「Not 猿アジ」

 折りしも台風四号が接近中の週末・・今週は諦めてたんだけどね。
仕掛けを縛っていたら急にそれを試したくなったわけ。

幹糸、ハリスともに二号。ムツ針9,10号(金,銀)にカブラを混ぜての三本針、60cm間隔で全長は2m余。
枝スは20cmほどで5mmぐらいの編み込みを幹、枝ともに施した。

普段使うことのない夜光玉を入れたり、細工を楽しみながら四組ほどを作って一息つくとTVから天気予報が・・。

「昼から南風強く海上は時化模様・・」



昼から・・
(☆_-)

「早朝船」だけでもいっか・・。
考えてみれば昨年11月にアジ竿を水没させて以来アジ船に乗ってなかったような・・タイ船でアジは釣ってたけどね。(^^;

水没後すぐに作ってもらったアジ竿と仕掛けの按配を試しに深夜二時に家を出た。



 予報は悪くとも同じような事を考えたのはオレだけじゃなかった。
船は左右に二人ずつの四人を乗せて嵐の前の静けさか?凪いだ薄暗い海原へと滑り出した。

走水界隈は組合の慰安旅行でココ三日ほどお休み。
どこに魚が居るかイマイチな休み明けに突っ込んだのは観音沖の60m。
航路を示すランプが鮮やかに点滅してるのを見ながらコマセを撒き始めた。

ずいぶん遅くなったけど無事竿卸し(^^;
ビシをぶら下げるとイメージぴったり

 今年の猿島周りは未だ不調。
この観音沖でもポツポツ顔を出し始めるが、三本針にパーフェクトなんて今は昔・・地味にポツポツが今の主流だそうです。

潮が効かなきゃアジだって・・なんて自分に言い聞かせるも、どこか空しく。右舳先に座った濁声の棟梁にはサバと見間違えるような丸々としたアジが喰ってます。

底から2mの指示ダナで同じようにやってるつもりでも明らかに釣果に差が・・。

「タイを狙えば外道に顔を見せるアジも 今日はつれない。

なんでじゃ〜!

どーも最近思惑が違い過ぎるのが気になるところだ・・。




 上針にカブラを配したお手製仕掛けが悪いのかと市販品に替えたり、意図せず作ってしまった先針カブラ仕掛けと取っ替え引っ換え・・。
んでも、二匹じゃ違いが判るわけでもなく・・隣の棟梁の好調さを他所に不貞寝を決め込んでしまいました。(^^;

結局早朝船は棟梁が頭で15尾、オレは「弐尾」でスソ。
岸壁に戻ると、予報を他所に鋭い見極めで馴染みの常連さんが船の帰りを待っておりました。沈んだ気持ちに笑顔が戻り、当然のように午前へとリレーする早朝のお客に混じってリレーすることにします。





 午前船は早朝の観音沖からポイントを変え他船をかわした方へ舳先を向けました。ちょろっと降りだした雨にもめげず、隣には久しぶりにビシ@バシさんも一緒で気分一新気合の入るところです。

観音沖の潮はカッ飛び、釣りにならないといいながらも、こちらはほとんど流れてないだなこれが。コマセを撒けどなかなか顔を出し始めませんよ。(疫病神健在か?)

それでもしばらくすると、やっと顔を出し始めたアジは独特の黄金色、産卵を終えたとは言え型も混じって美味しそう。

ところが、ここでもオレには魚が回ってきません。
隣のビシ@バシさんも巻き添えかイマイチ活性が高くならないのは「オレか?」それとも「潮」のせいか?

”短期決戦”で早る気持ちを抑えながら置き竿にすると・・。

「ガンガンガン!   ・ ・ ・ 」

 あろうことか!
今年は鯛釣りでもハリスを切られてないのに(ん?釣ってねーじゃねーか!って?)、痛恨のハリス切れなのだ。
はじめてクッションゴムの必要性を実感した・・のはこの日二度目のハリス切れをしてから。(^^;

こ・これが噂の!
 潮は流れてるというわけでもなく、五月蝿いシコをかわしてタナに届いたらたま〜にアジが喰うといった感じ。
時折強い引きを味わいながら、なんとかツ抜けを果たして一安心。




 11時を過ぎたころから風が強くなり、すぐに海も悪くなる。
豹変する様をリアルに感じながらちょっと身震い。もちろんクーラの近くに居ましたよ。

■そうそう! 観音沖のアジは青イソに分があるらしいよ。■ 

思いのほか凪いでた海もやがて一気に荒れ狂う・・


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