朝はだいぶ寒くなったし、予報もイマイチだし・・。

正直、今回はあまり気乗りしなかったんだよねぇ。


が、そんな日に限って良い事があったりするもんで。(笑






 高速を降りると釣具屋の前に、ボート釣りの餌調達と思われる結構な数の車が止まってた、予報悪いのに・・。


マダイ船の乗船名簿には先客が三名。


しばらくするとどデカイクーラーを持った二人組みが・・とてもマダイ用とは思えないタックルを引っさげやってくる。

案の定、「釣り物は?」の問いかけに

 「ワラサ」 

ときたもんだ。(汗


店の看板には「マダイ」、「イナダ」のプレートが。

あわわわわ・・

しかも、このお二人山梨からだとか・・しかも、かな〜り戦闘モード。






 久里浜沖のイナダが終息したようで、朝一は前日模様の良かった剣崎沖へ行く事になった。

10号ハリス忍ばせておいて良かった〜♪
  縛ったこと無いけど(汗


船数は夏に比べるとかなり小規模、それでも充分多いけどね。前日、亀ギも様子が良かったからお客も分散したのかな。


コマセに限りがあるので、一本集中で序盤に勝負をかける。
松輪船団の「日向ぼっこ釣法」(ポケーっと座って竿見てるやつね)を見ながら二分ほどのインターバルでコマセを打ち返す。


餌捕りが出たり・・でなかったり、棚を絞り込む。

すると・・。


長めのインターバルに変えて眺めていた竿が

”モソモソ・・ グィ〜ン” っと突っ込んだ!

 そしてアラームとともにドラッグが悲鳴を上げる。






 竿を手にして、突っ込みをかわし、ドラッグを調節する。

「たまんねぇ〜♪」

長竿も手伝ってか、夏よりも一段と力強く感じるその手応えに興奮と、喜びが・・そして足場の悪い舳先で腰を落として一息入れる。


二度、三度、念には念を入れて充分に交わして引き寄せる。
親方が操舵室から声をかけ、タモ捕りのタイミングを計ってくれる。そして船中一本目は無事親方の大タモへ吸い込まれた。

5kg かなり慎重になっちゃったけど
”シッカリ”縛ってればハリス10号なら楽々だね

腹もさることながら背までさしが入って
なかなかのもんじゃないの?


 群れが小さいのか、どこかの船でポツン・ポツンと竿を曲げる程度で夏のように船団で突っ込む場面もなく、喰いだしてからビシを放り込んでも間に合わないって感じ。

それでも、この日は朝から終始どこかで竿が曲がる感じだったから魚はやる気があったみたい。





 そして船中5.3本を獲って、後半は下浦のマダイへ


ポイントは貸切状態・・が、南西の風が徐々に強くなり白波が目立ちはじめる。剣崎沖に目を向けると船団も散らばり始めたみたい。

船団が消えたと思ったら下浦もアッという間に海悪。(焦

下げ潮が効きだしたらもっと悪くなるなぁ・・。
ツッカケの時合いに期待してコマセてみる。





 あらら?!


大きな、ウネリの中で微かに竿が突っ込んだ。

聞き合せせてみると、むむっ?意外にもシッカリとした手ごたえ。


大きく揺れる舳先でウネリを吸収しながら魚を往なす。そして手繰ったハリスが軽くなった事でマダイである事を確信。

が、うねりで船底を越えてなかなか寄ってこない。
ちょっと焦ったけど、魚体が見えたところで軽く引き寄せ自らタモ獲りしたのは今年にしてはまずまずのサイズ♪



1.4kg 今年はコレでも良型?

沖上がり5分前
皆が片付けだしたところで
オレの竿だけが・・

そして ドラッグのアラームが
可愛く魚信を伝えた

「チリチリッ♪ チリッ♪」

500gほどのマダイがひらりと上がって終了〜




 ここんとの釣果はなんか出来過ぎで、不気味な感じさえするんですが・・。

今年はあと何回行けるのかなぁ・・。

気分よく締めくくりたいです。






 
 ホームグラウンド 


 2000年の7月・・

当時知り合ったちょろ松さんに誘われ
訪れた船宿がいなの丸だった。


東京湾一とも言われる大きい船体に
超〜デカイ エンジンを備え
親方が駆る、マダイ船の第18いなの丸

中型船で大津沖の金アジを狙い
半日船の第16いなの丸
ノブちゃん船長が操る


何度かマダイで訪れると
常連さん達が笑顔で気さくに
声をかけてくれた。
「ココは三回来れば常連だから」
なんて言葉に親しみを覚えたなぁ。


若くて美人の女将って評判もさることながら
オレ的には凄く居心地のいい場所を
見つけたのかも


感じ方は人それぞれ・・


釣りを本当に楽しめる人は
独りで初めての宿を訪れる事に
不安を抱かないかもしれないけど

オレは独りで初めての宿を
訪れたって記憶はないなぁ・・

考えてみると、釣りも好きだけど
一人より二人・・
一言、二言、言葉を交わせる
相手が居た方が落ち着くし、楽しかった。


見た目は怖くて、言葉もキツイ親方だったけど
我武者羅に竿を振り回してたオレに
いつしか、冗談交じりにいろんな事を
教えてくれたっけ。

今じゃ、週末の釣りは生活の一部
沖から上がって宿に居座り
遅くまで話し込む事もたびたび・・


凄くリラックスして楽しめるのが”ホーム”なのかな





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