●●金色のコルダ PC版…………………………………………………………………………………音楽少年は好きですか? ―――大好きです! そんなあなたと私にこの作品。ネオロマンスゲーム第3弾『金色のコルダ』です。この作品の情報が公開されたとき、ちょっと本気で「私のためのゲームだ……!」と思いました(笑)。 楽器が演奏できる男性にはそれだけで惚れそうになる人間としては、実にたまらん作品です。 高校2年生の主人公は普通科の生徒ながら、学内の音楽コンクールにヴァイオリニストとして出場することになります。才能溢れるライバルたちと切磋琢磨して青春を謳歌しましょう。 ゲームとしての面白さはネオロマンスゲーム1。 なんといってもシステムが秀逸です。音楽を題材としているものの音ゲーではなく、練習によって主人公の能力値を上げて、成長させていくタイプのゲーム。 最初は下手な演奏が練習を重ねると上手な演奏になって、聴衆から拍手を貰えるようになり、能力値が上がると難しい曲が弾けるようになるなど、 主人公の成長がはっきりわかるおかげで、音楽をやっている感がありました。 主人公をプレイヤーの好きなように育てることができるのも嬉しかった。技術力に特化させるも良し、人に聞かせることを重視するも良し、 はたまた全ての能力値を低く抑えたままコンクールに参加し続けて、まばらな拍手を貰ってみるのも面白いです。 しかしながら、本作のすごいところはシステムだけではありません。シナリオもすごい。 ちゃんと、自由度の高い育成システムに対応したシナリオになっています。主人公の能力値やコンクールの順位によって、 発生するイベントもイベントの台詞も細かく変化する。 つまり、能力が低ければ低いなりの、コンクールでの成績が良ければ良いなりのストーリーが展開するわけです。 イベントの数自体がかなり多いこともあって、何度も遊べるゲームになっていました。 ただ、やり応えがあって楽しい反面、ゲームの苦手な人には面倒に感じられるかもしれません。 また、台詞のあっさり度もネオロマンスゲーム1。 特にPC版のエンディングは非常にあっさりしているので、「いつものネオロマ」を期待していると肩透かしを食らうと思います。 とはいえ、高校生らしい爽やかな恋も、それはそれで素敵。 そんなわけで、この作品は「ゲームは好きだけど、乙女ゲー(あるいはネオロマ)は……」という人にもオススメです。 キャラクターは全員音楽家、ということで、全員に激しくときめきました。が、中でも好きなのは月森くん。愛情深くて優しい良い子なのですよ。最初の頃の態度がそっけない分、全開の笑顔を見せてくれるようになるともう愛しくてたまりません。なんなんですか、あの笑顔は……! 意外性にやられて恋に落ちてしまいました。可愛くて仕方ないです。 ………………………………………………………………………………… |