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3勝目。 (A級順位戦)

2006/10/07
 昨日、A級順位戦の4回戦▲久保△藤井が行われ、藤井が勝って3勝目をあげた。


 久保には相性がよく、順位戦で負けたのは前期が初めて。しかもそれも藤井が大優勢、途中から自分で転んで大負けにしてしまったもの。ファン心理としては「ここは取って置きたい」相手であった。
 久保が4月から関西に戻ったため、この日は関西将棋会館での対局。隣では谷川対井上の竜王戦が行われていたようだ。


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 相振り飛車が予想される中、久保は意表の3手目▲2六歩。藤井は四間飛車に振るが、久保は居飛車を志向した。藤井対久保の相振り飛車だと藤井の勝率がよいとは言え、どういう風の吹き回しだったのだろう。
 戦型は相穴熊に。藤井は1回戦(対阿部)で見せた△6二飛型ではなく、△4二飛型のまま△5二金左と、玉を固める作戦に出た。


 駒組みを終えて、仕掛け前の細かい応酬に入りつつあるとき、藤井は検討しているところに現れ、「これは?」と、モニターに映る他の将棋の形勢を聞いていったらしい。
 そして最後、自分の将棋が映るモニターを指差し、「これは?」と言ったところ、当然返答は無かったそうだ(笑) その後藤井は自分の将棋を解説して帰っていったとか。


 そんなことをしていたせいなのか、藤井は作戦負けどころか非勢に陥った。久保が投入した銀はそっぽに行ったとは言え、先に桂香取られてはなんだかなと言う感じではあった。
 しかしそこで藤井は魅せた。銀交換して、手に入れた銀を△8三銀と自陣に打ちつけ穴熊を補強!! こんな手指せません(涙)
 慣れない居飛車を持つ久保に対する、藤井流の勝負術と言うやつだろうか。そしてこの銀が、終盤に利く。


 とは言え、打った銀が受けに利いたなんて言うのは結果勝ったから言う話で、中盤の観戦中、えばぁはずーっと押さえ込み→姿焼きの恐怖に襲われていた。
 しかし久保の指し方がおかしく、藤井の「一目捌けなさそうだった」飛車が捌けていきなり元気の出る展開に早変わり。こうなると俄然えばぁも気合が入ってくる。


 速度計算の勝負になってしまうと相穴熊はわかりやすいと言われる。
 本譜も久保の87手目▲5二成桂がおかしかったらしく、終盤ただ取られてしまい結果的には一手パスのような手になってしまった。代わりに▲5四歩と垂らしていたのであれば全然違っていた(本譜でもあとで▲5四歩と垂らしている)そうだ。感想戦を聞くと、▲5三成桂だったら2手違ったと言う。
 その一手で、藤井の3七のと金が6八まで近寄ってきた。4筋にと金作ったって穴熊には大したことがないとか言うのに、本譜は3筋から寄ってきて間に合ったのである。終盤は本当に速度が大事だと、改めて感じる。


 その後はなんとか久保が絡もうとするも、藤井は冷静に受けて余裕を得る。
 最後は藤井らしいベタベタな寄せ(一瞬やらかしたかと思った)で必至となり、自陣はゼット、藤井の勝ちが決まった。


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 藤井はこれで3勝1敗。3勝の内訳は全部危ない将棋を逆転勝ち(だから今期はこれまで「藤井終盤強い」と揶揄されている)なのだが、隔年の法則通り好調である。次の三浦に勝って、残留をほぼ確定させられれば万々歳である。
 一方、久保は2年連続でお寒くなってきた。次の阿部戦が山だろう。阿部も危ないから、双方落とせないところである。

2勝目。 (A級順位戦)

2006/09/15
 藤井対丸山(以下、○)のA級3回戦が昨日行われ、先手の藤井が165手で勝利。成績を2−1の勝ち星先行とした。
 元々藤井対○の対戦成績というのは藤井がリードしており、順位戦に限っては去年初めて負けたほどの相性である。しかも先手を取ると藤井の勝率が圧倒的によい。
 ○は竜王戦1組優勝で、そのまま挑決まで行ったが佐藤にいいところなく敗北。ちょっと調子が落ち気味なところが藤井としてはチャンスであった。要するにここで1勝取っておきたいのである。そこは○も一緒であろう。


 先手藤井システムで始まり、藤井は▲5八金左より▲4六歩を先にする新バージョンを披露。部分的には後手藤井システム(△5二金左より△6四歩が先)で見たことがあるが、▲5五角だったら飛車を回って雁木のような駒組みにするのだろうか。
 ○はそういう展開にはせず、△7四歩▲4八玉の交換を入れて△5五角と出る急戦を選択。▲1六歩・▲4六歩型の藤井システムに対する最有力の作戦である。この急戦に対して、一頃は▲5六金と出る将棋が多かったが、最近は▲7八飛が多いらしい。


 本譜は藤井の捌きが成功した順とは言えないらしく、一瞬金損で角を成りこんだところは「なんとか勝負形」と言う形勢。
 63手目が岐路で、控え室も「一旦▲8八歩を推奨」と言う書き方であったが、藤井は▲6五歩。これに対する○の△5四金が好手で、馬筋をずらされ悪くなってしまった。その後の○の対応もよく、攻めが続かない状況に陥ってしまう。


 ところがここから○が間違い始める。これが不調と言うものか。
 藤井の攻めに相手をしてしまい、実況中もところどころ示唆されていた入玉風味の手が確実だったところ、代わりに指した金を玉に寄せる手(91手目△4二金)が悪手となってしまった。
 藤井はここで棋勢好転を感じたか、上部のカメラから盤面が見えなくなるほど身を乗り出したらしい。


 確かにこれ以降、歩で圧迫されていた藤井の飛車が浮き、圧迫する歩を払いきったあたりはなかなか持ち直したように見える。とは言え飛車は9六であり、その後の活用もなかなか見込めないものだと思っていたが、○が△8五角から△9六角とその飛車を取ったのには驚いた。
 手順からすると何か勘違いがあったような順であったが、藤井はそのもらった角を受けに使い○の二枚龍(○はこれに期待したんだろうけど)を圧迫。
 受けに角を使って勝つのは朝日OP挑決の郷田戦(「ええっ」と実況で言われて多くの藤井ファンは焦りを覚えた)が印象深いが、このときも藤井には確固たる意図があった。今回も場所的には攻防であったが、攻めというよりは受けの角であり、最後は馬も使って飛車を捕獲。その飛車を使って○を投了に追い込んだ。


 これで、対戦成績はともかくA級では格下に見られる阿部と、相性のいい○に勝って2勝。次の久保(相性よし)と三浦(相性よくないがA級では下位グループ)に連勝して、年内中に降級の不安を消しておきたいところだ。

藤井NHK杯、佐藤竜王。

2006/09/04
 藤井のNHK杯放送の日が、この間の日曜日だった。相手は山崎。まだタイトルこそ経験がないが、若手のホープである。藤井とはよくNHK杯で当たり(これまで2局)、藤井が連勝している。
 えばぁは用事があってビデオ録画し、夜見た。目の前には(パソコンを通して)師匠がいたわけだが、「途中までどっちかが優勢だった」とか言うのでほとんど負けを覚悟しながら(笑)、えばぁは見ていた。


 ▲7六歩△3四歩▲6六歩に△5四歩と、相振り含みの出だし。
 一度▲7七角と待って向かい飛車にする余地を残すのもありそうだが、藤井は▲7八飛と三間飛車に構え、山崎も三間飛車に振って、戦型は相三間飛車となった。
 山崎は△7二金〜△6一玉〜△6二銀と金美濃囲い(カニ囲いか?)に囲う趣向を見せた。この囲いは上部に手厚くのちのち矢倉が組みやすい。


 正直、△7五歩と押さえられたところでは藤井の作戦負けだと思った。あとはじわじわと真綿で首コースかなと思っていたのだが、山崎が△8四飛〜△8七飛成としたところで少し好転。ちょっと元気が出てくる展開になった。
 その後山崎の△8四桂が悪手で、飛車が捌けて香損でもやる気がみなぎってくる展開に。8九に”打った”桂馬が7七〜8五と跳ねるようではもうウハウハものである。序盤は藤井の手つきがやる気なさそうだったが、終盤に行くにつれ山崎の手つきがやる気なくなってきた。


 結局103手にて藤井勝利。NHK杯では山崎に3連勝となった。序盤は見せ場なく終わってしまいそうでどうなることかと思ったのだが、よかったよかった。
 次の相手は先ちゃんこと先崎。しばらく当たった記憶がないが、居飛穴が得意であり、どういう対策をしてくるか見ものである。


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 さて今日は竜王戦挑決第2局があり、後手番の佐藤がゴキゲン中飛車から圧勝。本当に竜王挑戦者になってしまった。これで佐藤は、年末までタイトル戦出ずっぱりである。
 しかし佐藤のスケジュールはすごい。明後日移動して木曜日に王座戦、帰ってきて土曜日移動して日曜日はJT杯らしい。プロとしてはいいことなのだろうが、肝心なところで息切れしてしまわないか心配なほどである。JT杯くらい手を抜いてほしい。次は藤井なんだから(笑)

王将戦リーグ。

2006/08/29
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 昨日、王将戦2次予選決勝があり、藤井は後手番ながら行方に勝って王将戦リーグ入りを決めた。王将戦リーグと言えば、引退が決まった米長に負け、花を持たせた形になった年(2003年)を思い出すが、リーグ入りはその前の年以来である。


 棋士の成績と言うのは、当然ながら勝ちが多ければいい。しかしもうひとつの判断材料として、対局数がある。
 順位戦を除くほとんどの棋戦は、各棋戦さまざまな工夫があるものの、予選は必ずトーナメント方式を採っている。と言うことは、勝てば次があるので対局数が増え、負ければそれまで、対局数は増えない。つまり『対局数が多い≒勝っている』と言う捉え方が出来るのだ。


 だが、順位戦でA級やB1になると予選が免除になる棋戦が多くなるので、ランクが上がると基本的に対局数は減る。(その代わり1局あたりの対局料が上がるだろうが)
 しかし、勝ち続ける以外に対局数を増やす方法がある。それが王将戦や王位戦でリーグ入りを果たすことだ。リーグ入りすれば、どちらの棋戦も対局(料)が5局保障される。リーグに入ることは、挑戦者争いに直結していると同時に、実入りの面でも大きな意味があるのだ。そしてファンから見れば、将棋を多く見る事が出来る。
 例を挙げれば毎年リーグ入りして挑戦者になり3−4で負け続けるのが王将戦で最も対局数が増える手順だが、そこまでいくと今度は奪取した方がいいだろう(笑)


 まぁとにかく、藤井はこうしたリーグ入りにしばらく縁がなかった。悔しいなと思っていたのだが、リーグに入ればこっちのものである。
 とは言え相手は厳しい。佐藤康光・森内・久保・丸山の残留組に、順当に上がってくるとすれば谷川・郷田と言う面子。佐藤・森内・郷田に大きく分が悪く、谷川にも最近は負けが多い。入ってすぐこういうのも弱気だが、まずは残留!


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 昨日あった将棋を藤井のものから取り上げるなんていうのは世の中でえばぁくらいだろうが、昨日は佐藤康光×丸山の竜王戦挑決第1局があった。と言うか普通はそちらがメインだろう。
 一手損角換わりから早繰り銀に出た佐藤が、作戦勝ちからそのままねじ伏せた感じ。王位戦で連敗したときはどうしようかと思ったが、2勝返して復調モード。王座戦でも挑戦者だ。


 先走ってしまうが、渡辺×佐藤は今期の王位戦リーグでプレーオフ含め2度あり、2度とも佐藤が勝っている。それ以上に、えばぁの中では数年前のNHK杯で佐藤が圧勝した棋譜が印象的であり、佐藤が挑戦すれば奪取は既に決定事項である。
 まぁまだ挑戦するかどうかも決まっておらず、渡辺も相手がどっちであれここで奪われては世代交代の波を後退させることになってしまうので気合を入れてくるだろう。果たしてどうなるだろうか。

1勝1敗。 (A級順位戦)

2006/08/05
 昨日は藤井×郷田のA級順位戦。
 夜戦に入ってから、えばぁはディスプレイにかじりついていた。


棋譜(2ch棋譜貼りスレより)
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 戦型は当然とも言うべき藤井の四間飛車に、郷田は左美濃を選択。△4四歩と止めた形は少し消極的に見え、序盤は藤井ペースで進んで行った感じがした。△4二角・△5三銀の形も凝っている。
 藤井の77手目▲5七金が波乱を呼んだか。押さえ込みに行く手だが、分析だけは上手な鈴木の言い分を参考に考えると、これは鈴木の棋風で、金銀を寄せる藤井の棋風ではないと思う。
 棋風とか棋風じゃないとかの問題ではなくそのまま▲6六金と出られれば郷田は困ってしまうので、動きを誘う構想ではあるのだが、ここからちょっと危なくなった。
 藤井は▲7五金まで進出したあと、▲6四歩と中央に手を求めに行く。えばぁは▲8四金△9一飛▲7三金と桂馬を取るのが本線だと思っていたのだがだめだったのだろうか。まぁ、△8一飛にどう受けるかと言う問題もあるが。
 ▲6四歩で後手の邪魔な△5三銀が捌けてしまったためにその後は一方的な展開になった。さすがに郷田は甘くない。挑決じゃないし。


 ここまでは終局直後に書いていた文章であるが、今日になって感想戦の内容を見てみると、それより前、藤井の69手目▲4五歩が疑問とのこと。あの歩が切れると囲いも弱体化してしまっていたと。はぁ。


 これで藤井は1−1。
 今年は順位もあれなので、勝ち越しが求められる。対戦表を見ると、今年中に決着をつけてしまいたいのだけれど。

佐藤、連敗。 (王位戦第2局)

2006/07/28
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 内容もなんかひどい。何もうまくいかずに終わってる。
 まず序盤が、去年みたいにワクワクしない。向かい飛車で「ええええ」と言う驚きもなく相穴。そして角交換してみたものの弱点は自分側にあり、じりじり押されていいところなく負け。


 要するにらしくないのだ。我が道を行っている感じがしない。
 第1局も後手藤井システムの最新形で、序盤からの強情さがない。何かテーマがあったのだとしても、すごい後退してしまった気がする。


 王将戦で3連敗から3連勝で第7局まで持っていった過去があるとは言え、次は強情な将棋を指さないとだめに思える。例え負けたとしても。
 先週JT杯(公開対局)があり、佐藤は山崎に勝ってファンを握手でお見送りしたそうだが、佐藤と握手しながら「羽生を・・・羽生を倒してください」と懇願していたファンがいたそうである(2chより)。その人、今頃泣いてるんじゃなかろうか。次は泣かせないような将棋を指してほしい。

佐藤永世棋聖。

2006/07/05
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 佐藤永世棋聖決定。


 第3局(今日)の2日前、第1局についてのインタビューが載った『将棋世界』が発売になった。ページの上方に佐藤、下方に鈴木のインタビューが、そして真ん中には局面図が載せられる面白いレイアウトで、具体的な意見が聞けてなかなか読み応えがあった。
 このインタビュー、鈴木の発言は終始「言い訳」に聞こえた。序盤悪くなかったとか、中盤自分の棋風から出てくる手ではだめだと思ったとか。えばぁがアンチ鈴木なのもあろうが、「鈴木は絶対に勝てないな」と言う雰囲気がぷんぷんする。えばぁはこう思った、「また口だけ星人か」と。一矢も報えそうになかった。
 (この辺もうちょっと柔らかい書き方もあろうが、えばぁにはできなかった)


 そんな感じを受けて始まった棋聖戦第3局。
 インタビューの感じから、鈴木がまた早石田をやるのは確実であった。今回佐藤は△5四角ではなく、△7四角▲同角の変化を選択。そこで△7二金と上がったのは、アマ竜王戦で出た変化だそうである。(渡辺ブログより)


 『将棋世界』で、第1局中に2人が想定した変化(△7二金ではなく△6二金▲5五角△7三歩)を下敷きにしたような手が続き、鈴木が指しやすい感じになった。6四から7五に出た銀が、8四を通って7三に帰ってきたら、形勢とかの前になんだか変である。
 鈴木があとから打った角を転回して手を作ろうとするところ、佐藤は飛車から金銀から総動員して止めようとする。しかしこの辺では既に鈴木がいいようであった。


 しかしここから鈴木が変調。桂頭が気になったような指し方だが、そのあと左辺で龍を作ってちょこちょこしている間に佐藤の玉が異様に堅くなった。100手超えたところで中盤に戻ってしまったのである。
 こうなるとあせるのはおかしくしたほうで、ついに将棋は逆転。佐藤が寄せて、3連勝で永世棋聖をゲットした。ちゃんと詰まして終わったのは今シリーズ初めてである。


 ここまで書いて疲れた。続きはあとで(笑)

初戦、白星ゲット。(A級)

2006/06/29
 昨日は藤井にとって今期A級順位戦の初戦だった。


 相手は初A級の阿部。
 関西将棋会館HPによれば、戦前までの戦績は5−5のタイ。ついこの間竜王戦の5位決定戦で当たり、藤井が逆転で勝っての5−5であるから、ちょっと前までは負け越していたことになる。
 えばぁは、2002年の竜王戦トーナメントで負けてしまった(藤井システム対△5五角戦法)イメージが強く、阿部と言うと嫌な感じがある。
 もっとも阿部から見れば、実は今期未勝利。NHK杯でも若手の広瀬に負けてしまい、なんだか幸先が悪い。ここで勝って好転させたいところだ。


 いつものように作務衣で登場した阿部は初手▲2六歩で、前哨戦(竜王戦)のような相振り飛車になることはなくなった。懲りたのか。
 一方の藤井は、四間飛車に振るまではともかく、その後はいつもと違ってさっさと玉を動かしていく。そうなれば藤井の作戦は振り穴・立石流・向かい飛車が考えられるが、今回は前例のない局面で△5四銀と出る積極な手を指した。


 通常、△5四銀は▲9八香を確認してから指す手である。本譜のように出ると、先手が銀冠に組んだとき、後手は△4四銀型に組めずやや損であると言う認識が広まっている。
 もっとも『▲9八香の前に△5四銀』ならば、えばぁは以前に2回指しているのを見たことがある。前期竜王戦での対郷田戦、前期銀河戦での対深浦戦で、2人とも銀冠で対抗し勝っている。
 細かい違いはあるもののこの局面も同じようなもの。となれば実績のある銀冠で対抗してもよさそうだが(えばぁは阿部が銀冠を指す姿をなぜかよく見る)、阿部は▲6六歩のあと、相穴熊を選んだ。こうなると△5四銀は「よくある手」に落ち着いている。△5四銀以下藤井に新研究があったのか、挑発の一手だったのかはわからずじまいであった。


 藤井は去年の○戦でも相穴を指しているが、そのときは△4二飛型。本譜は攻撃的な△6二飛+△5二金型を選んだ。この形は攻撃的な反面、穴熊自体が堅くない。詳しくは深浦の『これが最前線だ』をどうぞ。
 △5四銀の局面では前例なしだったが、仕掛けの△6五歩では前例ありとなっていた。中央の仕掛けだけ見ればもっと多いだろう。


 56手目△6六香の局面では後手もなかなかと言う判断であったが、香を渡すと▲8六香があり、案外そうでもなかったようであった。△6二飛型は玉が薄いと言うのはこういうところなのだ。
 58手目△2八歩はあまり考えない感じの手。取れればいいが、本譜のように急かされて馬を切るのは、一見「藤井らしい」けれど、よさそうに見えない。▲5六歩と、△5五桂の筋を消されたところでは悪く見えた。この辺でえばぁは敗北を覚悟した。


 ところが、その後受けきりを狙えばいい阿部が、控え室の予想を外す手を連発。▲7五金は「積極的」と言えば聞こえはいいのだが、金気が離れて、ガジガジ流に食いつく余地を与えてしまった。
 82手目△6七桂に対する応手が阿部の読みぬけで、先手受けきりモードが藤井大逆転。▲8四桂は一瞬ハッとしたが、▲7二銀でも2手すきになっていないのでは、金を取られて速度負け。最後はお手伝いのような質駒の銀まで取られて詰んだ。


 藤井は運が味方した1勝目。
 えばぁは途中、正直負けると思っていた。ただ、相手が阿部であることだけが最後の望みであった。前哨戦だって阿部が一人でこけていったのである。とにかくそれだけを望みに、目がチカチカしてきたけれど見ていた。
 その望みが通じて大逆転となったわけだが、本当によかった。阿部ファンには悪いが、この面子で阿部は明らかに一枚劣っている。B1を余裕で抜けてきたわけではなく、降級候補なのは間違いない。一昨年の高橋ほどではないが、みんな勝っておきたいと思っている相手であることに代わりはなく、そういう意味でこの対局は落とせなかった。ラッキーだろうがなんだろうが、勝ってくれて良かった。


 次は苦手の郷田だが、先手である。JT杯を思い出して、ぶっ潰してほしい。

またも圧勝。 (棋聖戦第2局)

2006/06/20
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 棋聖戦第2局が行われ、佐藤が鈴木のゴキゲン中飛車(鈴木本人は「豪快中飛車」のつもり)も跳ね返して連勝。防衛、そして永世棋聖へ王手となった。


 「先手なら石田流、後手ならゴキゲン」と鈴木が宣言して始まった今期の棋聖戦なので、鈴木後手番である今日の戦型は予想がついていた。
 しかも鈴木は「佐藤新手▲9六歩」への対抗策も用意しているとこれまたリップサービスしており、数ある戦型の中でも、さらに限定された形になると言うこともわかっていた。そこまで言われて避けては佐藤康光の名が廃ると言うものである。


 と言うわけで双方の合意のもと、ゴキゲン中飛車対丸山ワクチン+▲9六歩に戦型は確定。鈴木がどのような対策を見せ、佐藤がそれにどう応じるかが問題であった。
 26手目までは挑決の羽生×鈴木戦と同様に進み、羽生はそこで▲5六銀と上がりダイヤモンド美濃を構築する順を選んでいる。本譜の佐藤は▲3六歩としてから銀冠を急ぐ順を選んだ。
 鈴木の工夫は△6五歩と位を取ったところなのだろうか。そうなると、さっさと△6四角と打つような形をえばぁは考えてしまうのだが、8筋の味も考えてか先に△5五銀〜△8四歩。そこで佐藤が▲5六銀とぶつけて戦いになった。


 馬を作る鈴木に対し、佐藤は囲いを崩して馬を追う。
 鈴木の感想に「△3五歩〜△3六歩がどうか」とあるが、5一に馬を引いたのだから先に7三か6二に馬を活用したかったと言うことか。結局、ここで取り込んで行った△3六歩は、飛車を転回されて空振った挙句、最後までと金になれず盤上に残るのだ。
 先手が桂馬を2枚跳ねだしたところ(下図あたり)ではえばぁが見ても先手がすごくよく見える。駒が捌けまくっている。後手はせっかく作った馬が5一で隠居しているようではだめだ。


 


 結局、第2局も終盤のない将棋で終わった。
 このままでは鈴木は口だけ星人になってしまう。やはり四間飛車で粘っこく戦うのが鈴木の棋風に一番合っているんじゃないのか。
 えばぁは佐藤が好きで鈴木が大嫌いだが、このまま終わられても面白くない。リップサービスとかはもうどうでもよい、第3局は四間飛車で戦え、鈴木。

大平とトリビア。

2006/06/07
 大平(四段)がトリビアに出るという話を聞いて、久しぶりに「見る」と言う気持ちでトリビアを見た。大平が出るという時点で、内容はなんとなくわかったわけだが。


トリビア (90へぇ)
「ZONEの解散コンサートに行くため、消費時間0分で勝ったプロ棋士がいる」


 大平は将棋界一のZONEヲタとして知られる。
 このエピソードの他には「対局の際は必ずZONEタオルを持参して指す」と言うエピソードも持っている。一度、専門誌『将棋世界』にもその姿が載ったことがある。
 ZONEの解散直前には、ブログで「自分の好きな曲ベスト30(数字はあやしい)」を毎日綴っていた。よくそこまで順位付けしたものだと思いながら見たものである。えばぁはそこまで細かくラルクの曲の順位付けは出来ない(笑)


 だいたいの状況は本編で語られたため省略。まぁなんであれ、大平がMAIKOと会ったことが、将棋板的には大きなことであった。
 ここからは後日談である。


 大平はこのことをすぐさまブログに書いた。そしたら、窪田(五段)が自分のブログで苦言を述べた。そりゃ児玉(対局相手)に失礼じゃないかと。
 ここから事態はヒートアップ。お互いがブログで、相手に何かしら文句をつけあうようになったのである。
 この2人対局したらどうなることやら・・・と思っていると、しばらくして本当に対局がついた(笑) 窪田大優勢だったらしいが、中盤で疑問手を重ねて結果は大平の逆転勝ち。この対局風景はこれまた『将棋世界』に載せられ、「因縁の対局」とまで書かれた。
 あとでもう一度当たり、今度は窪田が勝った(NHK杯予選だったので、窪田もテレビに出た)ので、その事件後からは1−1のタイである。



 他、本編で語られなかったことと言えば「持ち時間」の説明。これはちょっと誤解を生むかもしれないなと思っていた。
 持ち時間は、1分使ったら「1分消費」と書かれる。もし59秒で指せば、それは1分使ったことにならないので、持ち時間消費は0分。だからこの日の大平は、『自分の着手を、1手59秒以下で指した』と言うわけ。誤解のないように。

佐藤先勝。

2006/06/05
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 棋聖戦第1局が行われ、後手の佐藤康光が先勝。棋聖防衛、そして永世棋聖の称号に向けて好発進した。


 戦型は早石田。
 挑戦者の鈴木は、戦前からいろんなところで「先手なら早石田、後手ならゴキゲン」と言い続けていた。本局は先手を取ったため、早石田を目指したわけだ。
 鈴木の早石田宣言を知らん振りしたといえば順位戦での羽生だが、そこは我らが佐藤康光、敢然と受けて立った。


 △6五角に▲5六角と打ち返したところが升田賞をもらった鈴木新手。以下△7四角▲同角△5二玉の、一時有力な対策とされた進行は、▲5五角△4四歩▲5六角△4三玉に▲7二歩と言う決定打(?)が出てしまっている。
 ここでどうするのかが見ものだったが、佐藤は△5四角。久保は「見たことない、思いつきもしない」と言っているが、浦野は「公式戦では初めて見た」と言っており、非公式(研究会、VS、奨励会、アマ)では指されていたのだろう。
 えばぁなんかは▲5四飛〜▲5三角としてしまいそうだが、実戦は▲3八銀から駒組みへ。


 △8六歩と開戦したところでは、振り飛車の玉が堅いし、すぐには負けない形である。居飛車はバランスで対抗と言う形。
 ▲8三角成の瞬間に控え室で悲鳴があがったそうだが、一目乱暴したくもなる。だが、プロの将棋がこんな手で決まるとも思えない。それに後手を持っているのは一億と3手読む佐藤康光である。佐藤にこんな手指して勝てるのは羽生くらいだ。
 以下大きな駒の動きが続くが、△8一飛の自陣飛車で受けきりが決定。短手数で佐藤勝ちとなった。


 早くも切り札を一つ失った鈴木。
 後手番でゴキゲンを使うことも宣言し、丸山ワクチンの▲9六歩(佐藤新手)には自信があるとも語っている。こういう発言がアマチュアの「一部の」振り飛車党にウケているらしいが、えばぁはさっぱりである。単に鈴木が嫌いだからだろうが。
 第2局はそのゴキゲンが予想されるが、まぁ先手だし佐藤が勝つだろう(笑)

え、西口じゃない・・・ので、朝日OP。

2006/06/03
 今日は土曜日だから西口かなと思いきや、なんと先発はグラマン。
 ちょっとスカされた感じの上、左を抑えるために出てきた星野が、イ・スンヨプと清水にホームラン食らって負ける最悪の展開でテンション下降気味。
 でも朝日OPについてちょっと書いてみるぞ。



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 去年は全部さらってみた気もする。
 しかしえばぁはかなりの気分屋なので、今日はホントにさらうだけ。


 結果だけ言えばプロから見て7勝3敗。加藤幸男(遠山雄亮)、清水上徹(村中秀史)、城間春樹(佐藤和俊)のアマ3人が突破した。これで3年連続、プロから見て7−3らしい。ただ、今年からプロの面子が変わっているのも考慮しなくちゃいけないかもしれない。
 ※()内は負けたプロ


 去年アマで出た瀬川は、今回はプロ側として出た。
 去年は片上が相手で、序盤ボケッとして▲6八銀と上がり舟囲いに組めなくなって、それでも何とか囲いに入ったと思ったら、直後にひどい乱暴をされて大惨敗した。
 プロ入り試験を控えていたわけだが、このときおそらくみんなが思った。
 「早指しじゃないとだめなのか」と。まぁ、その後プロ入りできたから今年ここにいるわけだが。


 さて、2回戦に清水上の相手として森下が出てくる。
 森下、朝日OPでよくアマと指してる感じがする。何でそんなブロックばかりにいるんだ、森下。

阿部×藤井(竜王戦)の観戦記。

2006/05/30
 読売新聞で今日掲載が終わった。
 結果はとうに知れており、藤井の勝ち。そして次の5位決定戦で、杉本にまさかまさかの敗北を喫したのである。絶対勝つと思ってたのに。


 さてその観戦記。
 阿部にしては珍しい相振り飛車で始まり、阿部が序盤からうまく立ち回って作戦勝ち。というか相当大差だったようだ。
 ところがそこから阿部が転げ落ちる。変調に次ぐ変調で大逆転し、最後は藤井が鮮やかに決め、投了図はむしろ藤井が大差であった。


 少しは「せんすぶろぐ」のようにまともな解説もしてみたいが、その前にえばぁにはとても腹の立ったことがあった。この観戦記、なにかしら名人戦問題にこじつけて話をしているのである。
 と言うのも、観戦記を書いたのはよみくまなのだ。



 ここで『よみくま』についてちょっと説明しておく。
 よみくまと言うのは、読売新聞の将棋欄担当記者である。S條と言い、名前のどこにも「くま」とは入っていないのだが、竜王戦のBS中継などを見ていれば出てくるので、そのときにでも見てほしい。見た目で「くま」とつけられているのだ。しかしえばぁは「それでは熊に失礼ではないか」と思っている。
 新聞社の将棋担当記者と言うのは必ずしも将棋が強いわけではないのだが、よみくまはアマ高段者である。よく知らないが、学生のころからずっと将棋界に関わってきているらしいのだ。それゆえ棋士の感じ方がわかっていて、対局時の気遣いなどは確実だろう。


 ただ、それを差し引いても、よみくまは人によって好き嫌いがはっきり分かれるタイプである。


 えばぁがよみくまを知ったのは瀬川問題のころからだが、瀬川プロ入りに関してよみくまはかなり動いていた。最近出た瀬川関連本を立ち読みでもしてほしい。本文中に、必ずよみくまの本名が出てくる。
 えばぁは別に瀬川のプロ入り試験に反対だったのではないが、よみくまはなんだか気に食わないやつだと思う。どっか、読売の権威を振りかざして物を書いているのもあれだ。


 今回のよみくまの観戦記は、第1譜のほとんどが「名人戦問題のあらすじ」について書かれていた。激辛三兄弟の節(第2譜)は、言った島が撤回しているのに書いてある。
 えばぁが「どうかな」と思ったのは第4譜で、阿部が悪手を指したとき、その原因を「名人戦問題で苦悩していたに違いない」なんて書いたときである。
 それが本当かどうかえばぁには知る由もないが、この文章にはかなり政治的意図を感じる。こじつけもいいとこにしか思えない。なんか観戦記を読んでると言うより、よみくま(読売)の主張を読ませられている感じがしてくるのだ。
 極めつけは第6譜(最後)で、半分以上がこないだの総会についての記述。やっぱりこれも、政治的意図を感じるのである。


 万人が納得する観戦記と言うのはほとんどないわけで、もちろんこの阿部×藤井戦の観戦記を読んで「今騒いでる将棋のやつは、こんな話だったのか」と思う人もいるかもしれない。
 しかしえばぁにとっては今さらだった。カチンと来たのである。もうちょっと内容について書けよと。こんな将棋指したら、感想戦で阿部が荒れるのは恒例だろ!(笑)


 とにもかくにも、更によみくまが嫌いになった5日間であった。

棋士総会。

2006/05/27
 祖父の四十九日があって数日間ばたばたしていた間に、そういえば将棋連盟の棋士総会が開かれていた。
 去年は瀬川プロ入り試験嘆願書の件で騒いだのだが、今年はそれより重大な、名人戦主催社問題で騒いでいる。端的に言えば「毎日新聞か、朝日新聞か」と言う問題だ。赤字に喘ぐ将棋連盟は、大きな勝負に出たのである。


 名人戦は、始めは毎日が主催していたのだが、昭和25年に契約金の問題で朝日に移った。しかし昭和50年に今度は朝日と契約金で揉め、1年間名人戦(とそれに伴う順位戦)が開かれない年を挟み、毎日が既に王将戦を持っていたにもかかわらず「引き受けて」くれた。
 えばぁはこれを生で見ていたわけではないが、『信義か金か』と形容されるこの名人戦主催問題の『信義』とは、このことである。


 名人戦を手放した朝日だが、ほとぼりが冷めると取り戻したくなったようで、昭和60年代にも水面下で綱引きが行われていたと言う。このときはまだ大山が生きていた時代でもあり、朝日に移ることはなかった。
 とは言え朝日はあきらめることなく、機会を伺っていた。「朝日オープンがタイトル戦でないのは、将来の名人戦獲得を見据えての処置である」と、2chやめいじんから見聞きしていたえばぁの感覚では、この朝日の動きは「ついに来たか」と言う感じなのである。


 『信義か金か』の『金』で攻める朝日は、発行部数だけ見れば、毎日にダブルスコアで勝っているデータを見たことがある。だったらなんかもうちょっと契約金出してくれたっていいんでないの、と、がめついえばぁは思ってしまうのだが。



 そんな背景を元に今日は総会があった。
 結果は「渡辺明ブログ」、そして「勝手に将棋トピックス」を見ていただくのが一番理解できると思うのだが、長文である。なのでえばぁが持ち前の適当さでまとめたものを綴っておこう。


REF


 ・2004年度は赤字だったが、2005年度はほんのちょっと黒字だった。「赤字体質は変わらない」と言うのは、その黒字は「瀬川プロ入り試験」興行で得た利益だと言いたいのだろう。
 ・『理事会案』とは、毎日・共催・朝日の順で主催社を検討していくもの。
 ・理事会案に賛成149票と出ているが、この日可決された理事会案と、25日に出されていた理事会案はちょっと違う。毎日でいいかどうかを、『臨時総会で判断する』と言うのが可決案。
 ・プロ入り試験を制度化する。女流も可。


 まぁこんなもんだと認識している。
 あとはリンク先を読んでください。


『渡辺明ブログ』
  (REF
『勝手に将棋トピックス』
  (REF

ザ・加藤一二三伝説。

2006/05/19
REF


 本日からいきなり、Biglobeにて将棋番組の配信が始まりました。Biglobeの上にはNECがあり、NECと言えば瀬川の所属していた会社ですから、瀬川のプロ入り試験開催と同時に、連盟とはこのようなものを作ると言う約束はしていたんでしょう。
 本音を言えば誰もがNEC主催の新棋戦を期待していたんですが、現実問題としてしょうがない。JT杯並みの規模で、しかも瀬川は絶対に出場可能とかにしないとだめでしょうし(笑)


 さてこの中に、「ザ・加藤一二三伝説」と言うものが。
 加藤一二三(以下123)と言えば話のネタに困らない棋士として知られています。まとめサイトは当然あり、あるときなど、ふとVOWをめくったら123コーナーがあったと言うほどであります。


REF


 さて、これを今度は動画で配信しようとしているわけです。すごい決断です、Biglobe。
 毎週金曜に更新で、第1回は「滝を止めた」事件。そしたら、いきなり123本人が出てきます。真剣に見なかったけど、よくやったBiglobe。


 更新には当分困らないかもしれません。ネタは上記のまとめサイトに山ほどあります。
 その代わり、インタビュアーはきついだろうなぁ。と言うか、はなわが替え歌作ったらブレークしないかな、123。名人取った棋士が、不本意だろうけど。

立ち読み日記。 (振り飛車基本戦法)

2006/05/19
REF


 先崎の文庫を買うついでに棋書コーナーを覗くと、ちょうど発見したのでパラパラと立ち読み。


 まずは原始棒銀への対処を解説したあと、四間飛車・三間飛車・中飛車・向かい飛車の解説に入る。話によると、タカミチの父親は原始棒銀しか出来なかったらしい。時代にもよるだろうが、棋士になるかどうかは親の問題ではないようだ(笑)
 四間飛車は早仕掛け、斜め棒銀、左美濃と一番分量が多い。三間飛車はよくある急戦形、中飛車(ツノ銀)は対袖飛車を解説していた。めくっただけなので変化の細かさ・厳しさはよくわからない。
 しかし一番びびったのは、向かい飛車が「メリケン向かい飛車」を解説していたことだった。まずはよくある素抜き(▲8六歩△同歩▲同角が王手になるやつ)を解説してるんだと思いきや、向かい飛車の中でも特殊なメリケンて。居玉で仕掛けるやつを取り上げるとは、初心者向けの本の割に大胆だなと思った。

画像テストも兼ねて。

2006/05/17



 14日に指した将棋の途中図。(図面逆・えばぁ後手)
 どう指すか迷って、結局△8三銀引と銀冠にしたものの、あとで桂馬を捌いたあとに▲7五桂と両取りに打たれ、泣く泣く△7一桂と受けた。
 結果的にその桂馬が働いて勝ったものの、じゃあこの局面、どう待てばいいんだろか。

evergreenな部屋