四国大行脚の3日間のこと

 1998年2月、大学は後期の試験が終わり、これより1ヶ月あまり休みになる。いろいろ行って 見たいところだが、遠出の定番とも言える「青春18きっぷ」使用開始までまだ時間がある。
 思案の結果、四国のJR線試乗がてら局巡りを敢行することに決めた。四国のJR線を巡るのに 「四国フリーきっぷ」があるが、有効期間が短いわりに値段が高い。そこで、「四国ワイド周遊券」 (この年の春に取扱を中止)を使う妙案に出た。有効期間7日、四国のJR線を目いっぱい乗れて 値段も安くつく。学生なので学割も効かせられる。このため、出発前に広島に出向き(2月20日)、 友人宅に駆け込んで泊めさせてもらい、翌週の平日まるまる使えるようにした。
 ところが、翌週になって学校に顔を出す用ができ、月曜日は朝に所要を済ませた後高知にとび市内の 数局を訪問。翌日は拘束されました。残りの3日間で四国を巡りました。
↑今治局
↑ドンドビ交差点
 25日の早朝に自宅を出て、この日は特急で今治に向かいました。今治局は900局目の訪問になり ました。局近くの市街地に「ドンドビ交差点」という奇妙な名前があります。確かこの地方の言葉だった と聞いているのですが、意味は覚えておりません。いずれにしても妙であります。
 次は松山市内を巡りました。4年前の初夏に温泉につかりに行ったとき以来の訪問です。松山駅前 にある松山宮田局のそばには四国郵政局があり、かつては松山中央局の分室がありました。松山宮田局 は、いわばその代替局といったところでしょう。
 伊予鉄の大手町駅で市内電車の1日乗車券を求めました。市内電車を使いつつ多くの局を廻ることに しました。交通ターミナルのいよてつそごうに、いよてつそごうマドンナ局ってのがあります。夏目漱石 著の「坊ちゃん」にでてくるマドンナにちなんだ局名です。松山中央局では2行の局名印を使っていて、 預けるのに通帳の記入を1段余分に空けて処理されました。次のNTT四国ビル内分室は、四国唯一の 分室です(NTTの分割で改称の話も出てきそうなところですが・・・)。道後にも勿論足を運びました。 松山城の北側など観光では行かないような所にも足を記し、松山市内では13局訪問。この後伊予市で 1局訪問してこの日は終わり、自宅に戻りました。

10-02-25
今治→今治室屋町→今治共栄→今治北日吉→松山宮田→松山大手→松山湊町→いよてつそごうマドンナ →松山中央→松山中央/NTT四国ビル内→松山一番町→松山勝山町→松山南町→道後→松山祝谷 →松山鉄砲町→松山本町→伊予
 翌日も同じように特急に乗り、同じ愛媛の内子から始めました。内子は木蝋と白壁の町並みで知られ、 また作家大江健三郎氏の出身地で、ノーベル賞受賞時には町が盛り上がったとか(?)。この日は 主要な場所で降りては郵便局を巡るパターンでした。鵜飼の大洲、みかんの産地八幡浜、開明学校と 茶の宇和町、そして闘牛の宇和島。沿線はみかんの段々畑が海岸線まで迫っていました。宇和島では 斗牛弁当を買い、夕食としました。夕方には宇和島から高知の窪川に抜けました。ここからは土佐 くろしお鉄道が中村・宿毛の方に走っているのですが、時間に余裕が無いので見送り。
 晩は自宅に戻らず、高松で終列車まで粘った後宇高国道フェリーで往復。翌早朝に徳島に向かいました。

10-02-26 ※写真は無しです
内子→大洲若宮→大洲→八幡浜桧谷→八幡浜→宇和→宇和島駅前→宇和島→宇和島朝日町→宇和島和霊町

↑小松島駅跡↑これが金長だぬき
↑金長だぬき局↑海部町のうなぎ
 睡眠不足で徳島へ移動中のときはずっと居眠りをこいでいました。ワイド周遊券有効最終日のこの日、 牟岐線乗車で四国のJR線全線乗車達成となりました。
 まず南小松島で降りて、港のあるほうに歩くと公園がありました。かつて旧国鉄の小松島線が走って いた場所で、廃止となった今は記念公園に整備されていました。散策するとたぬきの石像が点在して いました。「金長だぬき」の話があるようですが、詳しい内容は忘れてしまいました(^^;。その近く にはズバリ金長だぬき局がありました。狙っていたわけではないのですが、ここで通帳を更新し、古い 方には局の為替印が捺されました。小松島市営バスもたぬきの絵柄の車両があります。小松島局も あわせて訪問しました。
 つぎは羽ノ浦で下車。駅付近の中庄・春日野両局を訪問。以前駅前にあった羽ノ浦局は移動していました。 阿南でも駅周辺の3局を訪問、牟岐では長時間停車の期に牟岐局まで往復、風景印も収集しました。 そして、阿波海南で下車したあとは海部までの2km弱を歩きました。海部局の風景印はシャチ○タの 赤インクで捺されました・・・。線路はさらに阿佐海岸鉄道が甲浦まで伸びているのでそれにも乗車 しました。阿佐海岸鉄道は海部から甲浦まで8.5km、途中駅は宍喰だけで、鉄道としてしっかりやって いけているのか一抹の疑問を感じるとことですが。徳島・高知県境を越えたところが甲浦、時間が あまってやることが無いので海を眺めていたりしました。
 帰りの車内ではずっと居眠りをこいていました・・・。

10-02-27
金長だぬき→小松島→中庄→春日野→阿南→阿南富岡西→阿南富岡東→牟岐→海南→海部→甲浦

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