炎のストッパーを偲ぶ…

 2004年12月29日「ムーンライト九州」に乗り込む。関西〜九州を走る夜行の季節列車だが、 岡山で乗降する場合はダイヤの「からくり」で「青春18きっぷ」1回分で九州往復という業も できる。車内2連泊を強いられるが、今回まさにそれを敢行しようということである。過去に 夜行バス2連泊も経験しているのだが…。
 今回は山口県内なので、下関で下車する。下り「ムーンライト九州」では機関車の交換時間を 利用して駅弁業者が店を開いてくれる。私も「ふくめし」を買い、538Mの徳山行きに乗る。まだ 太陽も昇っていないが、旅先では何かと食が進むもので先ほどの「ふくめし」を早速平らげてしまった。
 新山口で下車。この年の春に小郡から改称された。山口線にて湯田温泉に向かった。朝から 開いている温泉があって、眠気覚ましがてら温まった。
↑山口神田局
 山口市は1997年末に一度訪問している。湯田温泉界隈の2局を訪問して駅に戻った。白狐の 伝説がある湯田温泉…山口湯田局でのゴム印に狐の絵があったが、駅にある白狐のモニュメントは 噂には聞いていたがなんともバカでかい…。

↑南陽福川局↑南陽高校の記念碑
↑新南陽局↑高瀬局
↑和田小学校の顕彰碑↑小月局
 新山口まで戻って、さらに西に向かう。福川で下車し駅前の南陽福川局に足を記した後、 南陽高校に向かった。かつてプロ野球広島東洋カープで活躍した 故・津田恒美投手の母校である。今回の旅の目的でもある、彼の縁の地を訪れるというものである。 国道2号から坂を登ったところに南陽高校がある。年末だが門は開いていて、部活をしている音も 聴こえる。門をくぐって程なく記念碑が見える。1か月前に建立したばかりである。
 新南陽局を訪問する。隣は周南市の総合支所…もと新南陽市役所の建物である。しかし昼食を 買いに入った傍のコンビニは「新南陽市役所前店」を名乗っている。
 ここからはバス移動になる。防長バスの高瀬行きで次は津田氏の生まれ育った郷を訪れる。 周南市和田地区…以前は新南陽市だったが、旧徳山市によって二分された状態で和田地区が山中の 「飛地」になっていた。ホームベースの形をした案内板を眺めつつ、約30分で着いた。高瀬局にて 貯金を済ませたあと、和田中学校の顕彰碑を眺める。こちらは死去1年経った1994年に建立されて いる。傍には中学校の児童が書いた立て看板もある。
 道中に簡易局が見えて折り返しで訪問できるか歩いてみたが、先に折り返しのバスが来たので訪問 できず。国道2号と合流する夜市口で降りて戸田駅まで歩く。バスカードも使い交通費は抑えたが、 余りに長い距離を歩いたので電車内でへたってしまった。
 その後は下関界隈で時間を潰すために東に進む。適当に2局を訪問。最後の小月局は「特定局?」 と思えるような古臭くて小さい局舎だった。
 下関駅から南に歩いたところに「日乃出温泉」が ある。銭湯ではあるが天然温泉である。「ムーンライト九州」乗車前にも活用できる。
 今回は珍しく旅行貯金らしい局巡りだったと思う(笑。


16-12-29
山口神田→山口湯田→南陽福川→新南陽→高瀬→厚狭→小月

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