ABOUT氏の小部屋.
FIAT500R.


1.聖なる河、ガンジス

これは同氏友人の話です。「友人の・・・・」 と氏はことわって話し始めました。

 

「いやー、インドは良いですよ、インドは、、 母なる大地ですからね、是非 一度行ってみて下さい。」 と、、彼(友人)は言います。

アジア系の旅行というと”好き”か”嫌い”かに分かれるようですね、だけどインドは良いところです。

インド、、大好きですと、ガイドまで頼んで行ったインド旅行〜、ガイド氏は言います。

「ホテル以外で食事をしないことと、水をあっちこっちで飲まないで下さい。」



つ、つまらん〜 (当たり前過ぎて、なーにも起こらんさ)




せっかく ”ココ” まで来たのだから是非にも庶民の味を”食べねば”とホテル近くの町を物色〜

おお〜 屋台があるじゃないか・・・・ 


で、さっそく外食。
メニューは激辛、インドはこうでなければいけません。

ホテルへ帰ってきた途端に う、、腹が・・・・ 痛い・・・・ 猛烈に・・・・ 「ぷぴ」


ソファから立ち上がろうと力を入れると出そうなくらいに、、堪らない〜 連絡をせねば〜、、 連絡を〜 夜だし、医者も分からないし〜


ガイド氏があわててやって来て、「どうしたんですか?」  


「腹が痛いとです。」 


「何か食べましたね?」と、薬を持ってきてくれました。


ガイド氏の薬は青い丸薬でビー玉ぐらいあります、呑むとスーっと痛みが消え楽になりました。

こんなに劇的に効く薬は初めてで、まだ旅行は長いからと 「もう一個くれ」と頼むと癖になるから止めとけとの談

癖になる? (聞くのを止めたそうで・・・・ 麻○か〜?)



※ 現実、正露丸も効かなかったって聞いたことあり




で、、氏、、

さぁ〜、明日はガンジス河で沐浴をしたいとガイド氏へ


「懲りてないですね。」


「止めといた方が良い。」


「大変なことになりますよ。」


でも、インドに来たのだから「聖なるガンジスには行きたい。」と提案し、責任は持てませんと言われながら当日・・・・

起きかけに水を飲みました。


移動はバスです。

インドを味わいたい〜 その衝動〜〜  私はみんなとふれ合いたいのです。






バスに乗り、数分、、 来た来た〜 「お腹が痛いです。」



「バ、バスを止めてくれ〜 トイレは無いですか? トイレ〜?」


「道ばたでしなさい」との談。


仕方がない お漏らしをするよりマシだと草むらへ行ったのですが、もよおしてる最中に視線が気になります。

後ろを振り向くと草の影からニコニコしながら兄ちゃんが覗いてます。

「あっち行ってくれ〜 あっちへ〜」


あわてて済まし、このことをガイド氏へ


「惚れられたんでしょう」 


驚!


「あなたは白いから珍しいんですよ。」


驚!


「町を良く見て下さい、男同士で自転車で二人乗りしてるでしょ。」


こっちはカースト性もありその手の方が多いからとの談、つまり女性の絶対数が足らないとの事。 


そう言えば抱き合って自転車に乗ってます。



「危なかったんですか?」




「 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 」





で、バスはガンジス河へ到着

「止めときなさい。」とのガイド氏の制止を振りきりパンツ一丁で河へ


岸は階段状で川にはいると、こぶし大の石がコロコロしてます。


苔が生えててヌルヌルで、、、、


水はと言うと真っ黒で、、、、


少し悩みだしましたが岸では止めたガイド氏が心配そうに見ています。



ここで引いたら男じゃない〜

ここは聖なる河、ガンジスなんです。




足下を確かめながら川を進みます。

少し行くと急に深くなってて転けました、「ガブっと一口呑んじゃいました。」

うぉおぉおぉお〜 飲んじゃった。



足が滑る、足が〜 と、ジタバタともがいてると手に何か触れます。

天の助け〜と 抱きつきました。


生焼けの牛、、 腐りかけた牛、、 


ウゴ、ウゴッ、うぇ〜 又、飲んじゃいました。


死にものぐるいで岸へ


手を掛けて上がろうとしたときに「ぷぴ」、う、、出た、、生涯で初めて人前で漏らしました。








「でも、いやー、インドは良いですよ、インドは、、 母なる大地ですからね。 是非 一度行ってみて下さい。」 と、、彼は言います。





人生変わりますよ。

 

 


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