#KIF version=2.0 encoding=UTF-8 # ---- Kifu for Windows V7 V7.01 棋譜ファイル ---- 開始日時:2010/04/06 15:09:17 終了日時:2012/01/29 00:32:00 手合割:平手   先手:先手 後手:後手 手数----指手---------消費時間-- * ▲7六歩△3四歩▲4八銀の出だし。 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) 3 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00) *【▲7六歩△3四歩▲4八銀・基本図】 * 居飛車を表明した手だが、プロの間では『後手に△8四歩とされた場合に損だ』と言う認識が強く、出現率は低い。その代わり、後手が△4四歩の振り飛車ならば、先手は▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀より少し得をしている。例えば右四間飛車のように飛車を2筋で使わない作戦を選べば、▲2六歩を省略したぶん一手早く仕掛けることも可能だ。 * そのため、後手が振り飛車党とわかっている場合に用いられることが多く、「居飛車を指してみろ」と言う挑発の意味で指される。 * * アマチュアでは、元奨励会三段の鈴木英春アマが編み出した『英春流 / かまいたち』と言う、3手目▲4八銀を基本図とする総合戦法が有名である。明らかに悪くなるわけではないので、実戦をこなして経験値で補うこともできる。 * * 初手▲4八銀もある。ただ、本家はあくまで3手目▲4八銀らしい。その代わり本家は初手▲9六歩の実戦も多々ある。 * * 分岐は△8四歩、△3二金、△4四歩、△3五歩、△5四歩。 4 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00)+ 5 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00)+ 6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) * 英春流の基本手順・19手定跡。以下▲5七銀と上がり、△8六歩▲同歩△同飛と来たら、▲2二角成△同銀▲7七角△8九飛成▲2二角成△3三角▲2一馬△9九角成▲5五桂で先手勝勢と言うもの。 * したがって8手目に△8六歩とは仕掛けず、△3二金と待つことが多い。先手もそこで▲7八金と上がって戦う。 7 5七銀(48) ( 0:00/00:00:00) 8 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) 9 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) 10 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00) 11 2二角成(88) ( 0:00/00:00:00) 12 同 銀(31) ( 0:00/00:00:00) 13 7七角打 ( 0:00/00:00:00) 14 8九飛成(86) ( 0:00/00:00:00) 15 2二角成(77) ( 0:00/00:00:00) 16 3三角打 ( 0:00/00:00:00) 17 2一馬(22) ( 0:00/00:00:00) 18 9九角成(33) ( 0:00/00:00:00) 19 5五桂打 ( 0:00/00:00:00) 変化:5手 5 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00)+ 6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) * 「英春流」を知らない、または使わない人が指す手。以下▲7七角を強制され、先手無理矢理矢倉となる。 7 7七角(88) ( 0:00/00:00:00) 8 3二銀(31) ( 0:00/00:00:00) 9 8八銀(79) ( 0:00/00:00:00) 10 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) 11 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) 12 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 13 5八金(49) ( 0:00/00:00:00) 14 3一角(22) ( 0:00/00:00:00) * 飛車先交換は受からない。 変化:5手 5 2二角成(88) ( 0:00/00:00:00)+ 6 同 銀(31) ( 0:00/00:00:00) * 「英春流」を知らない、または使わない人が指す手。手損承知で角交換し、7手目は▲8八銀と上がって△8五歩を▲7七銀で受ける。上の▲6六歩の変化は嫌だから、それよりは見慣れた角換わりで戦う方がマシと言う場合の手。 7 8八銀(79) ( 0:00/00:00:00) 変化:5手 5 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) 6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) * ▲2六歩は普通の手に見えるが、△8五歩以下▲2五歩△8六歩▲同歩△同飛と指されると、▲4八銀が壁で先手玉が狭い上に飛車の横利きを止めている。以下▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8八角成▲同銀△3三角のような激しい変化のときに▲4八銀が悪手になってしまう。 * これで辛くなってしまうのであれば、▲5六歩~▲5七銀と中央に手をかけましょうと言うのが英春流である。 7 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) 8 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) 9 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) 10 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00) 11 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) 12 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) 13 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00) 14 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00) 15 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00) 16 8八角成(22) ( 0:00/00:00:00) 17 同 銀(79) ( 0:00/00:00:00) 18 3三角打 ( 0:00/00:00:00) * ▲4八銀が壁形になってしまっている。 19 中断 ( 0:00/00:00:00) まで18手で中断 変化:4手 4 3二金(41) ( 0:00/00:00:00)+ 5 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00)+ 6 8四歩(83) ( 0:01/00:00:01) * 19手定跡に代表されるように、すぐに飛車先を伸ばすのは英春流の思い通りとして、あらかじめ備えた意味。先手は▲5七銀型を作り、厚みの陣形を作るように指す。  変化:5手 5 6六歩(67) ( 0:12/00:00:12) 6 8四歩(83) ( 0:07/00:00:07) 7 6八銀(79) ( 0:01/00:00:13) 変化:4手 4 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00)+ 5 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00)+ 6 3二金(41) ( 0:00/00:00:00)+ * 4五に争点が出来たため、後手が矢倉だろうが振り飛車だろうが右四間飛車を狙う。飛車先不突のため、定跡で解説される右四間飛車より一手早い。 変化:6手 6 4二飛(82) ( 0:00/00:00:00) * 上に同じ。振り飛車の難敵である。 変化:5手 5 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) 6 4二飛(82) ( 0:00/00:00:00)+ * この後▲5五歩と位を取り、2枚の銀を繰り出していく戦法が「かまいたち」と呼ばれる。位を取らずどこかで▲2六歩と突けば通常の形。 変化:6手 6 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) * 後手が矢倉を目指すなら、5筋は位負けしないほうが角の移動が楽。中飛車もある。この場合、先手は矢倉にも戻せる。 変化:4手 4 3五歩(34) ( 0:00/00:00:00)+ 5 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00) 6 3二飛(82) ( 0:00/00:00:00) * 石田流を目指す手。組めることは組めるが、後手なので棒金が強敵とされる。 * ▲2二角成△同銀▲6五角は△5五角で無効。5手目の▲4六歩は一例で、他は▲6八玉、▲2六歩、▲5六歩。 変化:4手 4 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00)+ 5 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) 6 5二飛(82) ( 0:00/00:00:00) * 右四間がどうしても嫌な場合、有力な一手。 * 先手は▲2六歩のところで▲2二角成~▲5三角と馬を作れそうだが、そこで△5五角と打てば後手の駒得が確定する。この進行は▲4八銀が悪手になっているので、英春流使いとしてはやってはいけない手順だ。 7 中断 ( 0:00/00:00:00) まで6手で中断 変化:4手 4 4二飛(82) ( 0:02/00:00:02) 5 5六歩(57) ( 0:01/00:00:01) 6 8八角成(22) ( 0:03/00:00:05) 7 同 銀(79) ( 0:03/00:00:04) 8 2二銀(31) ( 0:01/00:00:06)