んでいました。
 トモコも妹と二人暮らしのようです。
 コサックもそうでしたが、
鉄山将軍は情報が漏れないよう、天涯孤独な少年少女を集め、
フィーバー隊を組織したのかもしれません。

 トモコの妹ユキを演じた佐藤三千代さんは、
「宇宙刑事ギャバン」第25話、
「宇宙刑事シャリバン」第16話にも出演されています。
「まぼろしブルース」を歌う歌手役といえば解りやすいでしょうか。
 声変わりする前なので、しばらく気づきませんでしたが、
声も顔もとてもかわいらしいです。

「スナック・ケニア」の近所に、
「新宿南口駐車場」なる看板がありました。

 曙がみんなにコーヒーを入れてくるシーンがあります。
 意外な心遣いに感心しました。

 曙、志田、マリア、女性隊員二人の水着シーンあり。





  第二十八話 「謎のボートを追え」
  脚本・上原正三 監督・竹本弘一

 曙はマリア、トモコ、ケイコ、マサルらを引き連れ、
鎌倉へと遊びに出かけた。
 そこで母親を突き飛ばして逃げた男の子を見た曙は、
男の子の跡を追った。
 男の子は両親が捕らえられていると話すも、
母親に連れ帰られてしまう。

 エゴスは潜水カメラマンである男の子の父親に、
フィーバー隊の基地を探させていた。

 エゴスに襲われた曙とマリアは、
男の子の話は本当ではなかったのかと思い調査を始める。
 怪しい車の跡をつけ、
男の子の家族が監禁されている館へ忍び込んだが、
逆に捕まってしまった。

 二人と連絡が取れなくなった残りのフィーバー隊員は、
鎌倉へ急ぎ、ボートで連れ去られた家族を救出した。

 クラゲウニ怪人は弟を呼んだがフィーバー隊に倒され、
クラゲウニロボットもフィーバーロボの電光剣の前に砕け散った。


 「オゼバン談」

 フィーバー隊は普段も遊んでばかりみたいですが、
休日まで多いような気がします。

 鎌倉へ行ったメンバーがみなリゾートファッションなのに、
曙だけは普段着なのが彼らしいです。
 さだまさし氏の歌を歌い踊る姿も最高でした。
 ケニアメインのストーリーなのでアクションもフル回転。
 警官姿、ヒョウ柄ビキニパンツとサービス満点でした。

 この回は全員の水着姿もあります。

 エゴスに捕らえられ、
縛られたまま海に投げ込まれようとしているのに、
家族を励ます曙の姿には感動します。
 孤児であったことを匂わす発言もありました。

 ミニスーパーカーの隊列を笑顔で見送るサロメを見ると、
意外に子供好きなのかなとか思ってしまいました。

 クラゲウニロボットは首がもげると謎の踊りをして面白いです。
 クロスフィーバーをくらわず、
電光剣唐竹割りによっていきなり倒されました。
 以後、このパターンで巨大ロボットは倒されます。
 しかし、電光剣唐竹割りのシーンでは、
脚に収まっているはずのクロスフィーバーがないため、
劇中に写らないだけで投げているのかもしれません。

 小野寺さんの誤字が直り「えい子」に戻りました。





  第二十九話 「見たか!?口裂け女」
  脚本・江連卓 監督・竹本弘一

 口裂け女を目撃したユキは、姉の上野トモコに話した。
 トモコはフィーバー隊に報告するも、みな取り合わず、
マリアだけが興味を示して急行する。

 ユキとトモコは証拠をつかもうと探しに出て口裂け女に遭遇、
危ういところをミスアメリカに救われた。

 フィーバー隊は口裂け女がエゴス怪人ではないかとにらむ。
 曙は口裂け女の話題で売り出していたディスクジョッキーを思いだし、
雑誌記者になりすましたマリアがインタビューを試みた。
 志田はディスクジョッキーの彼氏に話を聞き、
口裂け女であることを確信する。

 マリアは単独で尾行を続け口裂け怪人に襲われたが、
駆けつけたフランス、ケニアとともに追い払い、
監禁されていたディスクジョッキーを助け出した。

 口裂け怪人は妹を呼び、共に暴れた。
 フィーバー隊はペンタフォースで怪人を倒し、
フィーバーロボに搭乗して口裂けロボットを破壊した。


 「オゼバン談」

 サロメとヘッダーはこれまでの「御子(みこ)」とは違い、
口裂け怪人のことを「王女様」と呼んでいます。
 なにか特別な怪人なのかもしれません。
 当時のうわさ話に上手く絡めた口裂け怪人は、
とても恐ろしく、追いかけられたらかなりショックでしょうね。

 ケニアと口裂け怪人が、
木から木へと次々に飛び移るモンキー対決も必見。
 怪人が軽快なせいか、口裂けロボットも動きが素早く、
いつもより一生懸命フィーバーロボが動いていました。

 評判が良かったのか、
ユキ役の佐藤三千代さんが再登場。

 無口路線でクールに行くのかと思われた上野トモコは、
妹に口紅で自分の顔を口裂け女のようにさせておきながら鏡を見て驚く、
口裂け女の真似をして子供達を追いかけ回すなど、
饒舌な大ボケ姉さんへと変貌しています。

「スナック・ケニア」が破壊されたせいか、
中原ケイコはまた転職していました(洋菓子屋?)。

 マリアがパーマをかけています。
 宙返りフィーバーでミスアメリカになるシーンがかっこよかったです。





  第三十話 「悪食雑食の料理長」
  脚本・曽田博久 監督・山田稔

 最初に口にした物を生涯忘れず追い求めるヘンショク怪人に、
エゴスは曙の服を盗んで食べさせた。

 ヘンショク怪人は曙をつけ回し、食べようとするのだが、
まずくてどうしても食べられないため、
曙に食べられ、腹の中から食べようとヒトデに変身する。

 曙は好き嫌いなく食べる手本をマサルに見せようと、
ヒトデを食べて腹痛を起こした。
 病院に収容された曙の腹の中で、
粉々だったヒトデは再生していく。
 伝は曙に毒を飲ませてヒトデを吐かせ、すぐに解毒剤を飲ませた。

 逃走したヘンショク怪人を追うフィーバー隊。
 ケニアも駆けつけ、ヘンショク怪人は倒された。
 ヘンショクロボットもフィーバーロボによって両断される。


 「オゼバン談」

 久しぶりに怪人製造装置が出ました。

 ヘンショク怪人のしゃべりかたはおどろおどろしくなく、
素であるところがとても面白いです。

 ヘンショク怪人に食べられた曙の服は前バージョンの物。
 服が無くなっても特に気にせず、
短パン一丁で歩き回っているのが興味深いです(想像以上に大物)。
 再登場したヒョウ柄ビキニパンツと共にやけにセクシーでした。
 寝ている隙にヘンショク怪人にライターであぶられましたが、
アフリカの太陽を思い出し、嬉しそうなのがおかしいです。

 ヘビ泳ぎ、ワニ泳ぎ、カバ泳ぎにも感動。
 いろんな意味でケニアメインでした。

 曙語録「なんでも煮ちゃえば食えるのさ」
 腹痛で苦しめられたことよりも、
焼き肉のタレや七味唐辛子を振り掛けられた事に対して怒りを表すのも、
性格が出ていて笑えます。

 この回は曙の他に、
志田、マリア、女性隊員二人とサロメの水着姿もありました。

「スナック・ケニア」は修理を終えたようです。

 志田が革ジャンを脱ぎ、マリアも衣装が替わっていました。



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