ヴァルキリープロファイル


 暗くて重ーい雰囲気が素敵なRPG。そういうのがお好きならば是非。でも、落ち込んでいるときなどはプレイするのを避けたほうが無難だと思います(笑)。 RPGでありながらアクション要素も多いので、苦手な私は苦戦しましたが、グラフィックや音楽がとても好みだったため、攻略本片手に頑張りました。 重厚でありながら儚い美しさに満ちている作品です。
 主人公は戦乙女ヴァルキリー。人間ではありません。女神です。主神の命により、神界での戦争に勝利するため、地上界で仲間を集め育てて神界へ送り出します。 ……ただ、このお仕事を一生懸命こなしていると、ベストエンドであるAエンディングにはたどり着けません。ちょっと理不尽。しかしながら、ストーリー的にはAエンディングを見ないと何とも言えない感じなので、 攻略本を参考にして、すっきりしたエンディングに到達しましょう。
 「仲間になる=地上界での死」である本作において、仲間が加わるイベントはキャラクターの死亡イベントでもあります。やはり死ですから、やりきれないものばかりなのですが、 多くを語らず想像の余地を残したキャラクターごとのイベント、個人的には好きです。精神集中時に聞こえる声はその時点では内容は理解できないものの、なんだか切ない気分にさせられて、雰囲気が出ていると思いました。
 アクションには苦労しましたが、この作品の派手な戦闘は大好きです。ターン制で、キャラクターに対応したボタンを押して攻撃するという一風変わったシステム。連続攻撃でヒット数を上げると、決め技を使うことができます。 これがとても華やかで爽快。くせになります。
 キャラクターは、カシェルが妙に好きでした。ああいう人には憧れます。使いにくいと思いつつ、いつも戦闘に参加させていました。あとはレナス、メルティーナあたりが好きです。 Aエンディングを目指してプレイしているときは、途中のルシオがあまりにも切なくて、思わず惚れそうになりました。少年少女の幼い恋や幼なじみものが好きな人にはたまらないストーリー。エンディングは素直に良かったねと言える感じで、いやほんと、良かったなと思います。
 ゲーム自体からは離れますが、ファミ通の攻略本『ヴァルキリープロファイル コンプリートガイド』が気に入っています。後ろのほうのネタバレページが特に。主要人物紹介がかっこいいのです。 KEY WORDやKEY SCRIPTがキャラクターをばっちり捉えていると思うし、詩的で好き。眺めているだけでVPの世界に浸れます。

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