家を出る時には降っていなかった雨も、宿で受付を始めるとみぞれまじりで降り始めた。

寒さは思ったほど厳しくないように感じ、時間が経つにつれナライもおさまってきたような・・。






 前日は職場の納会で睡眠不足・・。


冷たい風を避け、どデカイ「V12」エンジンがひょっこり頭を突き出すキャビンで横になった。


 港を出てゆっくり航行し始めると、船底が海面を叩く音が心地よかった。しばらくすると徐々に激しく唸りはじめ、高回転でのターボ音が響きわたる。

いつになく高い回転数に、起き上がって窓から様子を伺う。横には黄色い大型船、馴染みの船とランデブーしてたのか。


 凪いだ海面に船底が吸いついたように海面を叩く音はやみ、魔法のじゅうたんの様にふわふわとしたベッドでしばらく眠りに落ちた。





寒さのあまり、海面からは湯気が出始め
見慣れた右舷舳先からの景色は
すっかりと ・・



 ポイントに着いてキャビンを出ると、どんよりとした空に航行中には感じなかった強い北風、そして冷たい空気が顔面に染みた。


 また、ぶっこみから誰かに喰うかと思ったら、そんなに甘くはなかったみたい。しばし、打ち替えるも餌獲りが多く本命の反応は無い。


ま、「釣り納め」だし・・。
 力を抜いて打ち返していると

 
「あたっちゃった」(汗

  レギュラーサイズを抜きあげる。


 潮は相変わらず緩い。
今日は風が強いし、次第に手も痺れてきて手返しは格段に悪くなった。

もはや、数釣るつもりはないけど、どんな時でも自分のペースを崩さないようにコマセを打ち替える。



 ひとビシ毎に今年一年を振り返りながら・・。

そして、船の下に居る「真鯛様たち」に一年の労をねぎらいながら餌を捧げる。

「釣れる」、「釣れない」はどうでも良かった。







 ここのところ好天に恵まれた釣りが多かったけど・・。

昼前には吉野瀬から久里浜の何箇所かで竜巻が発生したりと、風や海はそれほど悪くなかったのに視界不良と陸の雪を考慮して12時前に沖上がり。


ひどいモヤで全員キャビンに入るように促される。
金田沖を上手へと上がり始めると窓からは5m先も見えないほどになっていた。
ここまでひどいのもはじめて・・ちょっと焦った。

下浦沖から大津の港まで、どことなく不安げな「V12」の響き。ちょっと加速してはアイドルの繰り返しで、一時間以上かけて帰ってきた・・。



 みぞれまじりだった海沿いの雨も、横横のトンネルを一つくぐるごとに見る白く雪化粧した景色が広がりはじめ、都内でも数センチ積もってたし、押し迫ったこの時期に本来の寒さが到来したってとこでしょうか・・。


この雪でついに海も厳冬に入るでしょうね。






2004


今年も烏賊類が好調だった♪
ヤリイカ
ムギイカ
マルイカ
アオリイカまで
むらこそあったけど全般的に良く釣れたよね。


アジもちょっとずつ復調?
今年も手ビシはできなかったけど
夏の猿アジは相変わらず旨かったし


今年一番はワラサかな?
盆明けの第一陣から
秋口の第二陣
途切れなく数釣りのロングラン
型もよく
まさに 食べてよし 釣ってよし!


そして真鯛
御前崎の「のっこみ」はタイミングよく
その爆発力を久々に堪能

結局各地で大型は不調だったけど

東京湾では年末まで
水温が高かったおかげで
最後まで数釣りが楽しめた。


そんなわけで、今年もなんだかんだ
楽しめた事へ感謝

来年はどんな一年になるんでしょうね


最後に 今年ご一緒してくださった皆々さん
ありがとうございました
また懲りずにおつきあい頂けたらと思っちょります

では良いお年をお迎えくださいね






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