自然情報 1999年5月23日

奥志賀の餓鬼沢周辺では,コブシの花に似たタムシバの白い花がたくさん咲いています。
ウワミズザクラやカエデの類,シラカバやカラマツ等も若葉が芽吹きとても綺麗です。
「春紅葉」とよばれているらしい赤い芽吹きも見られます。なかでもシウリザクラの若葉は,一際目を引きます。

木の種類によってそれぞれ若葉の出てくる時期が違っています。
例えばシラカバとダケカンバが混生している場所ではシラカバは芽吹いているのにダケカンバは芽吹いていないという時期が一時あります。この時期は両者の見分けが容易なのです。
岩菅山の下のほうを眺めているとそんな風景がみられます。シラカバの葉の若草色とダケカンバの幹の肌白い色がくっきりとわかれて美しい時期です。(奥志賀は標高1,500m〜1600mに位置するので,両者が混在している所がたくさんあるのです。)

雑魚川の対岸で熊を見ました。本当に熊棚に登って何かを食べていた様でした(5月13日)。やはり熊棚があるところには熊がいるのだなと妙に納得してしまいました。
鳥のほうは,毎年4月下旬にゴルフ場にやってくるツグミもいつの間にやらいなくなり,ウグイスがさえずりはじめ(4月22日)、アカハラがキョロンキョロンツィーと鳴いたり,ツツドリがボォッボォーと鳴いたりしています。イワツバメは,レストラン奥志賀の屋根のところで巣づくりに忙しく、エナガも木の股に巣材を運んでいました。
林道の奥志賀公園栄線が今年はまだ開通していないので,キビタキやオオルリの姿を手軽に見ることができないのが少し残念です。

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