(有)双葉製作所は埼玉県川口市で金属へら絞り加工を専業としている会社です。
ここでは弊社がどのような仕事をしているのかを通してへら絞り加工について御紹介したいと思います。


”金属へら絞り加工”とは金属板を回転させて塑性、成形をして製品を作る方法です。基本的には右図のように回転する型に円形の材料をへらあるいはローラーを使用して、密着させるように材料を成形していきます。
以下の説明は主にプレス加工等と比較していますが、他にドンドン搗きと称して小さな雄雌の型を油圧プレスのシリンダーで高速に上下動させ整形する加工方についても触れたいとおもいます。

最初に”金属へら絞り加工”の長所と短所について

まず、製品を作る場合必要になるのが型であり、その型の費用が掛かっります。プレス加工の場合は雄型、雌型の二つが必要であり高価になってしまいますが、へら絞りの場合雄型のみで製作が可能であり、格段に安価に製作できます。その為イニシャルコストが低く、試作品や単品など多種少量生産に対応できる点が有利であります。又、製品の立ち上がりが早いと言う利点も有ります。又、スピニングマシン等のNC機械を使用することによってある程度の量産にも対応可能です。
特に500~2000mmφ程度の製品でプレス加工と比較すると有利で、プレス加工の場合数百万トンもの圧力をかけられる機械が必要になり型代もかさむ事が考えられますが、へら絞り加工の場合は5~10馬力程度で2,000mmφの絞り旋盤であれば対応可能であります。

但しへら絞り加工の欠点は回転させて加工をする為、その工法上多角形や楕円などの製品は製作できない点です。しかし、僅かな楕円であれば製作可能でもあります。

次にへら絞り加工での材料の板厚の限界についてですが、使用する材料によって変化してきます。弊社の場合ではAL 0.3~6.0mm,SPC 0.5~6.0mm,SUS 0.5~4.0mmが限界になります。又スピニングマシンを使用する事によって若干板厚をあげる事が出来ます。この点ではプレス加工の方が範囲は広くなると考えられます。

ここで俗にドンドン搗き正式には鍛造の加工法について述べたいと思う。製品名は「鏡板」と言って円形のタンクローリーのタンクその他のタンクの上下又は前後の膨らんでいる部分の名称です、この鏡板を作るには通常油圧プレスのシリンダーを上下させ上部に任意のアールの付いた雄型、下部に雌型をとりつけて、手で回転させながらハンマーで叩く要領で鉄板やステンレス板を成形する方法です。この工法の利点は金型が製品の直径に比して非常に小さくてすむこと、通常メーカーの手持ち型で間に合うことなどで型代等のコストは低い、但し円形に限られる。又直胴部は専用機で曲げるので精度も高い、尚板厚は数十ミリから三ミリ程度とされる。 そのほか飾りパイプや車やバイクのマフラー、ロッドアンテナなどを作る「スエージング工法」もユニークな塑性加工です、これはパイプの外径にセットしたダイスを回転させながら外側から細かく打撃をあたえて成形するものです。尚製品にもよるが騒音が八十db程度は出ます。  その他「バルジ工法」「油圧工法」「水圧工法」についても追々追記していきたいと思います(塑性加工の範囲内で)。 98.9.8

絞り加工での製品の直径についてですが、弊社の場合は機械設備が10~2,200mmφ迄の対応になります。同業他社ではパラボラアンテナ等で数千mmφの大きな製品を加工する所もあります。
また精度も高く0.2~0.5mm単位で製作できます。

製品の種類では医療機器部品、業務用洗濯機部品、照明器具、パラボラアンテナ、導波菅等通信機器部品、IC、CD、液晶等の製造設備、特殊暖房器具部品、学校給食等業務用厨房設備部品、化学機械部品、ディスプレイ用品、遠心分離器、その他多種多様な製品があります。

(左図は大坂ドームの街路照明です)


以上の様に絞り加工が他の加工方法と比較して有利な点は、イニシャルコストの低い、製品の立ち上がりが早い、多種少量品種に対応できる、精度が高い等が上げられます。又弊社の手持ち金型一覧表を掲載しております。希望の加工製品に形状、寸法等が近似すれば金型代不要で製作が可能です。掲載してある金型以外にも様々な形状、寸法の金型があります。お問い合わせ下さい。


金属へら絞り加工に携わって五十年を超え、さらにこれからも研鑽を積み重ねてこの社会になくてはならない仕事として努力を続けたいと思います。また様々な説明をさせていただきましたが百聞は一見にしかず、工場見学を御希望の方は十人程度の小さな工場ではありますが、喜んで公開致します。ぜひ御連絡下さい。

文責  薄葉喜久蔵

futaba@orange.plala.or.jp
7K3MYF 2M or 430MH on air.



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