ボタ山ドライヴ?の日のこと

 21世紀を迎えて、しばらく局巡りに出かけるきっかけが掴めないでいましたが、春めいてきて ようやく遠征の機会ができました。行先は福岡、3月17日土曜日に行くついでに19日月曜日を休暇に し、この日を局巡りに充てることにしました。検討したところ、ここは渋く(?)筑豊地方を狙って みました。かつて「ボタ山」がシンボルだったこの地域、当時あった炭鉱は全てなくなり斜陽化して 行きました。一方で福岡都市圏と北九州都市圏の中間に位置しベッドタウン化が進行し、この年の秋 にはJR線が電化されます。実際「ボタ山」を期待していましたが、炭鉱衰退から久しく緑が増えて、 それらしいものは見当たらなかったです・・・。
↑筑前大分局↑内野局
↑寿命簡易局↑稲築局
↑下山田局↑猪膝簡易局
 博多駅筑紫口側のホテルに泊まり、19日朝すぐ近くで車を借りる。車は篠栗方向へ走らせる。この付近も 訪問局は無いのだが、「筑豊」に拘るには通過せざるを得ない。大まかにルートは立てているが、 いけるところまで行ってみる。途中バイパスを通って、郵便局が開く午前9時に筑穂町の筑前大分局に着く。 ベッドタウンにある局である。車は南へ向けて、集配を受け持つ筑穂局。JR上穂波駅前にある。さらに 国道200号を南に走って内野局も押さえる。これもJR筑前内野駅の近く。駅の近所とはいえ、この 路線は便数が少ない。よってついでに訪問しておく。
 国道200号を北に引き返して、桂川町に入る。国道沿いに寿命簡易局を見つけた。といっても、昨日 下見をしていたのだ。地図には載っていなかったが、解りやすい場所にあった。寿命と書いて「じゅめい」 と読ませる。続いて集配局の桂川局を訪問、道路は工事をやっていました。風景印はあったが、磨耗して いて新しいのを発注しているとか。ここでの実逓は見合わせた。九州は風景印配置局が少ない。
 ルート選定上、一度碓井町に入って桂川町にもどる。次は稲築町、初めは何処にあるのかよく解らなかった。 鉄道の駅で言われれば解り易いが、筑豊炭田を縫って走っていた鉄道は炭鉱と共なる運命を辿り、場所を 推測しにくい。吉隈局から普通集配局の稲築局に向かう。貯金処理をしている間に風景印の捺印を 済ませる。そのはがきを受取って局を後にしたが、しばらくして引き返す。貯金通帳を受取っていな かった・・・。
 稲築町の4局も無事訪問し、山田市に入る。市とはいえ炭鉱閉山により人口が減り、全市のなかで 下から2番目の人口である。山田市1局目の下山田局で1800局に達した。就職前は2001年に2001局達成 したいと思っていたが、休みが思うようにとれず達成は難しい・・・。県道を南下して市街地に入る。 さすがに人の行き交いがあって活気がある。ここも昔は鉄道が通っていて、駅跡地らしき場所にコミュニティ・ ホールみたいな建物があった。山田大橋と上山田両局を訪問して、山田市も全局訪問。
 国道322号を通って川崎町に向かう。途中田川市を通り、簡易局があるようだ。「ようだ」と書くのは、 地図には表記が出ていないからだ。しかしそこは目星をつける。細い道が分岐してすぐにもとの道に 合流している、その道を走ってみれば簡易局が見つかった。伊達に1800局訪問してない(笑)。猪膝簡易局、 もと特定局のようである。

↑川崎本町簡易局↑伊田局
↑後藤寺局↑田川糒局
↑金田局↑赤池上野簡易局
 川崎町に入り、まず集配局の豊前川崎局を訪問する。そして車を駅前の商店街に進める。商店街の 中に川崎本町簡易局があるのだが、見つけられない。一旦商店街を出てしまい再度探して、やっと 見つける。1800局訪問の実績は・・・?「お客様は神様です」今は亡き国民的歌手みたいなコピーが 書かれていました。峠を一つ越えると大任町。大任局を訪問。風景印はあったが、ここも磨耗が進んで いた。もう一つ峠を越えて、赤村の油須原局も訪れておく。
 車は田川市に進む。ドライヴ道中久しぶりに街らしい街に入る。田川市は普通集配局が2局ある。 一つの伊田局、駐車スペースが狭い。今回借りた車は小ぶりなのだが、それをもっても駐車が辛かった。 出るときはさらに辛く、まさに冷や汗ものだった(苦笑)。もう一つの後藤寺局は因縁のある局である。 1997年12月末、筑豊の鉄道乗車を兼ねて局巡りをしていたのだが、年の最後の営業日で客が多かった。 列車の乗り継ぎで後藤寺滞在が数分しかなかった私、局に行ったもののとうてい貯金処理が間に合わず、 断念した。実は朝方かすめた篠栗局もそうである。いずれ訪問しておきたい・・・。
 その後田川市の局を数局巡ったが、通帳の記帳スペースが尽きてきた。ご存知の通り、普通貯金の通帳 が銀行の預金通帳のように縦開きのものに順次替えられていて、その新通帳は局長印(主務者印)を 捺すスペースが無く、その対策に悩む人も出てきていた。私もその例外に漏れることは無かった。
 田川糒局に行こうと思ったら、道路が工事中で入りづらい。ここは方向転換して糸田局を訪問した。 しかし筑豊も次に訪問する機会があるかどうか分からない、やはり田川糒局を訪問した。ここで通帳 更新となったのだが、出てきたのが先ほどの「新通帳」だった。そこで初めて現物に触れたのだが、 やはり中途半端な気分になった。車を北に走らせながら今後の対策を考えていた。そして金田局に 着いて決心。約4年間局巡りに使った口座を解約、新たに貯蓄貯金口座を開設してこれを今後の局巡り に使うことにした。貯蓄貯金通帳は仕様変更を免れていて局長印を捺すスペースもある、回避策としては 一つの有効な手段だった。この場合印字が100行に減るとか表紙の柄が変わらないというのはあるが、 ペースが落ちた身としてはあまり関係は無い。この時点で2年間溜めに溜めた4万数千円も引き出した。 因みに、「国際ボランティア貯金」もつけておいた。
 金田局の一連の作業で時間を取られ、あと2局程度上積みが関の山。赤池町の赤池局、そして赤池 上野簡易局を訪問。直方市に向かう途中でタイム・アップとなった。最後に直方局を訪れ、風景印だけ 貰っておいた。
 車は北九州市八幡の営業所に返却。前年開業した陣原・スペースワールド駅を視察し、「ムーンライト 九州」で帰宅した。

13-03-19
筑前大分→筑穂→内野→寿命(簡)→桂川→桂川土師→碓井→吉隈→稲築→山野→鴨生→漆生→下山田 →山田大橋→上山田→猪膝(簡)→豊前川崎→川崎本町(簡)→大任→油須原→今任(簡)→伊田→後藤寺 →田川平松→田川松原→糸田→田川糒→金田→赤池→赤池上野(簡)

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