俺の後ろに・・(-_-;)
低い雲が広がり、そよそよと吹く北東の風に吹かれながら港を出た。
そこまでは、いつもと変わらない海上のように思われたのだが・・・。
ポイントに着くと先週と同様にノッケから喰い始めた。(^^)
二週続けて順調なスタートを切ったにも関わらず、何か心が落ち着かない。それは決して真鯛船から溢れて「コマセ鯛」ができなかったからではない。
”手びし”で飽きないほどに釣れ続く中アジを針から外しながら、何かが気になっているのだけれども、その時はそれが何かはっきりしなかった。
針から外された「トラギス」を目当てに船の周りには鳥たちが集まっては散りを繰り返していた。程よく離れた他船との間を行き来する鳥たちを目で追うと残像のような一筋の”白い奇跡”が錯覚のように見えたりしていた。
そんな中、奴は気配を消して船のマストに立ち、こちらの気配を伺っていたのだ。左艫の船べりに腰かけながら手返しを繰り返すおいらの目に、奴の姿が映るはずも無かった・・。
虫の居所が悪かったのか、それともおいらに恨みでもあったのか。
ほどほどに釣り飽きて微睡んできた頃・・船べりに置いたイカタンに手をかけようとしたその時、「ぺちゃっ!」手に取ろうとした”赤い”
イカタンは一瞬にして”白く”なってしまった。
↑Tough Here!↑
恐るべしゴルゴ(-_-;)
奴は狙った獲物をもてあそぶかのように
「俺はいつでも仕留められるんだぜ!」 と言わんばかりに何度も寸止めを繰り返した。微妙な北東の風をきっちり計算して、狙いすましたかのように・・・。
何度となく、マストをタモで叩き追い払うも気がつくと奴はそこに居ておいらが見上げると鋭い目線をこちらに送りながら挑発を繰り返した。
船上から海の中を伺う人間、それを空の上から狙っている狙撃者。
そんな狙撃者に狙われ冷や冷やしながらの半日でしたよ。(^^;;;
艫に装した泳がせ仕掛けは不発ながらも、アジの喰いは好調で6,70匹を確保しましたとさ。