オイルクーラー編.
FIAT500.


 

  オイルクーラーを取り付ける。


オイルクーラーを取り付けたいと言うことでしたら特殊な課題をクリアーする事はありません、なすがままにしか取り付かないからです。
但し、注意点が幾つかありましてきっちりとやらないと後で酷いことになります(以外と基本的な事です。)
それとやる以上はリスクを伴うと言うことです、オイルの潤滑系ですからね。

オイルクーラーを取り付けようとした場合はタイミングチェーンカバーから取り出すと言うのが一般的方法ですが今までで見た中でタンミングチェーンカバーの様式は4種類ありました。

@.オイルポンプ部分にねじ込まれているタイプ A.吐出口が溶接で取り付けられているタイプ

私の使ってるのはこのタイプ
B.ボックス型の吐出口を持っているタイプ、吐出部分へ圧着にて固定?

但し、このタイプはカバーに歪みが出る場合が有るそうですから注意して下さい。


この他にオイルフィルタを持つタイプ(吐出口をアダプターと言う形式で追加可能)
いずれにしても入りと出しかありませんから吐出されたオイルをコアまで導き、、 冷やしてから戻すと言う手順です。

戻し口はエアーツールのチャック部分を加工して作ってたりするのですがクランクケースネジ穴がテーパー状だったりと以外と大変です。
合う物は無いかと調べた結果、戻し口は日産マーチの水冷用の金具が以外や以外〜ベストマッチしました。
作る必要はありません、解体屋でゲットっす。
オイルの戻し口

ここが難点です、どこに戻すのか、どうやって戻すのか?
大体のケースでは上記(写真)の位置に戻す様です、アルミ製のめくら蓋を6角レンチではずし戻し口をねじ込みます。
(この時に水道用のシールテープを巻いて漏れを防止しましょう。
耐油ホース

取り付け位置に伴い必要な長さを用意します、ホースに必要なのは耐油性、耐薬品性、耐熱性で吐出口などの径にあった物を用意します、工業関連の資材屋さんでメータ単位で購入可能ですから買ってきます。
取り付け時の注意点。

  1. タイミングチェーンカバーを吐出口付きに交換する事から始まるわけですからクランクプーリーは指定トルクでしっかり締める事が肝心です。
    (以外とココが甘くてプーリーにヒビを入れるケースが多いです。
  2. ガスケットやパッキンはこの時に一緒に交換する。
  3. オイルポンプがどの形式の物か把握しておくこと(110Fと126/126用は110Fの1.6倍の吐出量を持っています)
  4. コアの取り付け位置は十分に考える。(高い位置やホースが長すぎたり細すぎたり、耐油/耐熱性)
  5. 取り付ける際は強度を十分に考えること(振動の多いエンジンです。)


良く見受けられるクーラーコアの取り付け場所
  • 助手席の下 ※
  • リアのエアー取り込み口の中
  • エンジンマウントパネルの下
※ 助手席下の場合は以下のようなスペーサーを必要とします、フームに段差が有るからです。
ホースはバンドできっちりと締め込むこと、漏れたら大変です。
いずれにしてもオイルの潤滑系を弄ると言うことはリスクを負うと言うことです、500の場合は空冷ですが、一部油冷と言いかねない部分もあります。

オイルの役割はエンジン内での金属部品の動作、回転、往復運動に伴う潤滑作用、循環することにより温度が高くなった部品の熱を受け取り冷却させる冷却作用、エンジン内に発生した異物を循環によって洗い流す洗浄作用などがあります。

それが止まってしまえばエンジンは焼き付き動かなくなってしまいます。


完全な取り付けマニュアルと言うわけで無く、ノウハウ?的な事象部分です。(私が取り付けた時に引っかかった部分)
基礎部分は自分で悩んで着けるしかないと思います。






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