原付大遠征の日こと

 原付で近辺を巡りつづけて約1年と半年。自宅から半径50kmの郵便局はほとんど訪問した状態で、 遠方に場所を求めざるを得ませんでした。岡山県も内陸部は未訪問地が多く、原付でどれだけ堪えられるものか 試してみました。
 1998年10月29日、出発時は曇った感じでした。国道180号→国道429号と北上して加茂川町に 入ると、辺り霧が立ち込め視界が利かないくらいになりました。そばを川が流れているのですが、 所々路肩が崩れていました。過日の台風で特に内陸部では過大な被害を受けていました。今回のルート とりでは道路情報を集めて臨みました。  旭町に入ってこの日1局目は江与味簡易局です。この付近も実は立ち入りが微妙だったのですが、 何とか入れました。川岸には倒木などが打ち上げられていました。垪和→中垪和と簡易局が続きました が、1車線くらいの道で原付だから車幅的には楽々通れるものの、如何せんパワー不足でした。垪和 簡易局は特定局時代の局舎そのままでした。中垪和簡易局では受託者が「この前も来た人がいたよ」 と言ってくれました。旭町は旭北局だけルートから外れるので未訪問で残りました。
 旭町から落合町へ、「県北」に入りました。工事をやっている所が数箇所ありましたが、これは 台風とは関係なさそうです。落合局に入る前に給油。久世町を経由して勝山町。美作勝山局は1年前の 夏に1度訪問した局、当時は普通局でしたがこの日までの間に特定局に変わりました。取扱郵便物数で 普通局にするかどうか決めるみたいです。次は湯原町ですが郵便局まで約20km、民家もまばらな道を ただ辛抱で走ります。湯原局は高速道のICが近い集配局、次の湯原温泉局は町の中心・温泉街にあり ますが、元はここが「湯原」局だったようです。
 ここからいよいよ山深く、蒜山高原が近づいてきました。まず東側の中和村、人口1000人足らずの 鄙びたところ。そして八束村、「塩釜の冷泉」という名水百選にも選ばれた湧き水があります。ここまで 来ると、北に30km行けば日本海。いっそ行きたい衝動にかられましたが、そうなるといよいよ帰りが 大変なので止め。隣の川上村の上徳山簡易局では受託者が庭の掃除をしていて手が汚れているという ことで、通帳に捺すゴム印を私に差し出して捺してと勧められました。これ、罫線内に納めるのって 難しいものです。ゴム印を自分で捺したのは、前にも後にもこれが唯一です。
 新庄村へはくねくねした細い山道を走らねばならず、非力原付で辛抱します。ここに「道の駅」が あったので少し休憩。新庄村は「メルヘンの里」でPRをしているみたいです。昼下がりで太陽も 高いのですが、徐々に南下をして早く自宅に戻れるようにします。
 勝山町に戻りJR線の踏切を渡って月田局、北房町にいく道が台風の影響で迂回路ができていました。 落合町の美川局を経由して北房町の2局で今日の局巡りが終わりました。ここから帰らないといけません。 ここで2回目の給油、1日で2度も給油をしようとは・・・。高速道が通っているのですが原付では 走れないので、一般道をなぞって行きます。秋も深くなると日が落ちるのも早く、吉備路付近ですっかり 暗くなりました。自宅に到着して原付のメータは300kmを悠に超えて廻っていました。原付でこれだけ 走るのもこの日ぐらいになるのではないでしょうか。とにかく私と原付、お疲れ様・・・。
↑写真が「村の郵便局」しかないので、再掲します(^^;;
(上段左から/中和局、上長田局、中福田簡易局 下段左から/川上局、新庄局、美甘局)


10-10-29
江与味(簡)→垪和(簡)→中垪和(簡)→旭→津田→落合→落合古見→落合福田(簡)→久世→(美作勝山) →湯原→湯原温泉→中和→上長田→中福田(簡)→川上→上徳山(簡)→新庄→美甘→月田→美川 →水田→北房上水田

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