第一話 「突撃!!球場へ走れ」
  脚本・高久進 監督竹本弘一

 赤い傘を持った女に国防省の高官三人が次々と暗殺された。

 国防省最高幹部・倉間鉄山将軍は、
伝正夫、志田京介、白石謙作、曙四郎を召集し、
女を捕らえるよう指示を出す。
 四人は女を発見、捕らえて基地へ連れ帰った。

 女は秘密結社エゴスを追って、
父と共にアメリカから来日していたFBIの秘密捜査官ダイアン・マーチンだった。
 エゴスの暗殺者をおびき出すために赤い傘を持っておとりとなり、
街を歩いていたところを間違われたのである。
 嫌疑の晴れたダイアンは、そのままバトルフィーバーの一員となった。
 一方、アメリカに帰国しようとしたダイアンの父はエゴスに暗殺されてしまう。

 将軍は着る者の能力をパワーアップさせるバトルスーツを五人に与え、
エゴスを倒すよう命じた。

 エゴスはその動きを察知し、
コウモリ怪人を使ってバトルフィーバーを倒そうとする。
 しかし、バトルフィーバーはペンタフォースで怪人を撃破。
 初陣を勝利で飾った。


 「オゼバン談」

 曙四郎はケニア生まれだったんですね。
 ペットショップのおじさんは、
「宇宙刑事シャリバン」のスズキモータースのおじさんでした。

 当時、建設中のロボの顔が見えなかったことが、
気になってしょうがなかったことを思い出しました。
 今は無き後楽園球場も懐かしいです。

 赤いパラソルの女役の鹿沼エリさんはゴレンジャーにも出ていましたね。
 最終回にも出演するらしいです。

 スーツは左から、
ジャパン、コサック、フランス、ケニア、アメリカと置いてありましたが、
それぞれの立ち位置は左から、
フランス、ジャパン、アメリカ、コサック、ケニアと並んでいました。
 しかし、鉄山将軍の「着たまえ」の一言で、
あとは何の説明も受けていないのに間違うことなく自分のスーツを手にしました。

(ケニアがアメリカのスーツを着たところを想像すると恐ろしいですから、
 あれはあれで正解でしょう……後頭部に名前が書いてあったんです!)

 その後、それぞれの得意の踊りをしながら将軍の指令を聞き、
いざ戦いの場でも踊りながら戦って、
挙げ句のはてにはジャンプして空中に「BF」の人文字。
 あぜんとするほどの斬新さでした。
 どんなに落ち込んだときでも、このLDを観れば回復しそうです。

 ミス・アメリカがジャンプをすると、
ストッキングが白っぽい厚手の生地なるのですが、
その時は妙にモッコリしています(何も考えるな!)。

 本放送の時、8話までは潮健志氏がヘッダー指揮官を演じていましたが、
LDではあとを受け継いだ石橋雅史氏が最初から演じています。
(4話、6話はのぞく)
 これは再放送の際に再撮影されたものらしいです。
 潮氏のバージョンも観てみたいですね。

 それから、コウモリ怪人はデザイン的には全然コウモリじゃありません。

 最後に、日高のり子さんカワイイ!





  第二話 「エゴス怪人製造法」
  脚本・上原正三 監督・竹本弘一

 エゴスは「念じれば夢が叶う」の甘言で善良な人々をだまし、
目障りな者を殺してやることによって信者の心をつかんでいた。

 ダイアンと買い物をしていた志田京介は、
目の前で突然事故を起こした車の原因が、
ビルの屋上の怪しい人影によるものだと気づき、
追いかけたが逃げられてしまう。

 死亡した男を検視すると心臓だけが焦げていた。
 鉄山将軍はしばらく続いていた原因不明の事件を洗い直すよう指示を出す。

 バトルフィーバーは調査の結果、
一連の事件がすべて未来道場につながっていることをつきとめ、
志田京介を会員志願者に仕立てて送り込んだ。

 しかし、志田の正体は見抜かれており、
捕まって洗脳されそうになったが、
残りのメンバーが駆けつけて救出し、洗脳されていた信者も解放した。
 抵抗したキバジシ仮面はバトルフィーバーによって倒された。


 「オゼバン談」

 透明ドリちゃんでおなじみの柿崎澄子さんがゲスト出演しています。

 変装であったはずの赤いパラソルの女の衣装を、
普段着にしているダイアンがおもしろいです。
 よっぽど気に入ったのでしょう。

 大葉氏のキャラクターは、この頃から犬を拾っていたんですね。
(猫まで拾ってるから烈より四郎のほうが動物好き?)
 変身後のアクションのキレが一番いいのにも感心します。

 一話では普通に服を着るように身につけたバトルスーツですが、
「フィーバー!」のかけ声と共に、
その場でターンすると変身するようになりました。

 ケニアが地面に残っていたフランスの靴のにおいをかぎ分けます。
 バトルスーツは臭覚までパワーアップさせるみたいです。
 しかし「フランスの靴のにおい」と特定できるということは、
普段からかいでいたということでしょうか?

 エゴス提唱の「念じれば夢が叶う」ってのは、
今でも自己啓発や新興宗教でありそう?

 最後に、日高のり子さんカワイイ!(しつこいって!)





  第三話 「スパイを探せ!」
  脚本・高久進 監督・広田茂穂

 バトルフィーバーの正体を探っていたエゴスは、
国防省にスパイを潜り込ませていた。

 国防省はその動きを察知していたが、
スパイの特定は出来ていなかった。
 そんなおり、ジャパンがバトルフィーバロボの設計図を写真に撮り、
出版者へ売りに行く。

 鉄山将軍は設計図の配置が換わっていることに気づき、
基地からいなくなっていたジャパンを残りのメンバーに追わせた。

 ジャパンの車の後部座席には、
バトルフィーバー隊女性隊員・中原ケイコの弟がたまたま乗り込んでいた。
 連絡を受けたコサック、ケニア、フランスはすぐに駆けつけ、
ジャパンが写真を売りつけているところを確認する。

 ジャパンの交渉相手はエゴスだった。
 ジャパンはエゴスに疑われて命を狙われる。
 フランス、ケニアが駆けつけてエゴスは逃げたが、
裏切りを許せないコサックはジャパンを殴りつけた。

 ジャパンは鉄山将軍の命を受け、
秘密結社エゴスの正体を暴くために動いていたのだった。
 真相を知ったコサックはジャパンにわびをいれる。

 バトルフィーバー隊は、
ジャパンが最初に接触した出版社の編集員を捕らえ、
エゴスが巨大ロボットを作っていることを知った。
 だが、秘密工場の場所を吐かせる前に、
デスマスク怪人に編集者を殺されてしまう。

 バトルフィーバー隊はフィーバーして怪人を倒した。
 しかし、エゴスの秘密を知るには至らなかった。


 「オゼバン談」

 ダイアン・マーチンはジャパンを探しにも行きません。
 一話、二話では「ミス・アメリッカ!」と名乗っていたのですが、
この回からは「ミス・アメーリカッ!」になりました。

 曙四郎が犬猫に続き、ハムスターを飼っています。

 曽我町子さんが怪人役でゲスト出演しています。
 出てくるだけでなんか嬉しいのは私だけでしょうか?

 フィーバー後、敵前で横一列に整列し、
胸の前で右拳と左掌を合わせて行進します。
 威嚇か、礼か、精神統一か……目的は謎です。

 エンディングに一瞬だけ潮版ヘッダーが出ます。
 次回が潮版ヘッダーのため、予告編に合わせたのでしょう。





  第四話 「超能力の罠だ!」
  脚本・上原正三 監督・広田茂穂

 国防省の兵器研究所が次々とエゴスに襲撃され、
兵器担当の瀬川参謀が連れ去られた。
 バトルフィーバーが建造中の超兵器の秘密を聞き出そうとしたのである。

 瀬川参謀は白石謙作の国防省時代の上司であり、
弟のようにかわいがってくれた人物であった。
 鉄山将軍は瀬川参謀の救出をバトルフィーバー隊に指示した。

 エゴスは瀬川が秘密を漏らさないため、
超能力者ベンガルの虎を呼び寄せて怪人にし、
能力を強化させて瀬川の頭の中を念写させた。
 しかし、瀬川は本当に何も知らなかったため殺されてしまう。

 テレビでベンガルの虎の超能力を知った白石は、
中原ケイコと共にたずねて瀬川の所在を念写してもらう。
 写っていたスクラップ工場へ向かうと、
瀬川の遺体が放置されていた。

 ベンガルの虎はケイコから強いテレパシーを感じていた。
 念写をしてみるとロボの設計図が写っており、
ケイコがバトルフィーバー隊であることを見抜く。

 ベンガルの虎はケイコのマンションに侵入、
寝ている隙に念写で秘密を奪った。
 だが、マンションを出たとたんに、
張り込んでいたバトルフィーバー隊に取り囲まれる。
 ネンリキ怪人に変身するも、バトルフィーバーの敵ではなかった。


 「オゼバン談」

 テレビで超能力を披露しているベンガルの虎を、
真顔で観ている伝正夫の後ろで、
互いの服を誉めあっている志田とダイアンがおかしいです。

 曙四郎がハムスターに続き、豚と象を連れてきます。
 どこで入手し(拾った?)、どこで飼っているのでしょうか?

 ロボの顔が初めて見られます。
 精悍でかっこよく、これまで引っ張られたぶんよけいに印象深いです。

 レコードショップ(CDじゃないよ)でかかっている曲が、
ピンクレディーの「カメレオン・アーミー」なのに時代を感じました。

 白石のやっていたテレビが映るパチンコ台が欲しい!

 この回はベンガルの虎が石橋氏のため再撮影できず、
潮版ヘッダーのままですが、
石橋氏はいきなり役を引き継がされたヘッダーとは違い、
きちんと役を消化できているなと思います。
 ご本人が空手の達人でもあるため、
アクションも自分でこなしているのがすごいです。
(五人に次々と蹴られ、コマのように回されたのは悲惨でしたが)
 ただ、走るときの腕の振り方はちょっと……。

 エンディングは次回の予告に合わせ、
石橋版ヘッダーにもどっています。

 ケイコが弟と二人で暮らしているのが気になりました。
 料理も自分で作っていましたし、親がいないのでしょうか?

 最後に、日高のり子さんカワイイ!(またかい!)





  第五話 「ロボット大空中戦」
  脚本・高久進 監督・竹本弘一

 国防省の坂口情報局長は、娘と息子をエゴスに誘拐され、
バトルフィーバーが制作中のロボットの秘密を教えるよう脅された。

 坂口はフィーバー隊の基地に潜り込み、
設計図を盗もうとして鉄山将軍に詰め寄られる。
 鉄山将軍と同期である坂口は銃を向け、
「このつぐないはきっとする」との言葉を残し立ち去った。

 鉄山はケニアに坂口の子供の行方を追うよう指示する。
 ケニアは坂口家の犬を連れて捜索に向かった。

 坂口はヘッダーにバトルフィーバーのロボットの秘密を伝え、
完成すればエゴスはひとたまりもないだろうと言った。
 しかし、エゴスもまた巨大ロボットを完成させていた。

 用済みになった坂口はヘッダーに殺されそうになったが、
身に帯びたダイナマイトで脅し、
子供を連れてエゴス基地を脱出する。

 エゴスは執拗に追ってきたが、
駆けつけたケニアが蹴散らした。
 坂口はケニアに子供を任せてエゴス基地にもどり、
ダイナマイトで自爆する。

 サタンエゴスはバッファロー怪人でフィーバー隊を足止めし、
バッファローロボットに街を破壊させた。
 ペンタフォースで怪人は倒せたものの、
巨大ロボには為すすべのないフィーバー隊。
 鉄山将軍の指示に従い、いったん基地にもどった。

 燃えさかる街の映像を見て、
鉄山将軍は巨大ロボ「バトルフィーバー」の出動を命じる。
「バトルフィーバー」の前ではバッファローロボも敵ではなかった。


 「オゼバン談」

 この回はケニアのアクションが豊富なうえ、
ロボが初登場するので好きです。

 ロボの名称は「バトルフィーバー」が正しいんですね。
 歴代のロボットの中でも剣が一番似合うと思います。

 小さいのはバズーカで倒し、
大きいのはロボットで対処するというのは現在とまったく同じパターンで、
二十年以上前に土台を作ったのはすごいことでしょう。

 現在のように怪人が死んで大きいのが出てくるのとは違い、
巨大ロボとして別に存在しているため、
二面作戦を仕掛けてくるのがかえって新しいです。

 バトルシャークとロボの登場に応じてOPとEDが変更されています。
 CM後のアイキャッチも変わりました。

「何だあんなもの、俺がやっつけてやる!」と巨大ロボに突進し、
簡単に蹴り飛ばされたコサックが笑えます。
(よく死ななかった、さすがバトルスーツ!)

 謎の行動であった空中での「BF」の人文字と、
横並びの行進をやらなくなりました。
(けっきょく謎のままです……)

 坂口情報局長の娘役は蝦名由紀子さん。
 同じ頃「ガラスのうさぎ」という映画にも主演されていました。
 そこでも戦争で家族を失う娘の役だったので、
この回を観て急に記憶が呼び起こされたみたいです。
 押入を探すとパンフレットが出てきました。
「映画を見たあと原作も読んだ初めての作品だったな……」
 とか、いろいろと懐かしかったです。
(星雲仮面マシンマンの主役のかたも出ています)
 蝦名さんはメタルダーにも出演されていたそうですね。

 え〜最後に、戦争反対!





  第六話 「万能戦艦発進せよ」
  脚本・上原正三 監督・竹本弘一

 強力なバトルフィーバーロボが出てくる前に叩こうと、
エゴスはほこら作戦を考えた。
 国防省のレーダー基地にキャッチされるよう、
近くのほこらにドグウ怪人を配置し、
調べに来た隊員に回収されて基地内に潜り込もうとたくらんだのである。

 作戦は成功し、基地を乗っ取ったエゴスは、
ドグウロボを出現させてバトルシャークをおびきよせた。

 レーダー基地より偽の情報を与えられたバトルシャークは、
目的地にたどり着くことが出来ず、いったん基地へもどる。

 レーダー基地を取りもどさなければ、
バトルシャークは敵に監視されているのと同じ。
 フィーバー隊は奪還に向けて行動を開始した。

 基地周辺は敵にかためられていたが、
地元の少年に秘密の通路を教えてもらい潜入に成功。
 現れた怪人を倒した。

 残ったドグウロボも、
障害の無くなったバトルシャークが駆けつけ、
ロボを射出して破壊した。


 「オゼバン談」

 トラックに飛び乗ったあと、
鏡を見ながら髪を直すミスアメリカがカワイイです。

 バトルシャークはオートコントロールされているのなら、
女性隊員が乗っている意味はないような……。
 さらにロボにまで乗って左右の補助席にただ座っている。
 少し疑問を感じました。

 コマンドバットを三本あわせて鉄格子を爆破する技は、
第二話では「バトルファイヤー!」と叫んでいましたが、
「コマンドバーット!」に変更されています。

 ジャパンとフランスが鏡で光線を跳ね返す技あり。

 この回は潮版ヘッダーです。
 ロケシーンや他のキャラと絡むシーンがあったため、
再撮影が不可能だったのでしょう。
 しかし、こう一話おきに役者が変わっては、
再撮影を中途半端にしたせいで、
かえって混乱しているような気がしないでもありません。

 次から次へとやけくそぎみに、
大量の武器を使っていくバトルフィーバーロボが好きです。





  第七話 「お家が燃える!」
  脚本・高久進 監督・広田茂穂

 エゴスに敵対するものは悪。悪は燃やさなければならない。と、
火の玉怪人は街を連続放火するよう指示した。

 放火現場にいた様子のおかしい少年に引っかかる物を感じたコサックは、
後日近辺を調べたが何の情報も得られなかった。

 次の放火現場でも少年を見かけたコサックは、
後をつけて病院に入院しているらしいことをつきとめる。
 少年は家を焼かれて家族を失ったショックにより、
記憶を失っていたのである。

 自分も天涯孤独の身であるコサックは、
少年の寂しい気持ちを察しパチンコ(石を飛ばす方)を教えてあげた。

 放火魔を目撃している少年にエゴスは看護婦を付け、
記憶がもどらないよう監視していた。
 他人に情報が漏れると焦ったのか、看護婦は少年の首を絞めた。
 そのショックで記憶を取り戻した少年は、
自分の家に火をつけたのが目の前の看護婦であることを思い出す。
 ケニアとコサックが駆けつけて、少年はなんとか助かった。

 少年は家を燃やされたあと看護婦の後をつけていた。
 話を聞いたコサックは現場に行き、
エゴスのアジトであることを確認、
残りのメンバーと共に火の玉怪人と戦う。

 怪人のピンチと見たサタンエゴスは、
火の玉ロボを出現させてフィーバー隊を苦しめた。
 フィーバー隊はペンタフォースで怪人を倒し、
バトルシャークを呼んで、ロボで火の玉ロボを破壊した。


 「オゼバン談」

 異常なまでにしゃべりの達者な九官鳥が初登場します。
 しかし九官鳥に命令されるのは悲しすぎる……。

 コサックは孤児で、鉄山将軍に拾われて育てられたそうです。
「俺の生まれ育った中央アジアでは」とのコサックのセリフがあったので、
鉄山将軍も中央アジアにいたことがあったのでしょう。

 看護婦役として藤山律子さんが出演されています。
「科学戦隊ダイナマン」のゼノビアや、
「電人ザボーガー」のミスボーグなどもされていました。

 バトルシャークが完全オートコントロールになりました。
 やはり女性隊員が乗っていることに意味がなかったみたいです。

 大葉氏と同期の栗原敏氏が消防士役で出演しています。
 JAC一のマッチョマン高橋利通氏も警官役で出ていました。

 OPの終わり頃のテロップに、
ジャスピオンの黒崎輝氏の本名である黒崎誠輝の記述がありました。
 顔はわからなかったので、
カットマン(戦闘員)あたりに入っていたのかもしれません。
 78年4月にJACに入ったそうですから、
まだまだ下積みだったんでしょうね。

 この回から技斗が宇宙刑事シリーズのアクション監督・金田治氏になりました。





  第八話 「鉄腕エースの謎」
  脚本・上原正三 監督・広田茂穂

 伝正夫には高校時代に野球部でバッテリーを組んだ友人がいた。
 その友は地区大会の決勝の前日、交通事故で亡くなってしまう。
 伝は甲子園出場を果たせなかった友の夢を弟のこうじに託していた。

 エゴスはスポーツで大成したいと願う少年の心につけ込み、
そっくりのロボットを作って活躍させた。
 こうじの控えだった太一が、
プロ以上の球を投げるようになったのもそのせいである。
 マスコミの注目を浴びた太一は、
ドクターの指導を一週間受けて簡単に上達したとこうじに話した。

 うますぎる話を怪しんだ伝は、
その夜ドクターのスポーツクラブに潜入し、
ロッカーの中に収めてあった太一のロボットを発見する。

 伝はエゴスの目的を知るためドクターをもう少し泳がせておき、
メンバーに監視させることにした。

 太一に続いて柔道の天才が現れ、
遊びながら楽して稽古をしたという発言に、
スポーツクラブの入会希望者は増えていった。

 エゴスの目的は子供に努力することを忘れさせ、
怠ける人間を増やし、堕落させることだったのである。

 伸び悩んでいたこうじも、
ついにスポーツクラブへ足を運んでしまう。

 伝はロボットの太一に発信器をつけてフィーバー隊と共に追跡、
合宿所を探し当てて、
ドクターの正体であるスポーツ怪人とスポーツロボを倒した。

 努力もなしに近道をしようとしたこうじは目を覚まし、
甲子園を目指して練習を再開した。


 「オゼバン談」

 太一の投げたあきらかにお辞儀をしている球を、
「150キロ」はないと思います(ズバンと決めて欲しかった)。

 コサックのやっているテーブルゲームが、
「ブロックくずし」なのに時代を感じました。

 ミスアメリカになれば話は別ですが、
ダイアン・マーチンって本当に働きませんね。
 化粧してるか、踊ってるか……。

 名乗りを上げるときのポーズが毎週微妙に違うのは、
まだまだ試行錯誤中だからでしょう。

 ロボに乗るときジャンプして股間の穴から入りますが、
五人の足の裏からジェット噴射が出るようになりました。

 前回同様、黒崎誠輝氏の名がありましたが、やはり顔は解りません。
 カットマンで正解なのでしょう。
 ちなみに素面で初めてテレビに出たのは、
前年の「スパイダーマン」らしいです。
 その頃もニンダー(戦闘員)を主にやっていたそうです。





  第九話 「氷の国の女」
  脚本・高久進 監督・竹本弘一

 偽のバトルフィーバー隊が銃砲店を次々と襲い銃器を強奪した。
 警戒にあたっていた曙四郎は事件発生の知らせを受け現場に急行する。
 偽物を発見し追跡するも、凍りついた道路にスリップして転倒してしまう。

「夏なのに道路が凍っているのはおかしい」と鉄山将軍に問われた四郎は、
道路わきに白い乗用車が止まっていたことを思い出す。
 ナンバーの下三桁は851、白い乗用車はただちに緊急手配された。

 銃砲店の監視用カメラにとらえられ、偽のバトルフィーバー隊の面が割れる。
 その中の一人を見て伝正夫は顔色を変えた。
 高校時代の同級生・片山だったのである。
 伝は将軍に片山のことを任せて欲しいと頼み込み、
片山の妹が働いている店へ向かった。
 片山はここ数日アパートに帰ってこず、働き先にも出ていない、
弟の入院費を工面しているのではないかと妹は話した。

 サタンエゴスは偽のバトルフィーバーから足がつきそうなのを察知し、
ヘッダーに消すよう指示する。
 襲われた片山をバトルフィーバー隊が助けた。

 片山は犯罪に荷担していたことを反省し、
白い乗用車の居場所へフィーバー隊を案内する。
 せめてものお詫びにと一人で様子を見に行った片山は、
待ちかまえていた白い乗用車にひかれてしまった。
 フィーバー隊はすぐさま追跡し、現れたツララ怪人と巨大ロボを倒した。

 病院に収容された片山は命を取り留め、
エゴスに操られていたことが認められて釈放が決まる。
 伝はフィーバー隊員と鉄山将軍が寄付してくれたお金を手に、
片山の弟が入院している病院へ向かった。


 「オゼバン談」

 伝正夫と志田京介の普段の衣装が変わりました。
 伝の派手なネクタイに白いパンタロン姿がまぶしいです。
 女性隊員も夏服になっています。

 九官鳥がロボットとか、
女性怪人の時には巨大ロボットが妹になるとか、
初めて知ることも多かったです。

 ケニアのマスクの耳が飾りではなく、
ちゃんと耳として機能しているのにも驚きました。

 この回から発射されたバトルフィーバーロボが、
日本刀を持って降下してくるようになります。
 ロボに搭乗する際の足の裏のジェット噴射は一話限りでした。

 アクション中にBGMとしてEDが流れるのですが、
なぜかMOJOさんの歌声ではありません。
 ヘリウムでも吸ったみたいでした。

 片山の妹として三原順子さんが出演しているのですが、
彼女は見た目も髪型も全然変わりませんね。

 この回はコサックは出るのですが白石謙作が出てきません。





  第十話 「ナウマン象を見た」
  脚本・上原正三 監督・竹本弘一

 考古学研究所が襲われ、ナウマン象の化石が奪われた。
 エゴスは化石に秘められたナウマンエネルギーを怪人に与え、
パワーアップをはかったのである。
 その効果に満足したヘッダーは、さらに化石を集めるよう指示した。

 子供達と一緒に採掘していた先生が、
せっかく掘り当てた化石をエゴスに奪われてしまう。
 山で野性に帰って遊んでいた曙四郎が悲鳴を聞きつけたが、
駆けつけたときにはエゴスが立ち去ったあとであった。

 エゴスが狙っているのならガードマンになってあげると、
四郎は先生と約束したが、
現れたナウマン怪人のあまりの強さに逃げ帰るしかなかった。

 エゴスは一度に大量の化石を集めようと新聞広告を出し、
大勢の人を古代山へ集めた。
 主催のナウマン協会に怪しさを感じた鉄山将軍は、
四郎に探ってくるよう指示を出す。
 協会の代表とナウマン怪人が同じ臭いであることに気づいた四郎は、
象の嫌う毒蛇の声を聞かせて正体を確認した。

 その後四郎は、古代山に採掘に来て監禁されていた生徒達を助け出し、
追ってきたナウマン怪人は駆けつけたバトルフィーバー隊が倒した。
 巨大ロボもバトルフィーバーロボで破壊、採掘場に平和がもどった。


 「オゼバン談」

 ナウマン象の化石からナウマンエネルギーって(笑)。

 日高のり子さんは普段はレンタカーで働いていたのに、
いつの間にかスナック勤めになっています。
 それにしてもスナック・ケニアて(笑)。
 トイレが基地への通路になっているのもおかしかったです。

 大葉氏のファンは必見の回でしょう。
 素面のアクションが豊富で、
ロープ一本でビルの壁面を降りるシーンもあります。
「バトルケニア」と名乗りを上げる場面も面白いので観て頂きたいです。
 大葉氏はセリフが自然で、
この頃から演技がうまかったことが分かります。

 ダイアン・マーチンはプールで泳いでまた働かず。
 白石謙作の出演もありませんでした。



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