ナイショの話 




”ふっ・・”と感じた疑問を調べてみるとそこには新たな発見が?


 vol.6 特別編お恥ずかしながら・・


 vol.5 「烏賊について」


 vol.4  「レッドヘッド」


  vol.3  「のっこみ」


vol..2  「赤潮」


vol.1  「色について」




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お恥ずかしながら・・




夏休みの” 8/3” ホームからワラサに狙いで出てみると
隣に竿を構えた人が 新聞記者だった。

「 ”釣れたら” 写真撮らせて下さいね。 」

笑顔でそう語られたものの 現場の雰囲気は
芳しくなかったのだ (汗)

それでも 最後の最後に・・

なんだか真鯛釣りより渋かったワラサ
そんな状況が記事として載りました。

これも良い思い出かな。








最後に残るのは烏賊?




先日ラヂオを聞いていたら
「この先、地球上で最も長く子孫を残せるのは烏賊類だ!」
なんて話を耳にした・・。

つーことは 烏賊はいくら釣ってもいいってことか?

などと妙な納得をしながら
聞き流していたけれど・・・。



そもそも烏賊は貝の仲間

”生きた化石”といわれるオウムガイ
その貝殻にあたる部分が
甲イカなどが持つ甲羅なんだそうだ



地域によって夏・秋・冬に産卵する烏賊たちは
いずれも一生に一度の産卵を終えると
ほどんどが、その短い一生を終える事が
確認されている
(大きいからと言って何年も生きてるわけじゃないのね)



伊豆方面のアカイカと東京湾のマルイカ・・

いずれも同種とされているけど
東京湾では型が小さく・伊豆方面では大型が多い

これらは環境に依存するところが大きいようで
まれに東京湾でも”やや”大型が混じるところを見ると
同じなんでしょうね

いずれにしてもマルイカの生態はまだまだ謎が多く
通説が覆される可能性もあるようですけど・・。



世界中で捕れるイカの半分近くを日本人が消費してる
ってのも驚きだけど

”あたりめ”って言葉が
「するめ」じゃ”散財”を表し縁起が悪いから
ってのも変に納得してしまった。


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レッドヘッド




ボート釣りに興じていた頃
生簀の中をグルグル回るシコイワシを眺めていました。

そこへアミコマセを一つまみ放り込むが
エサは群の中をゆっくりと落ちていって反応無し。

無数のシコがグルグル回り続ける中、
再度アミコマセを放り込む。
すると、目に止まったか?
先頭の一匹が食うと次から次へと
後続がアミコマセへと突っ込んできた。

大間のマグロでは群の先頭を食わせないと
大漁にならないなんて事を聞いたことがあるけど
シコやアジでもそんなことがあるんだろうか?
いわゆるこれが足止め?

「コマセを撒いて魚を狂わせる」

興奮したシコは口を大きく開けエラを張りだす。

イカ釣りやシーバスの擬似エサ釣りで定番の

レッドヘッド」は

このシコを模したものだと聞いた事がある・・ よーな?


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のっこみ





桜の花が咲き誇る頃、浅場へと産卵のため移動する真鯛のメスは
婚姻色である鮮やかなピンク色になる。
その魚体の美しさを同時期の桜に例えて桜鯛と呼ばれている。

と、ここまでで「桜鯛」とは季節的な鯛の総称ながら
主には雌のことを指しているんでしょうね。

なぜなら・・ 釣り師なら誰もが
「のっこみ真鯛」に黒ずんだ色をイメージするでしょう。
その黒ずんだ色は鮮やかな雌の婚姻色に対して
雄のそれなわけですから
黒ずんだ雄を桜鯛というのも変だしね ・・。

と、ここまでで雄と雌の違いはヨシとして、


クロダイの雌雄同体、性転換は知ってる人も多いと思うけど、
マダイもクロダイと同じく雌雄同体だと知って
今更ながら驚いちゃいました。


回遊性の強い雄に対していわゆる”居付き”の雌 ・・


産卵期に”居付き”の雌の所へと「乗っ込んで」来ることを
総称して「乗っ込み」と言いますが
これは雄を指す言葉ではなかろうかと・・


では、浮気性な雄が「乗っこんで」来なかったら ・・

これぞ生命の神秘!
”居付き”の雌が性転換により「雄」となり
子孫を残してゆくそうですわ。


てなわけで、雄の釣れ具合が
「乗っこみ」の目安になるのではなかろうかと・・。



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赤潮について





 そもそも「赤潮」は海中のプランクトン(主に植物プランクトン)の増加によって水の色が変化することだよね。
その色具合はプランクトンの種類によって違うんだってさ。
春の海で気づきやすいのが、トマトジュースの様な色をして比較的狭い範囲で海面に漂っているやつね。あれは夜になると蛍のように光る夜光虫なんだってさ。
他には「茶褐色」だったり「赤褐色」だったり・・大量に発生したプランクトンは海中の酸素濃度を低下させたりするから魚も穏やかじゃない。

プランクトンの異常発生は塩分濃度と水温の上昇(25℃前後)などによりプランクトンの細胞分裂が活発になる条件が整う春から秋にかけて発生しやすい。(淀んだ赤潮が抜けるまでの数日・・魚たちの活性もあがるのだとか。)

漁師さんたちの間では東京湾の水は一晩で入れ替わるとも言われ、発生した赤潮が翌日に消えてたりする事もあれば、何日も湾内に淀んでいることも珍しくないらしい。


赤潮の発生源は生活廃水や工業排水なのに含まれる養分と言われ、当然のことだけど綺麗な海に保つ事が一番の防止策なんだって。というわけで、船上ウンチ禁止! オシッコは一日二回までね!!) 

 ※ 赤潮に対して青潮は海底の酸素の少ない海水が風などの影響で上昇し
    青または乳白色の濁りを生じ魚介類に影響を及ぼす現象。


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色について




アオリイカのエギングがきっかけでちょっと調べてみたよ。


 1950年代、イカ釣り漁の記録では満月時における海面上の照度は水深30mにおいてもイカの眼に十分に感知できたと考えられ、集魚灯の光量が小さかった時代には月の光(特に満月の前後)によってイカ釣り漁そのものが大きな制約を受けていたらしい。

海中に生息する動物プランクトンや小型の遊泳動物の場合、昼と夜では生物量の水深分布が異なっている。つまり、昼は比較的深いところで生活し、夜になると浅いところへ移動するという現象がみられるのである。このような行動は日周鉛直移動とよばれ、その主な要因は光によるものなのだそうだ。

 小型の遊泳動物であるイカ類についても明確な日周鉛直移動が認められ、外洋性のアカイカの行動追跡結果から、日の出前及び日没後の明るさが急激に変化する時間帯に大きな潜行や浮上が観察されている。しかも夜間の活動水深層(40〜70m)と昼間のより深い水深層(北太平洋中央付近では150〜300m)では、光の強さのレベルがほぼ等しいということらしい。


 視覚は、明るい環境下で「色を識別」する細胞と、暗い環境下で「明暗に反応」する細胞とからなり、人間の場合「Red」、「Blue」、「Green」といった「3原色」の色覚を持ち、この色覚(フィルタ)によって「波長を持った光」を色彩を伴って感じることができるわけね。 

これに対し、魚類(例外を除く)は
紫外線を含む四色の色覚を持っているんだと。(つまり、人より目が良いってこと)
ところが!なんと烏賊にはその色覚(色を識別する細胞)が無いんだってさ。つまり全色盲で、エギやスッテ、プラズノの「色」そのものの持つ意味が異なっていることになっちゃうってこと。

では、実際のところ烏賊にはどのように見えているのだろうか?ってことで試してみたのが以下の写真。

アオリイカ

マルイカ

ヤリイカ

スルメイカ

 注)写真のイメージは水深およびその日の水質で
 変化すると思われるので参考までに


てなわけで、色はモノクロの濃淡差として表現されることになるわけね。乗りやすい「色」という表現が適切かどうか、色で買うよりモノクロ時の「濃淡」をイメージした選択が好釣果につながるのかもね?

ちなみに、色覚が無いとはいえ、視覚のもう一つの要素となる明暗に反応する細胞は備えており、海水中で最も減衰しにくい(青から緑の光)の波長を最もよく吸収するんだそうですよ。

参考までに

 赤色と生命に有害な紫外線はごく浅い部分までしか届かないらいしい。つまりここまでの話を整理すると光のスペクトルにおける両端はを除いた部分が比較的魚たちにはよく認識されるということだと思う。


青から黄色・・アピールということから蛍光玉は意味をもつであろうし赤いハリスが実は有効である理由もこれでわかるような気がする?


あ!それと 黒鯛とマグロは色を識別できない全色盲だそうです。認識できる色が沢山ある魚ほど鮮やかな発色をするんでしょうかね。


 【参照サイト】

http://www.aa.alpha-net.ne.jp/starlore/index.htm
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/starlore/book.html

http://www5d.biglobe.ne.jp/~scream/index.html

http://homepage3.nifty.com/CHANCE-CREATOR/index.html
    


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