６月１１日(金)　　２日目　　晴れ

　昨夜は深夜１２：００頃ベッドに入ったのだが、３：００、４：３０と２回も目が覚めてしまい、結局、朝の５：３０にはベッドから出てしまった。疲れているはずなのに何故か頭はスッキリしている。早朝のＴＶを見ていると、頼んでおいたウェイクアップコールが６：３０にかかり、７：００にはランチボックスが部屋に届けられた。今回のツアーの朝食は毎日ランチボックススタイルで、こちらが指定した時間にホテルのスタッフが袋に入った朝食を届けてくれる。話には聞いていたが初めての経験なので、これも楽しみにしていたひとつだった。もちろん頼めば（別料金）、１Ｆの・・・いや、グランド・フロアーにあるレストランでモーニングビュッフェを食べられる。笑顔のかわいい女性スタッフが運んで来てくれたので、思わずチップを１£渡してしまった。今日は何かいい事がありそうだ。ランチボックスの中身は、パン、クッキー、オレンジジュース、バター＆ジャム、青りんごが入っていた。部屋には電気式の湯沸しポットとティーバック＆コーヒーが備えられているので、自分で沸かして飲む。このランチボックスがけっこう楽しめた。

今日は午前中にロンドン市内観光が入っている。午前８：４５までに、ヴィクトリアラインのオックスフォードサーカス駅近くにあるイギリス屋前に集合だ。初めての土地だし、地下鉄に乗るのも初めてなので、ちょっと早めにホテルを出た。このハマースミス駅は交差点を挟んで駅が２つある。１つはロンドン市内中心部を東西に走り抜ける、ピカデリーラインが乗り入れる駅で、もう１つは市内中心部の外側を時計廻りに走っていく、ハマースミス＆シティライン用の駅だ。ピカデリーラインの乗り入れている駅で切符を買い、何番線の電車に乗ればいいのか駅員に尋ねる。ちょうど朝の通勤ラッシュと重なり、改札付近はたくさんの人であふれていた。それでも日本の通勤ラッシュに比べたらかわいいもので、車内はけっこう空いている。ロンドン市内の地下鉄各駅構内には、毎朝無料の新聞が１００〜２００部くらい置かれていて、車内では新聞を読んでいる人が多い。これは日本でもそうなのだが、ロンドンでは若い女性も車内で新聞を広げて読んでいる。日本では見られない光景だし、ここロンドンでは女性が車内で新聞を広げていても、違和感がなく絵になるから不思議だ。グリーンパーク駅に着いたのでここでヴィクトリアラインに乗り換えだ。乗り換えのとき、連絡通路でギターを弾いているストリートパフォーマーを見かけた。日本でもよく見かけるが、彼はけっこうな年齢に見える。５０代だろうか？しばらく聴いてから彼に近づき話しかけてみた。昨日初めてロンドンに来たこと、ビートルズが好きでイギリスに来たこと、明日リバプールに行くことなどを話すと、「何かビートルズを１曲やろうか？」と彼が言う。「何でもいいから、１曲ビートルズを聴かせてくれ。」　とオレ。すると彼は弾き語りで、「イエスタディ」を歌い始めた。「Yesterday, all my　troubles seems so far away......」　聴いているのはオレしかいない。オレも彼と一緒になって歌った。「やっぱり、旅はいいな！」と改めて思った。彼との共演？が終わると、「Thankyou,　Good Luck !」と言って彼のギターケースに１£コインを投げ入れ、ヴィクトリアラインのホームに向かった。

 

オックスフォードサーカス駅で降り、地図を頼りにイギリス屋に向かう。近くまで来ると、日本人が１０数人集まっていたのでイギリス屋はすぐにわかった。ロンドン市内観光では、バッキンガム宮殿、ロンドン塔、タワーブリッジ、ナショナルギャラリーなどの観光スポットを廻る予定だ。天気も好くなりそうで楽しみだ。