スルッとKANSAI「3days−1day」の2日間のこと

 阪急電鉄の「ラガール・スルー」から始まった「ストアード・フェア・システム(SFシステム)」 は、今や「スルッとKANSAI」として関西の各交通共通のシステムへと進化している。1999年秋から 2000年にかけて加入社局が相次ぎ、京阪神地区から姫路・和歌山地区へエリアも広がった。そして 念願の「スルッとKANSAI」内を自由に乗降できるフリー乗車券も出てきた。「スルッとKANSAI 3dayチケット」 は期間を限定して、3日間自由に乗降できる(3日なのに「3days」にならないのは?)。この年 (2000年)の旧盆は、この乗車券を使って 局巡りを敢行することにした。但し、旧盆の平日休みが14・15の2日間である。それで、前日 の13日より使用、この日は未乗車の鉄道路線を乗っていった。大阪・中之島のホテルに宿泊。
↑堺局↑堺東駅前局。年期の入った局舎
↑浜寺局↑高師浜駅
↑高石局↑泉大津局
 翌14日、7時ごろに出発。難波で南海電車で堺方向へ行く。乗ったのは高野線の区間急行で、 堺東で降りる。集配の堺局はこの堺東駅から西へ歩いて数分、ここを1局目とした。堺東駅に戻り、 北側の堺東駅前局を訪れる。堂々とした駅舎に対して、郵便局はなんとも古めかしい。私が想像していた のと正反対だった。
 堺東駅から同じ南海の本線堺駅までシャトルバスがあって、それも「3dayチケット」が使える。 南海堺駅内局は最近の開局で、名の通り駅ビルの地下にあった。ここからは本線を南に下る。高石市の 羽衣駅で下車、急行が停車する。1駅南に市名と同じ高石駅があるが、普通以外は停まらない。高石市の 集配は浜寺局が受け持つ。写真の通り堂々とした局舎だ。羽衣駅に戻り、高師浜線で高師浜に移動。 高師浜駅は味のある舎である。西に歩むと、市名と同じ高石局に着く。その高石局は何の変哲もない、 至って普通の無集配局である。「高石」の肩身が狭さ(?)をまざまざと見せられた瞬間である。
 高石駅まで歩いた後、普通で泉大津に向かう。駅前には泉大津田中局があり、市内の局地図を戴く。 北に歩いて集配の泉大津局も抑えておく。「かもめーる」の近畿版が欲しく探すも、既に品が無い と返事・・・。
↑忠岡局↑東忠岡局
↑田尻局↑岬局
 今回の局巡りの一ポイントである忠岡町を訪れる。泉大津市と岸和田市に挟まれた泉北郡の「町」で、 南北方向は1kmもない。まず忠岡駅前の忠岡局(無集配)を訪れ、東に10分歩いた東忠岡局も訪れ、 忠岡町は全局訪問。自ずと泉北郡も全局訪問となる。
 だんじりの岸和田市は、岸和田駅前局と蛸地蔵駅前の岸和田城内局を訪問。いずれも風景印が変形印。 城内局は蛸の形をあしらっている。泉佐野で1局訪問したいところだったが、駅の近所からでも数100m 歩かないといけない。おまけに道を間違えたので、やめた。結局、吉見ノ里で降りる。北に歩くと 田尻局がある。局の北側は関空関係なのか埋め立てられているが、荒涼とした風景が拡がっている。
 泉南局は2年くらい前に樽井駅の近くに移転していた。泉南樽井局も駅から300mくらいなので、2局 とも訪問する。阪南市も尾崎駅前で1局訪問する。時刻は15時を廻って、大阪府の南端の岬町に移動する。 岬淡輪局訪問で15時45分、最後は集配の岬局。局を出た後、デジカメを置き忘れていた事に気付いて 慌てて取りに戻るハプニング。南海本線は和歌山市まで乗りとおす。和歌山市駅から和歌山バス(3day チケット対応)で和歌山中央局まで行って覗いてみる。一瞬「?」と思ったが、局舎が改装中で わかりにくかったのだ。2年半前に既に訪問しているが、再度貯金をし貯蓄貯金の口座を作って風景印 も貰う。宿泊は江坂のホテル。丁度高校野球の某県代表チームが宿泊していました。

12-08-14
堺→堺東駅前→南海堺駅内→浜寺→高石→泉大津田中→泉大津→忠岡→東忠岡→岸和田駅前→岸和田城内 →貝塚→田尻→泉南→泉南樽井→阪南尾崎→岬淡輪→岬→(和歌山中央)

↑妙見山簡易局がある講堂
 翌15日、能勢電鉄と神戸電鉄を中心に廻ることにしていましたが、前日になって妙見山の簡易局が 気になって、急遽予定を変更。江坂から阪急電車の服部駅まで阪急バスで移動、そこから川西能勢口 乗換で能勢電鉄の妙見口に行く。よく考えてみれば梅田から阪急電車利用がスマートだったのに・・・。 妙見口駅から妙見山へ行くのに、まずケーブルカー乗り場まで歩く。バス便はあるが時間が合わない。 既に9時を廻っているが、ケーブルカーが9時を過ぎないと動かないので仕方が無い。ケーブルカーから さらにリフトを乗り継いで到着する。
 妙見山簡易局は以前は局舎があったが、いまは寺の講堂(名前失念)の中にある。旧盆も窓口は開いて いるが、寺の行事等で臨時休業する時があるという。簡易局としては珍しく風景印を扱っている。 リフト→ケーブルカー→徒歩で妙見口駅に着いたら11時になっていた。因みにバス便は、通常は休日 の運転になっている模様(旧盆は休日ダイヤになっていたらしい)。いずれにしても公共交通機関では 少々行きにくい場所だ。

↑豊能光風台局↑宝塚旭町局
↑三田フラワータウン駅前局↑三田ウッディタウン局
 能勢電鉄沿線のいくつかの局を訪問していったが、豊能ときわ台局、豊能光風台局、猪名川松尾台局 (日生中央駅前)など、典型なベッドタウンである。川西能勢口まで引き返し、阪急電車で宝塚方面へ 行く。雲雀丘花屋敷は「雲雀丘(宝塚市)」「花屋敷(川西市)」と2市にまたがる合成駅名だが、 駅前の局は川西花屋敷局である。西進して清荒神で下車。南へ少々歩いて、宝塚旭町局を訪問する。 以前あった宝塚局は前年に移転し、旭町局はその北側にある。「〒」マークが大きく出ていてわかりやすい。
 宝塚からはJR宝塚線で三田へ移動となる。住宅密集地から一転山深い風景になるが、名塩では ベッドタウンが広がる。三田で下車して、駅前の三輪局を訪問。青を基調とした局舎である。さらに 西に歩くと集配の三田局がある。暑くてばててきたが、気合で往復する。15時を過ぎたが、神戸電鉄の 公園都市線の2局は行けそうである。時刻表で確かめて、フラワータウン駅前局とウッディタウン局 を訪問して16時になった。公園都市線は複線分の領域を確保しているが、単線での運用である。自宅まで の帰路は引き続き神戸電鉄で新開地へ下り、山陽電車の特急で姫路まで戻り、「3dayチケット」を有効に 使った。

12-08-15
妙見山(簡)→豊能ときわ台→豊能光風台→猪名川松尾台→川西見野→川西北→川西花屋敷→宝塚旭町 →三輪→三田→三田フラワータウン駅前→三田ウッディタウン

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