僕はずっと関東平野で育ってきたので信州の雪深い風景は子供のころからの憧れでした。真っ白な雪に包まれた奥志賀の山々は素晴らしく、また標高も2,000m以上あるので森林限界に近い針広混合林を確認することができました。
山を眺めて満足するだけでなく,実際に登ってみたくなるのが僕の習性です。しかし、一人で雪山を歩くのは大変に危険なので、まずは初心者向けの雪上講習会「歩くスキーとスノーシュー会」に出てみてはどうか、とペンションのオーナーにアドバイスを受け、今回初参加する運びとなりました。
初めてということで、少し不安もあったのですが指導員の方々が大変に親切だったので、とても楽しく過ごす事が出来ました。この季節の山は積雪が2m以上もあるので雪原の上を何処でも縦横無尽に歩く事ができ,また10mはあろうかと思われる崖のような斜面を滑り降りるという夏場なら絶対にできないような爽快な体験もできたので大満足でした。
しかし、楽しい講習会の最中にも急に風が吹き出して雲が出て来りと、山の天気の変わりやすさを実感することもあったので、初心者が冬山を目指す場合このような講習会で,ある程度の経験と雪山の基礎知識をしっかりと習得する事が大切だと痛感しました。
最後になりましたが東京近郊の山への日帰り登山に少し物足りなさを感じている皆さん、是非奥志賀に来て見て下さい。たった4時間で都会の喧騒とは別世界の高原風景が楽しめます。
1999年3月5日
寄稿:3月4日オードヴィ−ゲスト 川崎市 K・Tさん
以上、川崎市にお住いのK・Tさんのレポートを掲載しました。/奥志賀便り・管理者
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