INA丸の真鯛と相性の悪いTETSUさん
  
  「INA丸で真鯛を釣ったこと無い。

  「釣れる気がしない。

と胸を張って言った。


過去二回、剣崎と房総で真鯛を釣った相棒も相性が悪いと言う。


 そんな相性の悪い二人と、釣り難いこの時期に一緒するのはちょっと気が重かったけど・・。




 久里浜沖50mは予想以上に接近戦。
ここんとこ平日でも船数は多いのだとか、”魔の週末”も陽気が良いからどの船もすこぶる賑わってたよ。
デカイ船体がスラスタを唸らせながら船団後尾から綺麗におさまろうとする。
(すでにこの時点で戦意喪失気味・・。)

凪いだ海を一段上から眺めるのは気持ちよかった



 下げ潮への変わり目、第一投目はいい感じでビシが落ちた。

 「ん?」
 
 「これならいけるかぁ?」

そんな「」が出たのは最初の数投だけ・・。
下げ潮はみるみる勢いを増し、竿から伸びるラインが傾いてゆく。


  「あ゛・ あ゛ぁ〜」


てな具合で、



早くも潮の淀み、沖上がり間際に期待するも


   「はぁ〜ぁ」


てな感じ・・。




 序盤の上げ潮の残りでは反応もあって、魚も幾らかやる気だったんだろうけど、下げ潮がかなり行きだすと反応は跡形もなく消滅・・。
前日混じったカイワリ、アジ、サバも姿を見せず。

他船もなす術なく流れに任せてボーっとする者、流れに負けじとせっせとコマセを打ち返す者それぞれ・・。
時よりどこぞの船の艫で顔を出すも、やはりこれだけ潮が流れると棚も取れなきゃ舳先はモチベーション下がりまさに撃沈ですわ。




 他船も散らばり始め、潮時的に淀みを迎えるはずの時刻・・だのに潮は衰えない。

 
んが!

どこから沸いたか見事な反応。



  するとー!


左艫二番手の竿が曲がる! 良い曲がりだぁ〜
(羨ましい)


 「するとー!・2


隣の相棒が曲がった竿持って、ニヤニヤこっち見てやがる。
焦ったオレはラインをじりじり伸ばすとオレは根掛り、そして相棒とマツリ・・相棒の竿はテンションを失った。(大汗)


  するとー!・3


マイクから猛獣の濁声がオレの名を・・。

・・今度はTETSUさんがだんまり竿を曲げてる。
   
(いい曲がりだぁ〜。)
相棒の手にしたタモに無事収まったのはキロオーバーの綺麗なメス。




 このあとも反応は出っ放し。
一生懸命打ち返すも竿先に魚信は伝わらなかった。


ま、どーせ「のっこみ」には縁がないからさー(泣)




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