激しく竿が突っ込む光景を思い浮かべ待ち続ける・・どんなに寒くても、いつ来るかわからないそれをただひたすら待ち続ける。
そして、突っ込んだ瞬間、何もかも忘れて無我夢中になれる・・釣りの中で一番楽しい時間が始まるのだ。


 一度が二度、二度が三度と回数を重ね四回連続「ぼうず」を喰らった。こうなるとちょっとやそっとじゃ突っ込む気がしなくなってくる。
一日が長く感じることもあれば、”アッ”と言う間に終わってしまう日もある。いつになったら会えるのか、どーすれば会えるのか、そんな想いが頭の中を駆け巡る。


正月の五日から釣れ続く久里浜沖、今回は如何に?




まったりとした海面からは正直あまり気配を感じられなかった・・。(汗)


 前々日にINA丸を訪れたちょろ松さんの話では下げ潮はほとんど無く、勝負は上げ潮かと思われたのだが・・。

 序盤はほどよい北風に煽られながらのスタート、微かに下げ潮を感じるも徐々に緩くなって気配を消してゆく。餌も残ったり、捕られたりでイマイチ棚を絞りきれない。時間が経てば経つほど気配が遠のき、90mを人力で巻き上げる時間がとても長く感じた。




 馴染みのAMANOさんに様子を聞きに行った時だった。

隣に立って竿先を見ながら話しかけると・・


あ!



    「入った・・


慌てて竿を手にするAMANOさん。


硬い竿先にもハッキリと現れる力強く鋭い突っ込みは本命のそれだ。
90mから何度もの攻防を経て上がったのはなんと鼻掛りした(汗)1kg強の真鯛だった。




 昼も近くなると風も緩みポカポカ陽気で汗ばんできた。
「今日もダメかも・・。」そんな時、久しぶりにキャビンによばれた。(汗)


この海面覚え゛ときなよ゛ー


そこに現れた潮変りのシグナル。
釣り座に戻って手持ちで誘いを入れる。


竿をゆっくりと上げようとした瞬間。


ククッ!


「むむっ?」


竿を聞き合わせてみると「ズシーン!」っと久しぶりの手応え。(嬉)
落ち着いて右舳先に腰を下ろし、竿尻を下っ腹につき立てドラッグを調整する。
それ見たことかと、親方の高笑いが思い浮かんだ。(汗)

水深90mからのやり取りを堪能させてくれた久しぶりの真鯛は2.1kgと今年初の良型♪



今度はいつ会えるのだろうか


 案の定、「ガハハハ」の高笑いにうんちくを聞かされたが、その後シグナルは消えた。オレにとっての時合いはほんの一瞬で、無風から南風に変るとどの船もグルグルと回り始めてしゅーりょー。(汗)辺りに浮かんだ船全てが違う方向を向いてた。(笑)



 一日一度は誰にでもチャンスがある・・ハズ・・・のコマセマダイ。そのワンチャンスにうまくハマッタ時の喜びもなかなかのもんでした。


 ちなみに今日は、鼻掛かりの他にも背掛りを見てしまった。こんなのはじめてだよ・・。(汗)


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