求職活動の進め方

まず最初に、自分を知ることから始めよう

生い立ちから現在までを思い出し、どんなことがあったか、その時々のエピソードなどを含めて書き出してみる。そうすることにより自分自身をより、鮮明に自覚することができる。
こうした自身の棚卸をすることにより、自分は日常生活のなかでなにを重要視しているか、己の価値観や、他より優れたものや、好きなことなどがより鮮明になる。

就職での失敗と言われるものの大半は、こうした自身を深く見つめて、本当にやりたい事や、自己の客観的能力の把握がなされないままに、今、採用してもらえそうな会社や職種を選定したことにあると私は思う。
よしんば、それでもいいが、問題はその後である、そこに安住することなく、最初の目標に向かって、その場で力を着けながら機をうかがう、そのためには、目標に向けた着実な計画と、時間を大切に利用し必要なことを身に着けることだ。

就職して半年で退職し求職活動に訪れた女性は、4年生大学を卒業したが、なかなか適当な就職口がなかったので、損害保険会社に入社し、保険の営業に従事したが、案の定、社会経験がまったく無く、大事な保険の勧誘で話をしても、社会の先輩にあたる客さまに信用してもらえず、成績もさっぱりでほどなく退社を余儀なくされた。
このように、就職することが目的ではなく、どんなことをして、そこで自分の能力を如何に発揮できるかを、第一に考えて仕事を選ばなければならない。

この場合は採用した会社や、本人の周りの人達がなぜこうした事態を予測できなかったのか不思議であるが通常雇用のミスマッチを言われている。学生生活で社会の常識をまだ十分に身に着けていない若者には、あたりで適切なアドバイスが必要な例として提示させてもらった。

こうしたつまずきを重く受け取り過ぎて、次の就職に臆病になりすぎる人もいるので、軽い気持ちで会社や職種を決めるべきではないと考える。

ついで、仕事をする価値観について。
大きく分けて、4つのタイプがある
1、賃金重視、仕事は選ばない、ただ、ある金額以上、とか、ボーナスの有無とかベースアップの率などで選ぶ
2、自分がやりたい事優先、私生活は犠牲にしても、ただ、仕事で自己実現を目指す。
3、なによりも私生活重視、家族との時間を大事にし、賃金や社内での地位にはあまりこだわらない。
4、とにかく安定した生活重視、永く勤務できること、業種や職種にこだわりなし。
5、働きたい時に、自分の生活を最優先で、適度に働く、責任のある仕事や、勤務時間以外の労働を極端に 敬遠する。
こうしたタイプのどれが自分にとっては共感をうるか、考えてみよう。そうしてから、求人を見て選択してゆくようにする。
具体的には、求人の見方で述べることにする