「終息」

去年とほぼ同時期、4/26から”Round 1･2･3･4”と四本立ての計画で万全を備えた御前崎遠征。顔を会わせる度に「今年は・・」の話題で盛り上がった。 今年の御前崎は早い時期から、ムラのある各地での釣果をよそに安定して釣れ続いてたんだよねぇ。 「マジで？！」 毎日毎日、何度見ても天気図は変わることなく、予報は的中した。早くからその日が近づくのを指折り数え、釣果をチェックし、ワクワクで待ち続けてたのにね。 4/26の”Round1”は惜しくも低気圧の接近で中止に・・奇しくもその日を境に釣果は下降線を辿ったような。

「大鯛」「１０ｋｇ」そんな夢のある御前崎の海・・それも自然。これをめぐり合わせと言い聞かせるのもちょっと切なかった。

御前崎の”のっこみ”はオモリに集中する。 のっこんだ魚はそこから各地の根に散らばるらしいが、今はオモリ以外の根では全く口を使わないのだとか。 前日の夜、船長からの指示は「オモリで20ｍ一本針で勝負」とのこと。いつになく弱気のコメントでかなりテンションが下がった・・。

右舳先　たけ様専用シート

ジャンケンで相棒と一緒に左右舳先に入ったのが失敗か・・。 凪と思われた海もうねり大きくローリング気味、白波こそ見えないもののいつもより激しい揺れに船べりにあてた太ももが骨の髄までめり込んで顔がゆがむ。 先着の遠征船を見ながら潮まわりを繰り返し6:00ちょーど。 竿入れの合図とともに投入も手前マツリ・・やはりこのローリングで20mを扱うのは一筋縄ではいかない。(^^;

指示ダナは45ｍ。 　　「いい反応出てきたよ」 　　　　「40ｍにして」 すると一投目から右胴の会長にアタリ！ 手にした長竿が気持ちよさそうに弧を描き、その先が海に突き刺さる（楽しそー）

出だし好調！克服ですな！

右舷の胴、艫とアタリが続く。 「いい反応」というアナウンスが何度かかかるが喰ってこない。 他船を見てもやり取りしてる姿は見受けられなかった。

竿入れから二時間ほどが過ぎただろうか。 全員が一息ついて落ち着いてる。 ”フッ”と周りを見れば「オモリ」ってそんなにポイント広くない？のかな。何度か流し変えている時に遠征船がかなり窮屈に固まっていることに気づく。そして祐正丸はどちらかというと船団の外れに居た。 ”やっと”そんな感じのこの海の上でチャンスを逃すわけにはいかない。 揺れにまかせて意識朦朧・・”ボー”っと指示ダナをキープしてても仕方がないのでアグレッシブに誘いを入れてみる。 何度も聞いた事があるけれど、初めて試す”フォーリング”。 ”スルスルスルー”っとドラッグを緩めてゆっくりと落とし込む・・。 するとどーだ！竿が入ったじゃん！！

ハリス四号にしては相手不足のような手ごたえ・・。 それでも竿のしなりと力強い引き込みを楽しませてもらった。

竿入れから三時間。 「ダメだ全然反応なくなったよ」との船長判断でオモリに見切りをつけた。 時間が経つにつれて海は悪くなってきたような。（これでこそ御前崎） ハリス12ｍへの交換を促されて、とりあえず一本針で様子をみる。 ポツポツと良型のイサキが食い始めるとみるや、オレは真鯛に見切りをつけてイサキ狙いの三本針にチェンジ。 すると裏をかくかのように「サバ」「ソーダ」(-_-;) ソーダ三本引っこ抜くのに指が切れるかと思ったよ(^^;

結局後半はサバを避けながらイサキってな感じの流しになって「ジ・エンド」 御前崎ののっこみは終息した模様。 今後は各根っこでの喰いを待つことになるらしい。

さてさて二週間後にも例会が・・真鯛の喰いは回復するのか。

イサキは抱卵しながら程よい脂でグー ゴマサバは太くとも脂無し 大アジは・・　こんなもんですか？（＾＾； マダイは予想通り　ソテーにしました。

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