定刻に待ち合わせたメンツはそれぞれに不安の表情を浮かべ、初めての港解散が脳裏に浮かんだりもした・・。


 耳にあてたケータイから「御前崎灯台・北東の風10m、神子元島灯台・北東の風20m・・」と無機質なアナウンスが聞こえてくる。
焦って船長へ確認の連絡をすると、風裏までは出れそうだから問題無しとの力強い言葉。

一年ぶりの御前崎、ようやく出れる日が来たのだ。


 港の出入り口付近は吹きつける風で結構荒れていた。
初めてのTETSUさんはスパンカの支柱に掴まり、もう二度とこんなとこには来ないと後悔をあらわにしてたっけ・・。




 御前崎沖に展開した広い船団をゆっくりと一回りする。
水温あるいは豊富に点在するポイントで反応でも確かめていたんだろうかいつになく大きく旋回していた。

潮に船を立てると横から風を食らって船は激しく揺れる。
御前崎らしいと言えば、らしいけど・・。

二投目から「いい反応でてるよ〜」のアナウンス。
なかじまさん、TETSUさんと早速本命が喰った!
コレだ!! この雰囲気。とても懐かしい感じが蘇った。

が、なかなかオレの竿は突っ込まない。(焦)




 途中、竿を休めながらも波ッ気のある海で手持ちの猛チャージ!
型物連発のなかじまさん

ん〜 楽しそうー!








   そして綺麗な桜鯛が浮いてきた。









 二枚、三枚とまわりが追釣してゆく中でようやく最初の魚信が・・バラシ。(泣)
どーも波ッ気が強くてしっかりと針がかりしないみたい。3mじゃ竿が短すぎるのか?

 やや波が落ち着いてきたかと思われた一瞬。
二度目の魚信に快くドラッグが唸る。「ジ・ジ・ジィ・・」
落ち着いて取り込んだのはレギュラーの1kgクラス。
こいつも上唇一枚・・かすかす。(焦)

チャリコはしっかりと上あごにフックしてたりするのに・・三度目の大きな魚信でも数度の攻防のうえ外れてしまう・・。(泣)
船長も、「風のある時は仕方ねーよ」っと慰めてくれるんだけど、オレ的にはイマイチ納得できなかった。




 船長はこうも言った。

   「目の前に餌が来れば喰うら

そこに真鯛が居れば、待っているだけ。
仕立てなのでタナはぼけようがない・・そうあとは信じて待つだけ。


そして四度目の魚信。
一旦走りが止まったところで大きく合わせを入れた。
しっかりと調整したドラッグを滑らせながら上がってきたのは2kgほどか?
今度はしっかり脇に針がかりして一安心。

心なしか皆さん表情が辛そうなのは気のせいか?
にしても・・ 
ポーズが違うだろ! アレだよアレ!!(笑)

なかじまさん5.9kg頭に6枚
会長 6枚
TETSUさん3枚
それぞれ良型ゲットで 船中18枚!!



 口に掛かった針を見てやっぱり針が小さすぎるか?なんて事がふと頭をよぎった。
そして5度目の魚信でそれが確信に変わった。
これまた脇に掛かった針はペンチでも使わないとはずせない。しっかりと発達してる大きな口に対してこの針じゃ抜けやすく、伸びやすいのではなかろうか。

オレのはこんなもんですわ 

 その後、PEマダイの9号に替えてからは船中ポツポツ顔を出す状況ながらもオレの竿は魚信をうけることなく沖上がりをむかえた。




 陸に上がるとオレは船長に聞いてみた。

 「オレの竿見てましたよね、あれで釣りになりますか?

船長は答えた。

 「職漁じゃぁ手持ちでやらねーから

 「職漁じゃぁ貰い物の30号の3mだよ


とオレの迷いを吹き飛ばしてくれた・・。




 とにかく・・一年ぶりの海、とても楽しかった。
企画してくれた会長なかじまさんはじめTETSUさんお疲れ様でした。
また、よろしくお願いしますね。


とりあえず・・これで今年の乗っこみは終結かな・・?


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