出　　　　発

 

 　オレにとっての初フライト・ノースウエスト機は、定刻どおり１６時２０分に成田を飛び立った。予定だと、成田からデトロイト空港まで約８時間、そこで飛行機を乗り換えて、トロントまで約１時間、そこからガイドの車でナイアガラ、となっている。トランジットを含め約１２時間とハード・スケジュールだが、期待が大きく苦痛には感じない。デトロイトでも無事に飛行機を乗り換えて、トロントへ。機内から見えた五大湖のひとつ、エリー湖がとても大きかった。トロントに着くと日本人ガイドが待っていた。ナイアガラまでは１２０ｋｍほどあるのだが、高速道路を使えば１時間ほどで着くという。左側にこれも五大湖のひとつ、オンタリオ湖を見ながら、車はナイアガラに向かって高速道路を走っていく。“五大湖の中で一番小さい湖”　というが、それでも、“四国４県を合わせた大きさとほぼ同じ”　というから驚きだ。そして秋になるとこの高速道路沿いは、“ナイアガラまで１２０ｋｍ続く、紅葉がすばらしい！”　のだとか。１２０ｋｍも続く紅葉なんて、日本に住んでいるオレには想像もつかなかった。ガイドの車で約１時間、ナイアガラのホテルに着いたのは夕方６時頃だった。ホテルは、“OLD STONE INN”　といって、１００年ほど前に酒蔵だったところをホテルに改装したそうだ。ガイドはオレのチェックインを済ませると、「明日の朝８時半に、別のガイドが迎えに来ます。」　と言って帰ってしまった。