「それでも・・・」


 馬〜鹿言っちゃいけねーおー! こんくらいは凪だおー!!」

「時化っつーのは、3,4mの波を横にかい潜って進むぐれーじゃねーと・・・」
とか言いながら、いつになく丁寧な操船で船はゆっくりと剣崎沖を目指したのであります。

 そもそも明け方の風と土砂降りの雨からすると条件は悪い訳ですわ。おいらだって前日一本の電話が無ければ諦める筈だったんだから・・・。

左舷艫に釣り座を構え、3人の釣り人をのせて船は小一時間かけ剣崎沖50mラインに到着。
そこには久しぶりに見る「一義丸」、「瀬戸丸」、「成銀丸」、といった松輪の船で10艘ほどの船団ができてました。


前日からの風でウネリが残りました。

 エサ取りが活発なので棚は上目を狙うように常連さんにアドバイスされ、まずはその通りに「+4m」で様子をみる事にします。3分ほどのインターバルで差しエサを確認するとやはり無くなっちゃってましたよ。ウネリで棚が狂ったか?再度、慎重に棚取りしてキーパへ掛けて反応を見守ります。強い北風で流される船の動きと大きなうねりで右へ左へ、上へ下へと穂先は慌しく揺れ動いてます。

 久しぶりのコマセ真鯛で手順を思い出すかのように二投目を投じて一息入れた時、ウネリに同調しないハッキリとした竿の動きに慌てて竿に手をやります。すると緩めていたドラグからウネリに同調しながら10m程ラインが出てゆきます。ハリスは3号、慌てずにドラグを調整しながらヘソの下に竿尻をあててウネリを交しながらゆっくりとやり取りを楽しみます。
竿の按配を確かめながら、もう長い事味わう事の無かった鋭い突込みに魚の大きさを想像などしながら・・・。
大きなうねりでよろめきながらタモ取りしてもらったのは小ぶりながらも厚みのある本命でした。


実は今年初めてなのだ・・・ (^^;;;;

 幸先の良いスタートをきり今日はいったいどってしまうのか?まさに「捕らぬ狸の・・・」。
その後は強い北風で船が”アッ”っという間に流されてしまう中、一枚目をゲットしたポイント付近に神経を集中して間合いを取りますが、残念ながら・・・。
 風は北から南やがて西へ・・うねりは終始収まらず、昨日からの雨の影響か期待に反して下げ潮は勢いを保ったまま衰える事はありませんでした・・・。
今思えばいつになく岸壁の水面がせり上がっていたなぁ、海ももうすっかり春なんですね。

 朝、家を出た時の土砂降りの雨と強い風が初夏を思わせるような穏やかな一日に変わり、久しぶりに一日糸を垂れなが釣りが出来たて気分爽快!生き返ったような気分でしたよ。

何を言っても今年初めての「真鯛ちゃん」が拝めたのですから。
 思い残す事と言えばポカポカ陽気の中、船上昼寝が出来なかった事かな〜イヒヒヒ

Builted By Aiプラス


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