アバルトメータの取り付け
FIAT500



第1章 アバルトメータの取り付けを思考する。

メーターって?
 ノーマルメーターからの入れ替えについて
ノーマルメーターからアバルトタイプメーターへ入れ替えたいって事はよく考えます。
この場合のリスク、手順についてまとめていこうと考えてます。


手持ちがこのタイプですのでこれを中心に・・・・
基本的な考え方は同じだと思います、違うのはケースから来る本体側の加工関連の違いって事ですか、、このメーターのナセル(ケース)はアルミ製です、厚さは2.0mm〜2.5mm程度で鋳造物だと判断出来ます。(この厚みが後で足を引っ張りそうな気がする。)
物によってはFRP製とか存在します。

取り付け出来る計器(メーター類)の種類としては
 
これは日本計器製〜 


まあ、参考って事で・・・・
  1. 速度計(スピードメーター)
  2. 回転計(タコメーター)
  3. 燃料計(フューエルメーター)
  4. 油温計(テンプメーター)
  5. 油圧計(プレッシャ)
  6. 電圧計(ボルテージ)
  7. 電流計(アンペア)
 ※ ○は今回のケースでナセルに埋め込まれているメータを指す。
となり、必要に応じてチョイスする形となります。

500のマニュアルを読んでもアンペア計は便利ですよ〜との表記があるくらいですからアンペア計ってよさげなのですが取り付けが大変そうで・・・・

又、今回の場合は電気式タコメーターの後ろの表記が「+」「−」「G」なのですが、、 「+」は12Vライン、「G」はセンサーラインで「−」はボディアースと思われます。

こりゃ〜 しかし、メーカーにより「COM」と表記したり「G」と表記したり〜 ぶっぶっ〜 

回路・・・・ 照明ラインを作る。
白の丸印は照明用のランプです。

30番 ホワイト線
スピードメーターとタコメーターの裏に付いているランプ部は照明用のみで、油圧計の裏には照明用と油圧警告灯、FUELメーターの後にも似たように照明用と残量警告灯が埋め込まれていまして、独立した赤いランプはジェネーレータランプ(発電量の警告灯)で緑色は方向指示灯の様です。

そして1個足りないのですがLOW・HIGHの切り替え用のブルーのランプがメーター上で足りません。
これは外部(別付け/メーターに穴を空ける)に持ってこないと仕方が無いようです。(メーター上に作る必要があります。)

それとカウンターをゼロにするつまみ部分も確保する必要が出ます。(メーターナセル上かボディ側か・・・・)

ノーマルでの警告灯
  1. ハイビームインジケーター(青/独立)
  2. 方向指示、ウインカー(緑/独立)
  3. パーキングランプインジケーター(緑/メーター内)
  4. イグニッション警告灯(赤/メーター内)
  5. 燃料残量警告灯(赤/メーター内)
  6. 油圧警告灯(赤/メーター内)
警告灯の増設
増設用のパイロットランプとしては下記の様な種類があります。
また、今回の場合は元々付けられているランプが小さいので、すべて入れ替えるって事で考えたいと思ってます。
左:一体型で差し込むタイプ(レンズ部を回すことにより明るさ調整が可能)

中:レンズ部分と胴が分離するタイプ

右:レンズ部分と胴が分離するタイプ(レーシーな感じがします。)
各警告灯に関しては足らない分は追加する、既存分を移動するなどの手段で補います、追加するメーター自体に内蔵されている場合はそちらを利用すれば良いわけですね。

取り付け例(感じが変わりますな〜)

方向指示灯(ウインカー(右上))とハイビームインジケータ(左下)はランプを差し替えて使用し、充電警告灯(イグニッション警告灯(左上))も差し替えて従来線を使用します。
FUELメーター(燃料残量計)とFUEL残量警告灯は同一メーター内で処理〜、プレッシャーメーター(油圧計)を取り付けるために油圧警告灯(赤/メーター内)が無くなります。

右中(ケース外)はレブカウンターリセット用のつまみを配置しました。

パーキングランプインジーケータ(右下)は差し替えて従来線を使用します。

カプラーを取り外す。
カプラーの雄型が初めから付いているのですが反対側はメーター本体には付いてきませんでした。
接続する場合は赤と白の既存のカプラーを外して個別に配線を施すか、別の4極か6極カプラーを買ってきて付け替える必要があります。(照明を別ラインとすると4極でまかなえます。)

取り外しは簡単に出来ますし平型の雌を買ってきても対応が出来ますので都合の良い方法を取ります。

ランプ部は引き抜いて元々の分を差し込む事が可能なようですからFUEL警告灯とプレッシャメーター部の警告灯、メーター照明の一部は既存利用とします。
センサー回路は売ってますから持ってきて繋げば稼働しますけどケース加工は自分でするか依頼するかの二者択一となります。
メーターから生えてるスタットに合わせてボディ側に2カ所穴開けが必要になりますのとマーカーを既存分に交換する場合は穴を開け直す必要が出ます、又、F/Rの場合は既存メーターの取り付け穴を拡大させないとメーターケーブルは繋がらないと思われます。

ですので、取り付けると簡単にはノーマルメーターに戻せなくなると言う事で決断が要ります。

又、ナセルとのラバーベースがありませんからボディとの間に緩衝を安定させる(傷防止)の為に手頃な物を探す必要もあります。
方向指示灯(ウインカーインジケーター)用

グリーン線

発電量警告灯

51番 グリーン線

速度計(スピードメーター)
照明用の増設ラインを作る。

配線はメーターケーブルを繋ぐ、照明ランプを差し直す(ホワイト30番)

オリジナルの場合は照明は1個しかありませんから残りの5個を新規で作る必要があります。
平型キボシ雄1個と雌6個を一本の電線上に配列し照明のラインと接続します。

電球1個の消費電力が3Wとするのならば18Wを消費するわけですからケーブルの太さや繋ぐ位置も考慮します。

FIAT500の基本配線図

タコネーター(回転計)
電気式タコメータの配線。

端子部分を見ると「+」、「−」、「G」の端子があります。

「+」は電源のプラス(+)/キースイッチによるON・OFFに連動した電源
   (メーンキーをONとした場合に12Vがかかるライン)

「G」はイグニッションコイルの「−」端子より信号線を延ばして接続します。


「−」はアースラインとしボディへ接続します。

機械式の場合に必要となる取り出し口
機械式でタコメーターを取り付ける場合は上記のような取り出し口が必要となります。
取り付けはディストリビュータの下を既存分と入れ替えるだけでの取り付けとなります。
油圧計(プレッシャーメーター)
油圧センサー
油圧計(プレッシャメーター)だと油圧センサーが必要です、センサー類を特別必要とせずに付くのは回転計ぐらいですから持ってなかったら用意が必要です。

エンジンの油圧ラインに設置します。(通常は入れ替える。)
取り付けの際には金口面に水道用の

油圧計(プレッシャメーター)を取り付ける場合は油圧センサーを従来のスイッチと付け替えます。

1.「+」:電源のプラス(+)/キースイッチによるON・OFFに連動した電源

2.「−」:電源のマイナス(−)/大体がボディアースを利用してますが当方のは独立してましたから記載しました。

3.「COM」:ここはセンサーからのラインがはいります。

油温計(TEMPメーター)
油温センサー
真鍮製のアダプタはハンドメイドのようですね。(マニアックな・・)

取り付け予定のメーターには油温計は付いてませんが、、まぁ〜必要に応じて付け替えることは可能でしょうから・・・・(笑)

形状ですが今回写真を張り込んでいるタイプは日本計器製です(3ピース構造)、これとは別の形状も存在しますから形に関しては参考程度です。
これが油温計(テンプメーターっす。) 裏側はこんな感じです。

油温計を取り付ける場合は油温センサーを取り付ける必要が出ます、通常の場合はオイルパンへ取り付けます。
アルミオイルパンの場合は初めから取り付け口が付いているケースが多いので利用すれば○です。
但し、ネジ径が違う場合がある様なのでセンサーを購入する場合はネジを外して持っていくかどこどこのオイルパンに合う分をと指定した方が良いでしょう。

配線するラインの表記はメーターにより異なることが多いですが、例の場合で写真を見てもらうと分かるように「+」、「−」、「G」との表記がなされてます。

1.「+」:電源のプラス(+)/キースイッチによるON・OFFに連動した電源

2.「−」:電源のマイナス(−)/大体がボディアースを利用してますが当方のは独立してましたから記載しました。

3.「G」:ここはセンサーからのラインをいれます。

燃料計(FUELメーター)
配線が施されている部分は警告灯用の端子です。(写真左の端子)

右側が残量計のセンサー用の端子と接続します。
燃料計に関しては”L”のFUELセンサーが必要になります。
このセンサーに関しては一定量を消費したときに警告する残量警告灯用と残量計(FUELメーター)用との2つのラインを持ってますから配線には注意が必要です。

センサーを従来分と入れ替えたのちに警告灯はランプのみを移設し残量計(FUELメーター)部のみを配線します。

1.「+」:電源のプラス(+)/キースイッチによるON・OFFに連動した電源

2.「−」:電源のマイナス(−)/大体がボディアースを利用してますが当方のは独立してましたから記載しました。

3.「COM」:ここはセンサーからのラインがはいります。

9 アンメータ−(電流計)
電流計を取り付ける場合は既存のラインを変更した方が良いと考えられます。
図で言う左が既存の配線で右が取り廻しを変えた例です。
配線図はこんな感じです。(左が既存の配線で右が取り廻しを変えた例です。)

現実、自分はアンメータを取り付けてないので実地例とは行かないですが、もし付けるとしたらですね。

配線の取り回しの一部変更をすると思います。

楽な方法とするならば、バッテリィの(+)ラインを新規にこさえてからアンメータの端子から出しまして、従来のライン(+)をアンメータの残り端子へ繋ぎます。
で、、アンメータとバッテリィの繋がってるラインからフロントのヒューズボックスへ直に太い軸で持っていきます。(バッテリィ直)
こうすればオルタの先にバックアップ電源をとる部分が無い為、マイナス側に振れない筈っす。

表はこんな感じです。

裏側はこんな感じです。
電流計(アンメーター)に関しては裏の端子部分は2個しかありません。
電流がどっちに流れるかでメーターが右に振れるか左に振れるかって事でして発電量と消費量をコンタクトに見ることが出来ます。

ただし、配線時はメインの電源線を直結する形となるためかなり注意を伴います。

1.「+L」:ダイナモ/オルタネーターへ(途中にレギュレーターがはいります。)

2.「+B」:バッテリィ側へ。

10 ボディ側への加工と基準点
横の写真はアバルトメーターを取り付けていた個体の写真です。

取り付けるために拡張された穴やナセルを固定するために新規に空けた穴が見て取れます。
つまりメーターを取り付けるためにはボディ側へ加工は思うよりはでかいって事です。
成るようにしか成らないぞって感じですか・・・・(無責任発言)

スタットボルトをダブルナットで抜いて型紙を作り合わせた方が良いでしょう、従来のメーターの穴ってのもありますしスピードメーターへのケーブルの接続も考えて穴を拡張する必要も出てきます。
又、メーターナセル自体が厚みがあるため各補器類との渉保も考えなくてはなりません、インジケーターの従来分はメーターの下に被ってしまいますからね。

現物合わせとは成らないでしょうが事前に当たりをつけて切り抜くことが必要なようです。(なんまいだぶ〜)

ベースガスケット
あれば一番良いのでしょうが、無かったら最悪、、 隙間を閉じてあげないと冬場は風がびゅんびゅん入ってくる可能性がありますから適当な隙間ふせをディスカウンターから買ってくるか、解体屋さんから探す必要があります。
当方もなんか無いかな〜って探してみたのですがナセルの厚みが厚すぎて見つかって無いです。
ついでだから・・・・
ハンドルを下げたい。
   

 


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