保冷庫計画.


 

  エアコンだな、、
古い車に乗ってまして製造年式が1970年式ともなるとエアコンなんて物はついてませんし、元々がイタリアなんて言う気候的にも良いところですから湿度や高温・多湿とは無縁の場所です。

しかし、今は日本の九州の片田舎で稼働中な訳ですからクーラーぐらいは欲しいものでして・・・・
安直ですがつけちまえとの実力行使〜 されどコンプレッサーのつく場所がないし、、動力(コンプレッサー)を廻すプーリーさえ付けられませんから大変です。
何故かというとFIAT500のクランクシャフトから飛び出た、普通はオルタネーターを動かしてるプーリーはオイルの不純物を濾すフィルターの役目をしていて内部にオイルが循環〜 取り付け用の穴を開けただけでオイルがこぼれ出す始末です。

で、考えた、、、、 2段重ねにしちまえ・・・・・・

写真はくり抜いて付けられるようにしたアダプタープーリーです。
再利用(再修理)が可能なことを前提に作りましたが果たして載るのかプーリー君・・・・ オイルは漏れるかプーリー君・・・・ 

どんな物なんでしょうかねーーーー。
クーラーが欲しいなどとの無いことねだりを言いながら、、 過去に同じ事をやった方が居るのかというと知りうる限りで3台〜 クーラー着き個体が存在しますのと、FIAT126系になると日本に輸入された分(空冷の最近の奴)だとオプションにてクーラーが対応されたなどとも聞き及びますから同エンジン形式だともう少し台数が増えるのではと考えるわけです。

写真で上げた車輌は(勝手に掲載したので不具合のある場合は言って下さい。)
コンプレッサーがかなりの純度で搭載されてまして、ユニットは吊り下げ式〜(MINIとかVWにも良く使われてるデンソー製) ええ感じですね〜。

ならば真似て載せれば良いじゃないのと考えがちなのでしょうが、、、、 真似できない〜(笑) さすがにPROの仕事ですよ、、 実際〜

現実にコンプレッサーの搭載箇所を見てもらうと分かるのですがエキパイの取り回しや取り付けホルダーの製造純度、、、、 後、ユニットの配置ですね。

見えない部分だとリキッドタンクの取り付け箇所とコンデンサーをどこに載せてるのかって事が不明でして推察するしかありません。(コンデンサーは最重要箇所だね。)


クーラーを構成する重要部品〜 コンプレッサー君です。

選択するにあたっての要件はというと

1.R-12を使用するコンプレッサーであること。(重要な点でユニットと合わせると言う点と、R134aが高圧であること)
2.コンプレッサー自体がコンパクトであること
3.特殊なメーカーの物は避ける
4.取り付け用のホルダー部分が再利用が可能な形をしていること

と、、 以上な理由からセレクトされたのがスズキ製550から剥がしたこのコンプレッサーなのです。


クーラーを取り付けると考えた場合にクリアーしなければならない部品上の問題があります。

1.650cc程度にボアを上げてコンプレッサーを駆動するのに必要な馬力の確保
2.レコルトマフラーでしかもエキパイ部分が中央に寄ったタイプの確保
3.駆動を伝えるプーリーの追加〜
4.コンプレッサーを取り付けるホルダーの作成

部品集めをしなきゃですね。




クーラーの本体ユニットって言うとどれをチョイスするか、、 問題です。
今まで付けられている前例からすると箱形の吊り下げ式を助手席側にチョイスするって言うのが一般的な様です。(デンソー製ですね。デンソ〜)

梅雨時のウィンドのくもりを取るために現行のラインを一部使いたいと言うことと、エンジンからの熱気は押し出される形で室内に回されるために弱いところがありますから暖気を引き込むためのファン的な使い方も出来ないか?
見ていて思うのが助手席設置の場合に足の置き場が浸食されるって点もです、だから希望としてはセンターに置きたいのですがそこで邪魔するアシカ君なのです。

このユニットはY10かPANDAに搭載されていたセンター置きのクーラーユニットでしてコンパクトな上に奥に行くにしたがって細くなるため丁度良いようです。(アシカ君は打った切るしかないです。)
接続構成のおさらい。

クーラーがほっしぃ〜!! 何て曰ってますが「クーラー」の仕組み自体がどうなってるかを1回おさらいしてみましょう。

今回チョイスしたクーラー君はR-12というフロンガスを使用したクーラーです。
(現行機は代替フロンR134aという冷媒が使用されています。)

クーラーの動作原理って言うとこのR-12の気化熱を利用した熱交換システムなのですが、構成として車内に設置したエバポレーター(本体君だな)で室内空気の熱を奪い、その熱をコンデンサーで車外に放出するということ繰り返す構造です。

実際の構造や手順ははもう少し細かくてエバポレータ前にエキスパンション・バルブというバルブがつくと言うことと(液体(オイルだな)の触媒(R-12がとけ込んでる)がエバポ内部に噴霧(霧状だな)されると言うことです。
コンプレッサーで加圧され(加圧される時に熱を持つ/この場合で形状は高圧ガス)てコンデンサーで熱強制的にを放出します。

液化した冷媒を完全に液化した状態でエバポレーターに送り出すために一旦、リキッドタンク(レシーバーとも言う)というタンクでエア抜きをし(不純物や水分も除去/液化する。)、エキスパンション・バルブへ送り出すのです。(これの循環ね。)

経路とすると
コンプレッサー(加圧) → コンデンサー(放熱/車外) → リキッドタンク(液化) → エキスパンション・バルブ(噴霧) → エバポレータ(冷却/車内)  → コンプレッサー(加圧)に戻る。

※ エキスパンション・バルブとリキッドタンクは消耗品と言われてまして、クーラーをバラしたりすると交換対象になります。(リキッドタンクの場合は内部に乾燥剤も封印されていて開けると水分を吸ってしまうからです。)

又、クーラーの本体内部はガスだけと思われがちですが触媒(溶かすベース)のオイルがはいっていて現実に循環するのはオイルの方です。
(部品を取る時に大変でした。(笑)フロンの回収した後にバラしたけど少し残ってたのかオイル吹くんだもの〜)

これに構造的には回転数やクーラーの動作(温度管理)でコンプレッサーと動力を繋ぐ電磁クラッチ機構、アイドル状態(低回転時)に回転数を自動的に上げてやる機構等が添加されます。

まぁ、500に取り付けるとなると室温どうの(温度管理)以前に一定の回転数以外は接続できない(しない、止まっちまう。)と言った回転数制御のリレー回路が必要となる筈です。


これが加工途中のアシカ君です。(センターダクト何とかと言うんでしょうが思い出せません。)

思い切り首部分をカットしてます、電気溶接で着けてありますからドリルの刃で奥の鉄板に届かないように表面を削りまして外します。(車体の板金時のパネルはがしと同要領っす。)
少しコツがあるのですが綺麗にやりたいときはツールカンパニー辺りには専用のドリル刃が売ってあったりするから利用すると楽です。

この後は開いた口に吹き出し用の口を整形し大きく開いた穴は鉄板で塞ぐ予定となります。
(この部分って欠品らしいですね、、 もったいないと言わないように〜(合掌))

後はクーラーの本体部分に導入口(アダプター)を作ってからデフロスター部分は導入口を1個としてボンネット内部で2系統に分ける分岐パイプでも作らねばと思ってます。

500は暖房も弱いので(私のだけ?)その辺もレベルアップ出来れば良いのですが・・・・



コンプレッサーのレイアウト段階に突入します。

と言っても、物が物ですから現物合わせに近くなります、何故か?(笑)
いゃ〜 組み付けるコンプレッサーの取り付け位置のスペースが狭いのと頭の中で3次元で組み上げるより現物合わせでやった方が楽だからですよ、、(怠慢〜だね、怠慢〜) よって、1機エンジンをこしらえます。

このエンジン君はレイアウト用ですからある程度の補器類が着いてないと用をなしません。
え〜っと、エンジン本体にデストリビュータとマフラーとオイルレベルゲージは最低条件ですか、、、、 それとライン確認とかでダイナモかオルタまで着いてたほうが楽なのかな、、 後で、、

予備機でRエンジンを1機持ってますからそれに当てる事となりまして(笑)部屋の中でこれを組むとなると、、、、 半憂鬱状態〜(なにせ半バラだから、しかもホルダー持ってないからね。)

んでもって、仮組みしたのが写真(未掲載/写真がない)です。(当然、エンジン形式126Aだな、、)
各諸々をどう逃がすかの勝負ですからね、、、、 しかし、エンジンが鎮座する部屋っていったい何?

※ 散らかってる上に・・・・ 夜な夜なこんな事やってる俺っていったい、、、、


しかし、、 部屋に鎮座するエンジン1機〜 じゃまでじゃまで仕方がありません。(笑)

回りに散乱するは紙くずの山・・・・ 現物合わせと言った物のステー部分の型紙作りと張り切っては見た物の私の脳味噌が偏ってるのか3次元で構成するのが下手なのか、、、、 進すまね〜(惨劇は見せられない。)

問題は足場なんですよね、固定する。

極端な話で後から見たエンジンの右半分にある程度の強度を持つ部分と言ったらマフラーステーの固定ボルトかエンジンフードを固定するボルトかしか無くて、後利用できる部分はカバーにある10mmのボルト群程度〜 難しい〜

そもそもクーラーを付けたいなどと言い出したのは数年前でして色々と調べる時間やら集める時間はターーーーンとあったわけです。(その部品や写真が今出てきてるわけですね。)
取り合えず、排気量の確保、車体構造を安定させる、フルトラやCDI導入によるブラックボックスの排除とノンメンテナンス化 クーラー取り付けを意識した下積み作業はある程度完了してるわけです。

むーーーーーーっ それでも〜 一筋縄では行きませんなーーーーー (最後は愚痴か、、(笑))




レイアウトの構成上で載せてみる。

良さげに付いてるように見えるが助手席に座った人間は大股開きで乗る羽目になる。(笑)
つまり下方向に幅がある為にユニットは運転席側に一定位置までしか近づけられないのである、、、、 残念〜

おねーちゃんは乗せられないっう事か、、 それ以前に足が伸ばせないってのは問題っすよ。

めげずに別の分を取り付けてみる。(懲りない奴/2個も3個も持ってる事はつっかないように(笑))

現実、現物合わせというか配管等の位置を探る為に一部ホースも着けてみたけど・・・・ 妥当な線かいなって感じ〜 今まで付いてたケースはほとんどがこのボックスタイプなのだが無難と言えば無難〜

配管しなければいけないんだけど、、 腰が痛いから途中でキャンセル〜 後回し〜


昨日にクーラーつり下げ式ユニットを積んだ、積んだまでは良かったよく見るとコントローラー部分が無いのに気づかれたはずである。
よって本日、片づけを兼ねたコントローラー探索にはいった、し−か−し 無い? またブラックホールかよ、、、、、、、、、、 整理整頓の悪い自分の事を棚に上げてなんだが無いのです。 コントローラーと配線部分(悩)



つづく


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